94歳老人の老後の生活を見て羨ましいと思う時はどんなときか?

私は夫婦で家内の父親を介護支援している。94歳になる老人であるが、実家で一人生活を続けている。義母は老健施設でリハビリ生活を送っている。毎週、1泊2日で横浜から東京の実家まで出かける。月4回の介護支援なのだが、横浜から東京まで自動車で行って1泊して帰ってくる労力は負担になる。

実質2日間、仕事らしい仕事が出来る時間を確保できない。インターネットの仕事であるので実家でも仕事は出来るが、集中しない。介護支援の仕事をやり終えた後に仕事の時間が生まれるのだが、1時間から2時間ぐらいしかない。

家内の父親であるので家内の希望に従う感じで介護支援をしている。94歳義父の老後の生活は、一言でいって羨ましい。こんな生活を送ることが出来れば、私の老後も楽しくなる。

94歳老人の一人生活を観察してみると・・・

94歳になる義父の老後の生活を見ていると感心する。一人での生活を楽しんでいる。もう、足が弱くなってきているので自宅周辺しか外出できない。義父の行き先は、食料を買うためにコンビニに行く。近くのクリニック病院に行く。現金が必要になったら、近くの銀行に行く。この3つの行き先だ。後は、自宅の中で一人生活を楽しんでいる。

94歳義父の老後の生活

彼が好きなことは、お酒とゴルフである。お酒は毎食事にグラス一杯オンザロックでウイスキーや焼酎を飲む。ゴルフは、自宅の中をゴルフ場にしている。彼の書斎には、大きなテレビとオーディオがあり、リクライニングチェアと足の上げ下げの台が置かれている。テーブルの上には、コンビニで買ってきた週刊誌が置いてある。

足は弱くなっているがコンビで買ってきた食材を使って自分で料理をしている。自宅内での活動場所は、キッチンとダイニング、自分の書斎、トイレ、洗面所、寝室、お風呂だけである。リビングはあるが、そこにはいない。

私が観察する限りでは、大部分の時間をテレビを見たり、雑誌や本を読んでいる。私達夫婦は、実家の部屋掃除、買い物、洗濯、お風呂掃除、庭の手入れ、料理、郵便物の確認、要らないものや使わないものの処分、父を母がいる老健施設への訪問送迎などをしている。

義父は週1回の私達夫婦の訪問を楽しみにしている。

身近な人たちと会話をする機会が定期的に訪問する私達夫婦のみであるからだ。私達が来れば、色々と頼める。自宅に誰かがいてくれるだけで安心する。自分の体力では出来ない掃除洗濯の家事もやってくれる。食事も一人ではなくなる。おしゃべりをしながら近況報告を聞ける。

94歳になっても認知症には縁がない

彼は認知症と縁がない。テレビや雑誌から最新の情報を得て、理解しようと努力している。私達夫婦と会話しても話の内容で通じないことはない。頭ははっきりしている。羨ましい限りである。彼がなぜ自宅で一人暮らしをしているかの理は、老人ホームに入ると認知症になると思っているからだ。自分で動く必要がなくなり、生活が制約され普通の生活が自分で出来なくなるからだ。

私達夫婦の立場で考えると24時間誰かが見守ってくれる老人ホームのほうが安心なのだが、それを決めるのは本人である。時間の問題で体力が今まで以上に衰えたら、老人ホームに入ることを言い出すと思っている。その時を待っている。

それまでは、本人が満足行く老後の生活を満喫させてあげたい。

結論

94歳の義父は、自宅で一人生活を楽しんでいる。老後の生活を好きなことだけをして過ごしているからだ。認知症とは縁がないので私達との会話で支障がない。絶えず、新しい情報をテレビや雑誌か仕入れて理解しようと努力している。

義父はお酒とゴルフが好きだ。お酒は毎食事にグラス一杯飲む。ゴルフは自宅の中がゴルフ場になっている。自分が出来ない体力がいる家事はすべて私達夫婦がやっているので生活の不便さは極端にない。