リストラと言う名の人減らしが加速する時代でどう対応すべきか?

パナソニック、NEC、富士通、ニコン、東芝、リコーなど多くの企業がリストラを実施している。リストラは、経営責任を雇用者の社員に責任転嫁させる。リストラ対象になった中高年の社員は会社をさり、経営責任を追うべき経営幹部は会社に居残る。理不尽なことが平然と当たり前のように起こるのが現実である。

コロナ禍で多くの企業は経営が悪化しているためリストラだけでなく社員に副業や兼業を許す制度を導入し始めた。ANAはCAを観光業界に出向させている。観光業界だけでなく銀行業界も人員削減の経営をせざるを得ない。時代が大きく変化し始めている。コロナ禍で新しい生活様式が当たり前になり、世の中の価値観や常識に大きな変化が生まれている。

コロナ禍が発生する前までは人不足で困っていた会社がコロナ禍で人減らしに走った。リストラは当たり前になってきた。会社が倒産する前にリストラで会社を維持するという大義名分が今の世の常識になり始めている。

リストラ対象で会社を去る会社員は、家族とともに精神的に苦しい日々をしばらく過ごすことになる。早期退職加算金は次の就職先を探す時の時間稼ぎになるが、再就職を保証するものではない。リストラされる社員の意識とスキルにもよるが、「ピンチはチャンス」と思える社員であれば、先は明るい!

2020年のリストラ

  • 2020年10月 全日本空輸(ANA) 早期退職募集、年収3割減報道
  • 2020年10月 コカ・コーラBJH 900名削減で2年連続の大規模リストラ
  • 2020年9月 東芝 子会社の人員整理で770名削減
  • 2020年9月 三菱自動車 拡大戦略の不振により600名削減
  • 2020年8月 武田薬品工業 30歳以上を対象に希望退職を募集
  • 2020年6月 共同通信 連続赤字により300人削減
  • 2020年6月 レオパレス21 業績悪化で1000人規模の希望退職募集を検討
  • 2020年5月 三菱航空機 1,500人の内半数を削減
  • 2020年5月 三井住友FG 本部人員の3割を削減
  • 2020年4月 三菱UFJ銀行 従業員の2割にあたる8,000人を削減
  • 2020年2月 ファミリーマート 40歳以上の社員を対象に大規模な退職者募集

大手企業は会社の都合を優先してリストラを行う。ファミリーマートが40歳以上の社員を対象に大規模な退職者募集をしたときに800人の募集に対し、1111人が応募。そのうち「86人は業務継続に影響がある」として、制度を利用した退職を認めず引きとめた。会社の都合がいつも最優先される。

会社にしがみつきたくてもできない時代が到来

私は、会社にしがみつく必要が無いと考えている人間である。終身雇用制度が崩壊している日本の雇用制度では、大企業と言えどもその昔ながらの慣習で制約されない。企業が生きて行くには、人件費を削減するのが一番効果がある。それは経営者ならば誰もが分かっている。それを先にやるのか、一番最後にするかで経営者の器の大きさが分かる。

20歳代、30歳代の若い社員は、一つの会社に定年まで勤める意識が薄い。チャンスを伺いながら自分独自のキャリアを築こうとしている。会社の歯車ではなく、自分が一人で生きて行く上で役に立つスキルを社内外で磨こうとしている。

40歳代、50歳代の社員は、会社の歯車として飼育させられているため、強い意識を持って社内外で通用するスキルを磨こうとしていない人が多いのではないか。社内外で通用するスキルとは、自分のスキルだけでお金を稼げるという自信を生み出すスキルである。

不幸にもリストラ対象者になった中高年社員は、この機会をチャンスと見るか、ピンチと見るかで今後の生活で違いが出る。

社内で自分を必要としているスキルがあると自負している社員ならば、堂々と早期退職加算金を頂いて退職し、自分の力で他流試合をすべきである。どっちみち、定年退職をする年齢になった時に同じ運命が待っている。自分が今まで積み上げてきた知識とスキル、そして、ビジネス人脈がどれほど世間で価値があるものであるかを試せる良い機会になる。

リストラ対象になったということで悲しんではいけない

大企業中心にリストラが常態化している。うちの会社は大丈夫と思っていても技術革新による市場の変化で事業自体を180度変わる必要が将来生まれてくると経営者が理解したら、使えない社員をリストラし始める。銀行業界を見てほしい。

電子マネーがこれからの世の中の通貨になるという流れでお金がかかる店舗やATMを減らし始め、それに伴って人員も減らしている。リストラである。銀行も例外ではなかったということで今の若者たちは、一つの会社に定年まで務めるという考え方から離れていっている。

コロナ禍で飲食業、ホテル業界、観光業界で失業者が急増している。会社の倒産、リストラで職を失う人が新しい職を求めている。政府は人手が必要な介護業界に失業者を斡旋しようとしている。背に腹は代えられない時代になってきた。安定していた生活から不安定の生活に時代は変化している。

一番大切なことはリストラで職を失っても自分の能力は他社や他の場所で求められるチャンスが有るということである。自分をマーケティングするスキルをこの機会に身に付ける必要がある。

リストラで失業したらこんな事をやってみる

  1. 日々の生活費を稼ぐアルバイトやパートの仕事をやりながらお金を貯める
  2. 自分のスキルが生きて興味がある新しい業界を働きながら調査する
  3. 副業や兼業を許している会社を探す(これからの時代は複数の収入が入らないと危ない時代)

今までの経験や知識が生きる仕事は同じ業界だけにあるとは限らない横展開ができれば再就職は可能になるが競争率は高い。むしろ、全く違った業界で一からやり直す事ができる仕事に挑戦したほうが採用される可能性は高い。都会から田舎に目を向ける。農業、林業、その他目立たないが人材不足で困っている場所があるはず。他人と同じ発想で新しい職を探さない。

結論

会社の業績にかかわらずリストラは会社の事業方針や都合次第でいつでも起きる時代になった。コロナ禍のように突然会社の経営を破壊する出来事も生まれる。大きな変化が身近に感じられる時代である。自分の身は自分で守るためには何をすべきかをこの機会に考え、準備をする。

人の庇護の下で安定した生活をすることはこれからの時代、難しくなることは確かである。複数の収入源を確保する姿勢で新しい仕事を探す。一つの給与だけに頼らない。バラレルキャリアが当たり前の時代がやってくる。

 

このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2019年現在で13年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く予定。今の時代は、65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが。人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちだ。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。

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