老後にお金を使うタイミングはいつなのか?

70歳過ぎになってもお金を貯めている老人たちが多い。本当にそれで良いのだろうか。将来の老後不安がトリガーになってお金を貯めているのだろうが、お金は使うタイミングを逸するとまったく意味をなさなくなる!

老人になるとお金を使う機会が少なくなる現実があるが、使いたいと思ったときに思いっきり自己満足が行く使い方をすべきではないか。

70歳を過ぎれば、いつ神様からのお呼びがかかっても不思議ではない。その時、多額のお金があると使い切れないで残り、相続税で国に持っていかれる。 または、子供や孫に相続される。本来は、自分のために使うはずであったお金がだ。

60歳代、70歳代、80歳代、90歳代でお金を何に使うのか?

60歳で定年退職し65歳まで働き続ける。この5年間に老後資金を出来るだけたくさん貯めるのが常識になっている。退職金で住宅ローンを返済完了し、子供は独立する。夫婦二人の生活に経済的な余裕が生まれる。65歳から70歳まで働ける人は働く。年金をもらいながら働くのでお金は貯めやすい。

60歳から70歳の間が一番お金を有意義に使いやすい

60歳代のシニアは一言で「まだ若い!」。体も健康で活発に動き回れる。普通の生活であまり問題を抱えない。老後のためにお金を貯める時期であると同時にお金を使うタイミングでもある。私たち夫婦は、旅行にお金を使っている。

衣食住で大金を使うのは、老後の生活のためのユニバーサルリフォームをするときぐらいである。それ以外は、別に新しい物を買う必要もない。老後の生活のために貯めるお金と旅行に使うお金を分けている。二人で2週間ぐらいの海外旅行に行くと100万円ぐらい費用が発生する。そのため、海外旅行は数年に一回程度にしている。

国内旅行は、もっぱらドライブ旅行になる。一泊二日から二泊三日のドライブ旅行を年4回から5回ほど楽しんでいる。一泊二日のドライブ旅行は、二人で数万円で済む。非日常の時間を夫婦で楽しむ。

来年の春には、九州の長崎周辺を夫婦でレンタカーを借りてドライブ旅行を計画している。多分、三泊四日ぐらいの旅になると思う。九州は家内も私も訪問した機会がない。国内旅行パッケージで行けば、格安であるのだが自分たちのペースで旅を楽しめない。

旅先では、お金のことを考えないで行きたい場所、食べたい食事を楽しむ。またすぐに訪問できると言う機会がないと思うから。健康で食欲があり、味を楽しめる時に思いっきりその時間を楽しむ。

70歳過ぎになると体の至る所に体調不良が発生する

老化現象が顕在化し始める。認知症、足の筋力の衰え、転倒で骨折し介護ベッド生活、生活習慣病など普通の生活が出来ない体になる場合が多い。平均寿命が男性は80歳ぐらいなので80歳になるまでに50%の同世代の高齢者が他界することになる。

そのため、70歳過ぎからの健康障害で医療費や介護費が多く発生する傾向がある。その時のために使うお金が予算化できていれば、必要以上のお金の蓄えはいらない。70歳で発病して病院や介護施設でお世話になるとしたら、寿命は10年以内かもしれない。10年間医療費や介護費を支払える蓄えがあれば良い。

仮に有料介護機能付き老人ホームに入るとする。最低月20万円ぐらい費用が発生すると言われる。年間で240万円。これが10年間続くならば、2400万円から3000万円ぐらいお金の蓄えがあれば良い。

現実は、そのお金が十分蓄えられていない。貯めたお金は、医療費や介護費に費やされて余生を楽しむ事に使えなくなる。健康を害した時点で貯めたお金は健康を回復させるために使い始める。この時期に旅行なんてできない。

80歳、90歳代の健康次第でお金を使う目的が変わる

80歳が近づくと生活の全てが自分の健康次第になる。お金を使うにしても体調不良で有れば、お金は健康回復の治療に向かう。健康であれば、ちょっとした国内旅行にも行ける。失禁が始まると外出が面倒になる。自宅での生活が多くなるとお金を使って楽しむ事が無くなる。

お金は外で活動的な生活を始めると自然と出て行く。その見返りとして新しい体験が味わえる。健康であるという前提条件がそこにはある。お金で健康を買えれば良いのだが、それが出来ない。

老後のお金の使い方は、使いたいと思った時にお金を使うしかない。後で使おうと思っても使えない場合がある。自分以外の人が相続などで貯めたお金を使うのは良い気分ではないはずだ。自分が稼いで貯めたお金は、原則、自己満足のために使う。これが自然なルールではないか。

80歳過ぎまでお金を稼いで貯めても既に使うタイミングを逸してしまっている場合が多い。多額のお金を使う欲求が減退する年齢だからだ。高級車を買って運転できる年齢でもないし、高級住宅地に引っ越しするニーズもない。唯一有るとするならば、高級老人ホームに入居する時に発生するお金だろう。

結論

お金を使って楽しむ年齢は、60歳から70歳ぐらいではないか。健康面でさほど支障が生じない年齢だからだ。この年齢は、お金を稼いで貯める年代だが、同時にお金をタイミング良く使う時期でもある。お金を貯めると同時にバランス良く使うことが求められる。

老後の不安のためにお金を貯め続けるのは、お金を使うタイミングを考えながら行う必要がある。

 

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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