なぜ、一人老人世帯の女性は「友人近住」の生活を始めるのか?

「友人近住」という言葉がある。伴侶の他界で一人になった老人が昔仲が良かった友人宅の近くに住むという意味だ。同じアパートの別部屋に移り住んで自分たちのプライバシーを確保して一人暮らしの不安をなくし、お互いを支援し合う住み方もできる。色々なバリエーションがあるが、ポイントは近くに友人が住んで交流が出来るということだ。

男性よりも女性の一人暮らしが多いので話し相手を近くに求めると「友人近住」という形になる。理想を言えば、自分の子供達と一緒に生活が出来れば良いのだが、世代の生活様式やライフスタイルの違いから子供に要らぬ負担をかけたくない。ということで元気で自活が出来るうちに「友人近住」でお互いを支えながら生きて行くという生活スタイルである。

寿命が男性より長い女性の老後を模索する

女性は、お喋りがない生活に耐えられない!夫が他界した女性は、日々の話し相手が無くなる。一人暮らしが始まり精神的に不安とストレスを抱え込む。精神的な不安とストレスは、誰かと話すと消えて無くなる場合が多い。女性は、お喋りで精神的なストレスを発散しているからだ。

老人が一人で生活する上で一番の不安は、身近に頼りになる家族や友人がいるか、いないかだ。それが出来ていない一人暮らしの老人が老後の不安を回避するために親しい友人が住む住居近くに引っ越す。「友人近住」は、元気な一人暮らしの老人が対象だ。

男性よりも女性の一人暮らしが多い現代、元気で自活している老人女性が目立つ。生活費を賄えるお金で困らなければ、実生活は伴侶の男性のお世話がなくなった分だけ楽になる。

一人暮らしの老後は、男女共に寂しい生活になる。この寂しさを癒やすには、気心が知れた旧知の友人や知人との交流が一番だ。仲の良い友達が沢山いて一緒に助け合う生活をしたいという方ならば、「友人近住」というライフスタイルも選択の1つになるだろう。

自分が一人暮らしを始めるならば?親しい友人、知人はいない。その意味で「友人近住」は選択外になる。以下にどのような選択が考えられるかをリストした。

  1. 最悪は他界するまで一人暮らし
  2. 自活が出来る間はシェアハウス、または、ソーシャルアパートメントで孤独を紛らわす
  3. 自活が難しくなったら介護付き有料老人ホームで暮らす
  4. 理想を言えば、子どもたちと一緒に暮らしたいが余計な負担を子どもたちの生活にかけたくないのでこの選択はなし!

読者の皆さんは、どんな選択を持ち合わせているのだろうか。