巣立ちした子供を見守る難しさ

私には子供が二人いる。既に二人共巣立ちしている。長男は結婚して完全に私達の手から離れている。次男は、独身で自分の将来の目標のために挑戦しているが、自宅から出て一人で生活をしている。親としての義務、子供を大人になるまで育てるという義務は全うしたと思っている。

でも、

親は死ぬまで子供を見守る本能的な義務がある。社会的な義務からはGood Bye出来ても、親としての本能的な義務は続く。親は死ぬまで子供を心配する。問題は、どのように「大人になった子供」を見守るかだ。

大人になった子供を見守ると言っても具体的に何をするのか?

何か困ったことが起きたら、親としてできることと出来ないことがある。さらに、親としてやるべき事とやるべきでない事もある。特に、お金に関する問題は、やり方次第で子供をだめにしてしまうリスクが有る。

私たち夫婦は、大人になった子供に躾はできないと思っているので感情的に怒ったりしないでいる。むしろ、本人がどうしたいかを聞き出して本人が望む方向に進められるよう精神的に励ますことをしている。本人の事は本人が一番知っている。親からの口出しよりも自分が何をすべきかを悟って自発的にアクションを取れるようにする。

親として、子供が困っていないで自活できていればそれが一番良い。そんな状態を遠くから観察できれば良いのではと思っている。人生には色々な問題が生まれる。会社勤めをしていても会社の都合でリストラにあったり、倒産したりして次のキャリアをどうしようかと子供が迷う時がある。そんな時、精神的な力になれるならばなってあげたいし、生活が苦しくなれば金銭的に支援することもしたい。

実家は、子どもたちのベースキャンプであると伝えている。生活で困って衣食住が大変になったら、いつでも実家のドアを叩けば開いていると話している。

その意味合いで私は長生きをして働けるまで働いてお金を稼ぎたいと思っている。自分のクローンである子供に幸せな人生を送ってもらいたいからだ。親は子供のために死ぬのが永遠の命の筋書きではないかと思っている。自分のDNAを受け繋いだ子供に子孫を託すからだ。私達よりも子供を優先する理由は、子供は私達の両親から受け継いだバトンを渡す対象者であるからだ。

20歳代、30歳代の若者は、まだまだ世の中の仕組みを理解できていない。知らない事や未経験な事がたくさんあることを親が教えなければならない。子供が問題を抱えて悩んでいる時に親の人生経験が助言として役に立つ。

今の若者は、現在勤めている会社に一生勤められるという保証がない。会社にぶら下がって生きる生き方はリスクが有る。いつかは、私の子供は独立して自分の腕で生活をしていくと思っている。そのためのスキルを会社で学んでいる。時代は昔以上に不安定な時代に成っている。A.I.やロボットが社会にどんどん進出してくると単純労働者や特定分野の専門家が失業する。

会社にぶら下がっていたくても会社側がそのリクエストを断る時代が近づいている。そうなった時に自分が学んだスキルと知識で起業できれば自分の人生を自分でコントロールできるようになる。会社にぶら下がっている時は、自分で自分の人生をコントロールできない弱い立場だ。

今の子供達は、私達が経験したような引かれた路線の人生を走れば良いという訳にはいかない。自分で自分の人生を作っていかねばならない。私たちは大きな変化の中で適応しようとしている真っ最中だ。過去の常識が常識でなくなる異変に直面している。

65歳になったシニアが仕事探しで困っている。シニアに成っても働かないと生活が出来ない環境に変わってきている。引退したくても出来ない時代がやってきている。若者は、年金だけで生活が出来ないことを私達から学んでいる。少子高齢化で年金が破綻するのは誰もが知っている。破綻しても生活が出来るようにするにはどうしたら良いかを若者たちは今探している。

そんな若者たちの時代をある程度予測できる私達は、子供を見守る上で考えねばならない。

良き相談相手として役に立つには、子どもたちが将来遭遇する困難を先に経験してその時に学んだことを子供に伝えることだ。自分たちの生活は自分たちで何とかするという姿勢から何かを学べる。65歳になって雇い止めになれば、仕事は自分で作るというオプションしかない。難しい課題だが、子供にも同じ運命が待っている。親が先に挑戦して解決方法を子供に伝える。失敗してもその失敗の原因を伝えるだけでも子供には役に立つ。

子供を見守るには、子供が将来遭遇する困難に先に立ち向かいその結果を子供に伝えるしかない。51歳の時に始めた私の起業と経験は、将来、子供が起業に挑戦しようとした時に役に立つ。

この記事「巣立ちした子供を見守る難しさ」のポイントは、

  • 子供が巣立ちして独立した生活を始めた時点で親の義務は終えると思うのだがまだ義務は残っている
  • 子供を見守るという親としての義務は、本能的な義務である。
  • 親は子供が将来遭遇する困難を先に経験して子供に伝えることで子供を見守るという役割を果たす

 

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