失業、定年退職、リストラになった時、シニアは何を考える

私が参加している経営サロンという勉強会には、リストラ、失業、定年退職にあったシニアが集まっている。彼らの大部分は、個人事業主として起業している。年齢的に再就職が難しいからである。失業、リストラ、定年退職では、次の仕事を探すためのお金が提供される。そのお金が多いか、少ないかはあまり問題ではなく、他人の飯を食うのか、自分の飯を食うのかを決めることが重要だ。

私を含めて会社員は起業よりも転職や再就職を最初に求める。その希望がかなえられる年齢や経済状況であればそれで直面する問題は解決するが、根本的な問題の先送りである。

ピンチはチャンスである。

自分の仕事がなくなると・・・収入がなくなる

いつもの出勤の時間に自宅にいる毎日が続く時、自分は Nobodyになったと感じる。名刺もなく、仕事もない。男性にとって無職というのはショッキングなタイトルだ。精神的に落ち込まないシニアはいない。定年退職者にしてもいつもと違う生活に自分がいることに驚く。仕事をまだやりたい、出来るという健康と能力があるのに働く場所がないという事実。

今は経済的に問題ないが、この先2年、3年を考えると収入がないという状態は不安を呼び起こす。失業、リストラ、定年退職で仕事が無いならば、新しい仕事先を探すか、作るしか無い。答えはすごく簡単だ。

何も迷ったり、不安を覚えたりする必要はない。やることは何で自分の生活を成り立たせるかを考えてアクションを取り続けるだけだ。余計なことを考えないで仕事を探す、作るという一つの目的だけに集中する。

自分の仕事を作り、それで生活して行く

私は、知人にいつもこんな事を話す。目先の問題を解決することだけに囚われると65歳になった時にまた同じ問題に直面する。今度は、そう簡単に問題が解決しない大きな壁になる。自分の人生を80歳と仮定するならば、65歳から80歳まで15年間ある。65歳のシニアにお恵みをしてくれる会社は殆どない。頼れるのは恩を売った会社社長しかいない。そんな人脈がないシニアは、アルバイト・パートの仕事しか無い。

まだ自分は若いと思っているシニアは、アルバイトやパートの仕事に走らない。もっと自分に適した仕事があるはずだと考え込む。

今まで仕事は上から降ってきたが、これからは自分で作っていく。そんな思考になる時期が失業、リストラ、定年退職で仕事が無い状態になった時だ。

シニアは、社会経験を十分している。その経験をベースにして自分が出来ることを尖らせてその専門性でお金を稼ぐ工夫をしてみる。そんな挑戦が求められる。仕事は上司があなたに与えるものではなく、自分で自分に作ってあげるもの。起業という言葉に踊らせられないでただ1円でも良いから自分の手足とアイデアでお金を稼ぐ挑戦をしてみる。

どっちみち、65歳以降は誰かに雇用される機会は非常に少ない。自分だけが頼りになる。その時期を待つよりも先に起業経験をすべきだ。失敗が当たり前。失敗をしながら起業のイロハを学んでいく。出来るだけ、失敗で深い経済的な傷を負わないように撤退するタイミングを間違わないことだ。予算と期間を決めてやってみる。

倒産する会社や起業家は、撤退するタイミングを間違う。もうちょっと投資すれば売上が伸びるはずだと自分に言い聞かせ借金を増やして行く。収益モデルを最低3つ考えて予算と期間を設定して良い結果が出なければきっぱり止めて次の収益モデルに挑戦する。

雇用されていた会社の肩書は幻想の世界を作り出す

管理職になると名刺が輝いてくる。その輝きは、幻想の世界を作り出す。それが大手企業であればあるほど幻想が深まる。失業、リストラ、定年退職で名刺を失う。その時点で幻想の世界から現実に落とされる。

私は、起業してからこんな事に気が付いた。

 「自営業をしている八百屋のおっさんのほうが大手企業の取締役や管理職よりも偉い!」

会社で働いている人は、組織の歯車でしか無い。会社看板で仕事をしている。本当に自分に実力がある会社員は、別に会社で雇用されている必要がない。独立して自分でお金を稼げば良い。それだけの実力があれば。

八百屋のおっさんは、自分の手でお金を稼いでいる。会社の社員は、組織力でお金を稼いでいる。一人だけをピックアップして八百屋のおっさんとお金稼ぎで競争すれば、会社員が負ける。そんな現実を起業して分かるようになる。会社員でいる限り幻想の世界で踊らせられている。

失業、リストラ、定年退職で仕事が無くなったタイミングで現実の自分の実力を試す機会を得る。

人生はリスクを取らないと始まらない

今まで生きて来てリスクを取らなかったことがあっただろうか。私達の人生は、リスクの下で展開されている。今回、失業、リストラ、定年退職で仕事が無い状態になったというリスクは、ある程度、予期できたリスクなのかもしれない。多くの人が経験することだからだ。自分だけが例外にはならない。

自分で何かを決断する度にリスクは必ず発生する。そのリスクを事前に理解できて対応策を用意できていれば何も驚くことはない。自信を持ってそのリスクに挑戦すれば良い。

60歳の時、70歳の時、80歳の時、自分の人生のリスクの内容が変わってくる。80歳代のシニアは、こんな事を予測している。年末のこの時期にお互いに「良いお年をお迎えください。」と別れの挨拶をするのだが、返ってくる挨拶の言葉は、「来年、また、生きて会えることが出来ればそれで幸せだ!」と。

老いてくれば来るほど自分の死を考える。1年毎に生きながられたという感謝の気持ちが心に生まれる。神様は、来年も私を生かせてくれるだろうかと思いながら。

この記事「失業=定年退職=リストラになった時、シニアは何を考える」のポイントは、

  • 仕事をまだやりたい、出来るという健康と能力があるのに働く場所がないという事実
  • 何も迷ったり、不安を覚えたりする必要はない。やることは何で自分の生活を成り立たせるかを考えてアクションを取り続けるだけだ。余計なことを考えないで仕事を探す、作るという一つの目的だけに集中する。
  • 今まで仕事は上から降ってきたが、これからは自分で作っていく。そんな思考になる時期が失業、リストラ、定年退職で仕事が無い状態になった時だ。

 

このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2019年現在で13年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く予定。今の時代は、65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが。人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちだ。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。

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