60歳代はお金稼ぎ、70歳代はNPO団体で暇つぶし、求めるものが変わる

先日、私が所属するNPO団体の定例会に参加してきた。参加したメンバーの年齢が70歳以上のシニアたちである。既に第二のキャリアとして転職した会社を卒業して時間を持て余しているシニアたち。NPO団体での活動が生き甲斐になっているシニアも多い。私のように60歳代のシニアは数える限りである。

定例会では、既に生活上お金稼ぎと言う視点で活動していない人が大半。年金と老後の蓄えで生活が出来ている70歳以上のNPOメンバーがほとんど。60歳代のシニアは、NPO活動以外に自分なりの営利ビジネスをやっている人が多い。私もそうだが、60歳代は自分たちの老後のために稼げるだけ稼がないと後が無い。

60歳代はビジネスを意識して生活を送り、70歳代は隠居の生活を楽しむためにNPO活動をしている。

お金だけでは満たされない精神的な欲求が70歳代に生まれる

自分の生活が貧困で苦しいという老人たちはNPO団体に参加しない。この世の中は色々な世界がある。自分が住んでいる世界がどこにあるのかを認識しているとその世界の延長線上で自分の生活を楽しもうとする。類は友を呼ぶ!

私が住んでいる世界は、「もっともっとお金がないと生活が出来ない」という世界ではない。衣食住に足りていて食べて行ければそれで良いという価値観がある世界である。

60歳代でもっとお金が欲しい!と叫んでいるシニアは起業していると思う。転職ではお金が溜まらない。働ける年齢に制限があるからだ。起業ならば、自分で自分の仕事を続ける、止めるのコントロールが効く。起業で成功すれば、黙っていてもお金が懐に入り込んでくる。失敗したら、その逆だが。

70歳代にライフスタイルが変わる

70歳の声を聞き始めるといつ他界しても良いように身の回りの整理をやり始めるシニアが多い。70歳代に色々な病気になる老人が多いからだ。友人、知人も70歳代から他界して行く。死がより身近になってくる。70歳代は病気との戦いになる健康な体を維持できるかどうかで老後の生活は180度変わる。

70歳の声を聞いて自宅で隠居生活を始めると外界からの刺激が100%なくなる。暇が暇を呼び、同時に認知症を生み出す。自分で何かに興味を持って活動しないと体も脳も衰えて行く。そんな危機意識からNPO団体のドアをトン、トンと叩く70歳代のシニアが多い。

会社で働いてお金をもらうという生活は70歳代以降難しい。それが70歳代のシニアは分かっている。残った選択肢は隠居の生活である。どうせ隠居するならば、お金を稼ぐというよりもお金に囚われない精神的に充実する活動を求める。NPO団体に参加している70歳代のシニアはそんな背景がある人が多い。自分の過去の経験や人脈が生きる「場」があればそこに生き甲斐を見出す。

60歳代はビジネス思考

68歳の私はまだビジネス思考で自分のワークライフを充実しようとしている。ビジネス目標を決めてそれに向かっている。起業しているので仕事は自分で作っている。誰も私に指図する人はいない。自分が動けばそれで済むワークライフである。ビジネス思考であるのでNPO団体での活動は深く入れない。自分のビジネスに負担がかからない程度で止めている。

60歳代は、まだ、現役で仕事ができる体がある。働ける体があるならば、働けば良い。働けば、普通の生活が自然と出来る。雇用されている人は時間制限があるが、起業している人はその点自由である。

ライフスタイルや人生観に違いが生まれる70歳代

60歳代と70歳代のシニアはライフスタイルや人生観に違いがある。70歳代のNPO団体メンバーはNPO活動をして社会とつながっていたい。社会の中で動き回る「場」がNPO団体にあるのでその「場」を活用して精神的に満たされない「暇」を満たしたいと思っている。お金だけでは満たされない精神的な欲求が70歳代に生まれている。

働きたくても仕事が見つからない年齢が70歳代である。高齢者を雇用するリスクが高いと経営者は思っているからだ。それが高齢者の求人広告の少なさに出ている。仕事がない70歳代シニアは暇に襲われる。日中の大部分の時間が暇になる。お金を稼ぐ仕事は少ないが、社会貢献的な労働は見つけられる。ボランディアやNPO団体での活動である。

暇に殺されるよりも何か社会に役立つことをやっていたほうがまだマシであると考えるシニアが多い。少なくとも社会との接点を持ち続けられる点がメリットである。

結論

60歳代よりも70歳代のシニアのほうが暇な時間が多い。暇な時間をどのように潰して生きていくかが70歳代シニアの課題になる。60歳代は体力があり、健康であるので働けるうちにお金をできるだけ多く稼ぎたいと思っている。70歳以降仕事が無くなるからだ。

70歳になって仕事がなくなるシニアが多い。年齢制限で自分で起業するしか選択肢が無くなる。起業は70歳を過ぎたシニアには難しい。体力、健康、気力面で問題がある。それ故、働くことを追求するよりも暇な時間を如何にして充実させるかに目が行くようになる。

60歳代と70歳代ではライフスタイルが大きく変化する。その事を頭に入れてこれからの老後を考える必要がある。

 

Search

私のブログサイトはリンクフリーです

  • このブログサイトは、私の許可なくリンクを張って頂いても問題はありません

このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

インターネットビジネスのビジネスモデルを助言ます 起業、副業でインターネットビジネスを始める方にお役に立ちます