70歳代シニアは残りの人生に何を求めるのか?

NPO団体のグループ定例会に参加したときに感じた事が有る。平均年齢72歳のNPO団体のメンバーは、何を求めてこのNPO団体に参画してくるのだろうか。220名以上のメンバー全員がアクティブにNPO団体の活動に参加していないが、一部のメンバーはこの団体の活動を生き甲斐にしている。

当時62歳の私は、他のメンバーから「若いねぇ~!」と言われるぐらいだ。60歳代の私と70歳代のメンバーでは、見た目も体の動きも相当違いがある。

だが、この団体での活動を生き甲斐にしている70歳代の人たちは、どう見ても現役の会社員のようだ。見ていて羨ましい。私は、本業があるのでNPO団体の活動には深く入れない。定例会に参加して自分で取れない社会の情報を得ているくらいだ。

70歳を過ぎたらどこに自分の居場所を置くか、NPO団体を探して顔を出して違った世界を味わうのも手である。

自分が楽しめるグループ活動を探す!

70歳を過ぎると多くのシニア労働者は仕事から引退し始める。仕事が趣味で生き甲斐であるシニアはそのまま働き続けるのだが、多くは引退する。雇用されて働いていたシニアはこの時点で組織から完全に離れる。組織に頼らない自分の生活を始めることになるのだが、未知の世界に戸惑うのが普通だ。

自分にあったNPO団体を探す

70歳過ぎのシニアが余暇をNPO団体で過ごすのはすごく健康的な使い方であると私は感じている。お金は小遣い程度しか稼げないが、何か自分が出来る事に打ち込める機会がある。会社とは違った緩いルールで自主性によって運営されているNPO団体の活動は、70歳過ぎのシニアのメンタリティーと体力にちょうど良い。

NPO団体の使い方は自分の生活リズムにどう取り入れるかにある。100%NPO団体活動に自分の時間を投入するシニアもいるし、私のように情報収集の目的だけで参加することもできる。活発な活動をしているシニアは80%以上自分の時間をNPO団体活動に使っているように思う。

人によってNPO団体に求める物が違う。月数回、外の空気を吸って社会に触れたいというニーズや同年代の人たちと一緒に懇親会でお酒を楽しみたいというニーズもある。NPO団体は会社と違って自分中心に利用できる。自分が求める部分だけを得るために参加する人も多い。

探すならば、シニアによるシニアのための運営をしているNPO団体がお勧めである。参考までにこんな団体がこちら、シニアが活躍する団体で見つかる。検索サイトで シニアによるNPO この言葉で探してみると色々な団体がリストされる。

70歳代は残りの人生を楽しめる最後の機会

70歳から80歳になるまでの10年間は健康や寿命の面で個人差が出やすい。ある意味では、この10年間が社会的に人生を使い切る最後の時間になるかもしれない。80歳から100歳までは、社会で何かをするほど体力があるとは思えない。体力があり、体を自由に動かせるシニアだけが社会との触れ合いを維持できる。

私が所属するNPO団体でも80歳を過ぎると団体を離れていくシニアが多い。体に自信を持てなくなり、活動が怪しくなるからだ。70歳からは健康維持と体力勝負になる。自由に動ける時間を無駄にしない。80歳になれば今と同じ活動ができない可能性が高い。自由を楽しめる時間は確実に短くなっていく。

エコノミックアニマルと言われて猛烈に仕事をしてきたシニア(団塊の世代)は70歳代中心である。物足りない感じで年金生活を送っているシニアならば、気に入ったNPO団体で社会に貢献できる仕事をやって見る価値がある。孤独、孤立を感じているならば仲間を求めてNPO団体で活動してみることである。少なくともお喋りができる友は見つかる。

最悪な状況は暇で一人、孤独、孤立を味わっているシニア

一人で孤立して孤独を味わっているシニアならば、会話ができる仲間の中に入ることで問題はある程度解決する。自分と似た仲間がいる団体を探して一緒に活動してみると気心が知れるシニアが一人、二人と現れてくる。自宅で何かが起きることを待っていても何も起きない。

今よりも良い生活環境を作るには自力で探しものを求めるような行動が必要になる。1日中、一人でいないこと。誰かが近くに居て必要ならば会話ができる生活環境を自分で見つけることが第一歩になる。では、どこにそんな場所があるのか。

自分よりも恵まれない人達を助けているNPO団体に参加することである。「子供の未来応援国民運動」というホームページがある。日本政府が主体になって情報発信をしている。このサイトに子供の貧困を助ける活動をしているNPOやボランティア組織のリストが掲載されている。そんな団体に参加してみることである。

結論

70歳になったら人生最後の自由を味わえる機会が与えられる。健康と体力を維持できれば、老健施設や老人ホームに入って他人のお世話にならないで済む。後悔しない70歳代を味わうためには何をすれば良いか。仕事から離れた70歳代のシニアは孤独と孤立の世界に取り込まれやすい。自分で社会に繋がって活動する生活のリズムを作らないと自分の居場所が無くなる。

自由に動ける身体があるうちに後悔しない時間の使い方をする。

 

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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