高齢者が怪我で入院する時に注意すべき事は何?

家内の母が病院に入院して急激な痴呆症状態になっていた。後頭部を打って切り傷を負ったために病院に入院したのだが、なぜ、急に痴呆症のような錯乱状態になっているのかわからなかった。頭の傷口が収まったのだが、時間間隔がない会話や話の辻褄が合わない言動が続いていた。

医師からは、早く自宅での療養を勧めてきた。違った環境で生活をし始めると精神的に不安定になるということだ。医師からは痴呆症の成り始めではと言われた。私自身まだ痴呆症の方との接点が何もなかったので今の状態がそうなのかどうかはっきりしていなかった。

85歳の義母の様子を実家で見ながら家内と一緒にお世話をしてたら、色々なことがわかってきた。

高齢者が入院すると一時的に錯乱(せん妄)状態になる! 

高齢者が何らかの病気や怪我で入院すると多くの高齢者は一時的に認知症のような錯乱状態に陥るという。なぜ、高齢者なのかはわからないが、看護婦からも医者からも同じことを伝えられる。その状態の長引かせると重症になるのでできるだけ早く自宅療養にして見慣れた環境に身を置かせると良いとのことだ。

義母の病気は、後頭部の怪我であったのでどうしても病院でなければならないというわけではなかった。85歳という高齢であった為大事を取って入院をしていた。数日後から意味がわからない話をしたり、被害妄想的な言動をしたりして看護婦を驚かせていた。医師からは、痴呆症が発症したのではと言われた。

同時に、一時的な錯乱状態であるので時間が経てば治っていくとも伝えてくれた。年末でもあるので病院側は、重症でない患者を早く退院させ始めていた。年末は、看護婦の手が少なくなるためだ。マンパワー的に対応できなくなるので軽い患者は優先的に自宅療養を伝えられる。

義母の場合は、精神的に混乱してきているので自宅に帰らせることで改善できるのではということとそれほど重症ではないので退院をさせられた感じだ。結果的には、この判断は良かった。

退院した当日は、まだ、意味不明なことを喋っていたが翌日からだんだんと落ち着いてきて普通のコミュニケーションが出来る程度になり、現状を自覚できるまで頭がもとに戻り始めてきた。義母のホームドクターがやって来て状況を見てもらったら、この症状は、一時的な錯乱状態から来ているので痴呆症とはいえないのではないかと言ってくれた。

このようなケースは、多くあるという。老夫婦の家庭が多い地域に住んで治療をしている医者であるため患者を見ただけで大体の病気がわかるようだ。ホームドクターの診断から一時的な錯乱状態であるので時間の経過で良くなってきますよと聞いて大変喜んだ。

義母の自宅に帰って3日が経過した。ホームドクターの診断通り痴呆症のような言動は少なくなった。顔の表情を見てもだんだん以前の義母の表情に近づいてきた。痴呆症の問題は、一時的な錯乱状態が高齢者に起きたということになりそうだ。

ただ、もう一つの問題が発生した。

病院に10日間入院したため足の筋力が衰えてしまった。自分の足で立って歩けなくなってしまったのだ。義母の自宅に帰ってから以前お世話になった地域包括支援センターの方に相談した。それで地区のケアマネージャーを紹介して頂き介護ヘルパーの世話になる手続きをした。

義母の家で私達夫婦二人がずっとお世話をしていけないからだ。義父(90歳)では、とても義母を一人でお世話できない。そんな状況であるので介護支援サービスをお願いすることになった。義母と義父の主治医は、義母の状態を見て介護ベッドに変えて床ずれにならないようにしたいとケアマネージャーに伝えてくれた。

初めて経験する私のような人は、直ぐに認知症だと思ってしまうのだが、そうではないことが多いということを今回学んだ感じだ。高齢者が病院に入院した時に遭遇する一時的な認知症的な精神状態は必ずしも認知症ではなく、治療ができるということだ。環境が急激に変わったことによる一時的な錯乱状態(せん妄)だ。

 

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

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雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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