タブレットよりもスマホがシニアに使われている理由

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高齢者がタブレットを使っている場面よりもスマホを使っているシーンを多く見かける。電車の中を観察するとタブレットよりもスマホを老人が使っている。画面の大きさから言ってシニアはタブレットを好むと思い込んでいた。現実は、スマホであった。

タブレットとスマートフォンの決定的な違いはインターネット接続が自動でできるかどうかである。タブレットの多くはWi-Fi接続でインターネットにアクセスする。スマートフォンは原則Wi-Fi接続ではなく、直接インターネットに接続する。そのため、場所を選ばないでインターネットアクセスが可能になる。Wi-Fi接続のタブレットはWi-Fi環境がある場所でないとインターネットに接続できない。

シニアにとってタブレットとスマートフォンの違いは大きさの違いとしかない認識できない。OSがアンドロイドであろうが、AppleのiOSであろうが違いはわからない。その上、Wi-Fi接続とインターネット接続の意味や違いも分からない。タブレットもスマホもコンピューターであるという事実も気が付いていない。

タブレットとスマホの違いもよく認識できていないシニアがなぜタブレットよりもスマホを使う人が多いのか。4つの理由がある。

シニアがタブレットよりもスマホを使う4つの理由

通勤の電車の中で乗客の殆どがスマートフォンに取り憑かれている。スマホよりも大きいタブレットを出して使っている人が見つからない。タブレットの良さは画面が大きくて文字表示が大きいので見やすい点にある。シニアの目にはスマホの画面はあまりにも小さすぎる。

そんなディメリットがスマホにあってもシニアはスマホを使っている。なぜだろうか。

タブレットを購入してもスマホと違い直ぐに使える製品になっていない

タブレット(アップル製iOSやグーグルAndroidOS)には、Wi-Fi専用接続とLTE接続を含む種類がある。その違いを高齢者は理解できていない。インターネット接続が直ぐにできるモデルはLTE接続機能があるタブレットになる。Wi-Fi専用接続モデルを買うと外では使えない。Wi-Fi環境がある場所に限られる。

タブレット設定する時にパソコンとインターネット接続環境が必要になる。インターネットやパソコンを理解していない老人が自分で設定が出来るはずがない。この設定は、普通の人でも面倒で分からない場合が多い。多くは、慣れた人がそばにいて教えながら設定を行う。

設定の過程でメールアドレス登録、Wi-Fiルーターへのアクセスなど分からない設定をタブレットは聞いてくる。とても、テレビのように電源を入れれば直ぐに番組が見られるようになっていない難しさがある。

スマホは購入したお店で直ぐに使えるように設定してくれる

スマホをキャリアー(ドコモ、AU、ソフトバンクなど)から購入して契約するとその場で直ぐに使えるようにしてくれる。タブレットも同じようなサポートしてくれるが、キャリアーはスマホの販売に力を入れている。自ずとスマホがシニア層に増える。

特に50歳代から60歳代の主婦層では、iPhoneが人気になっている。主婦たちは、色々な主婦グループに属しながら社交を深めている。一人がiPhoneを持っていると仲間の誰かが同じiPhoneを使い始める。分からなければ、iPhoneを使っている主婦友達に聞ける環境になっている

スマホの操作で分からなければ、使っている友達に聞けるという環境が既に出来上がっている。スマホ所有者数がタブレットの所有者数より多い。若い者を含めスマホを使っている人は直ぐに見つかる。タブレットは、そうは行かない。

スマホは持ち運びが便利

タブレットは7インチ、8インチ、10インチとサイズがスマホよりも大きくて重量も200gから500g以内と重い。老人にとって持ち運びの点で面倒になる。スマホの多くは6インチサイズが主流で重さも150gから200g以内が多い。電車の中でシニアがタブレットを取り出すときはリュックの中から取り出す。スマホの場合はズボンのポケットからが多い。

シニアにとってスマホは電話用途が主でインターネット接続での情報収集はおまけ。そのため、電話をすぐに使えるサイズと重さは重要になる。ガラケイの延長線にスマホがあるという認識が強い。

スマホ製品がタブレット製品よりも多く販売されている

タブレット製品を家電量販店で販売しているメーカーは主に5社になる。

  1. アップル
  2. ASUS
  3. HUAWEI
  4. lenovo
  5. NEC

スマホ製品を家電量販店で販売しているメーカーは主に19社ある。

  1. ソニーモバイルコミュニケーションズ
  2. シャープ
  3. 富士通
  4. 京セラ
  5. 楽天モバイル
  6. MAYA SYSTEM
  7. Apple
  8. Google
  9. Motorola
  10. BlackBerry
  11. HUAWEI
  12. ZTE
  13. OPPO
  14. Vivo
  15. TCL
  16. Xiaomi
  17. サムスン
  18. ASUS
  19. HTC

直ぐに見れて触れて買える製品が多くあれば、消費者はタブレットよりもスマホに引き寄せられる。スマホ製品にはシニア向けにユーザーインターフェイスを整えたモデルがある。タブレットにはない。電話機能を重視するシニアが電話機能よりも情報収集機能を売りにするタブレットに興味を湧く理由がない。

結論

  • スマホは購入して直ぐに使え、持ち運びで問題が無い。使っている友人も多いので分からないことを直ぐに聞ける。
  • タブレットは、購入して直ぐに使えない。初期設定の難しさ、面倒な作業がシニアには負担になっている。サイズが大きいので持ち運びで問題がある。 
  • スマホはタブレットよりも製品の選択幅が広い。

 

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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