会社を卒業した元会社員がビジネスを始めるには、ビジネスの種をどう探すかだ。定年退職後に独立を考えている60歳代のシニアは、自分に頼る人生を始めることになる。60歳で転職できても65歳で仕事を失う運命にある。
60歳代というのは、考えさせられる年齢である。体力は衰え始め、雇用の機会は減少し、自分で生活費を稼ぐ世界に追い出される。会社員の人は、経験のない環境で精神的に苦しめられる。自分の人生の総決算になる。60年間、一体何をスキルとして身につけてきたのか、その能力でお金を稼ぐことが出来るのかだ。
会社に勤めなくても一人で稼げればそれが一番だ。自活が出来る人は60歳代でも問題を抱えない。
自分のスキルをお金に替える方法?
お金の稼ぎ方は、周りの人が困っていることを見つけてそれを解決させてあげることでお金を得られる。
生活力は、そんなニーズを嗅ぎ分けてお金に替える仕組みを考え出すことで得られる。それを得るには自分の足で行う市場調査が必要だ。簡単な話、これからビジネスを始める人たちがどのようなビジネスで始めるのかを参考にすれば良い。
それが出発点だ。
そこにビジネスチャンスがあると思ってはいけない。あくまでも参考情報を集める場として活用する。ビジネスの種は、他人のアイデアにあるのではなく自分の気づきから生まれるからだ。
どんなに素晴らしいビジネスのネタでも自分ができないものが多い。他人の力をうまく活用できる才能があれば、それが自分のスキルになり、そのスキルを最大限に活かすことでお金を稼げるようになる。お金を稼ぐ能力やスキルは、目に見えるものと見えないものがある。
自分にそのようなスキルがなくてもそのスキルを持っている人を見つけ共同パートナーとして一緒にビジネスを始めれば良い。他人の能力をうまくビジネス化する才能があればそれが出来る。
自分にビジネスを作り出す経験、知識、能力がある人は、自分のスキルを最大限に活かす方法を見つけるだけでよい。あとは、小さいな失敗を繰り返して成功に導く試行錯誤をするだけである。
自分にはそんな経験も知識もスキルもないが、能力がある他人とうまくやっていける性格やリーダーシップがあれば一緒にビジネスを始められる。一般的に技術屋と営業マンのパートナービジネスがその典型的な例になる。自分に欠けているものを補える同士が力を合わせることでお金を稼ぐという方法だ。
一人でお金を稼ぐ方法が一番楽で始めやすい。これが出来る人であれば、あとはやるだけだ。多くの人は、これができない。事業パートナーを探すにしても自分の役割を明確にしてそれを自覚していないと求めるパートナーを探すことができない。
烏合の衆が集まってもビジネスは始まらない。自分の分野でお互いの力を補完しあえればパートナーとしてプラスの恩恵を感じられる。その時は、運命共同体である。どちらか片方が動き続けられなくなるとビジネスは止まる。一人で始めるビジネスとの違いは、このリスクがいつ起きるかわからないことだ。
お互いがお互いを頼り始め過ぎるとビジネスは空回りし始める。自分の目標とパートナーの目標を同じにしない。売上という結果で目標が同期するようにする。イメージとしては、一人でビジネスを始める個人事業主が二人いてそれそれのビジネスを補完することで最大限の売上を作るという感じだ。1+1=5に出来るようにするシナジー効果を生むパートナーシップだ。
自分が持つスキルをお金に替えるのに欠けている部分をパートナーのスキルで補完する。そんな出会いを探すのが良いのではないか。