幸せは人を思いやる力に宿っているのでは

幸せを感じることが日常生活の中でどれくらいあるのだろうか。私を含めて多くの人は、いつも、自分のことで頭がいっぱいになる。これが自然なのだろうが、世の中は自分の思うように動かない。それゆえに幸せを感じることが少ないのではないだろうか。

なにか良いことをする

一杯のコーヒーを飲んで幸せを感じる時がある。今日も生きているからコーヒーが飲めるという幸せである。コーヒーを飲みたくても手持ちのお金がないために飲めない人がいたら、一杯のコーヒーを黙って奢ってあげる。良く見かける出来事はスーパーのレジで小銭が見つからないために困っている高齢者である。そんな時、足りない小銭をすぐにその老人に手渡す。

コーヒー一杯や小銭ならば、他人を思いやる気持ちがあれば誰でも出来ることである。行動を起こすか、起こさないかで幸せを呼び寄せられるかどうかになる。ちょっとした勇気があれば出来ることである。自分のことばかり考えている私だが、時々、人を思いやるアクションを取っている。他人を助けた後はなぜか良い気持ちになる。

ちょっとしたことで人助けが出来る!

62歳になった時、義母の介護支援を初めて経験し、ちょっとしたことでも感謝して戴ける体験をした。普通の人が出来る事を代わりにやってあげているだけであるのだが、それでも感謝された。その当時、91歳の義父は自宅の庭を占領している雑草を刈ることが出来なかった。それをやってあげるととても喜んでくれた。

自分は大した事をやっていない

ちょっとした他人への思いやりを行動にしてあげることで、大した事でなくても喜んでくれることが多い。特に体が不自由になり始めている高齢者に対しては、その思いが伝わりやすい。鉄道の踏切を渡ろうとしている老人に声をかけて付き添って一緒に渡ってあげるだけでその老人は安全と安心を感じ取ってくれる

足が弱くなった老人にとって鉄道の踏切は怖い。時間内に渡り切れなかったら、どうしたら良いか分からないでいる。当時91歳の義父は一人で鉄道の踏切を渡ることをやめてしまった。万が一に時間内に渡り切れない時にどうしようもなくなるからだ。

私たち夫婦が義母の介護支援で自宅に滞在している時に私は義父と一緒に踏切を渡った先にある銀行に付き添った。老人には自宅を離れて自分の足で行ける場所と行けない場所がある。鉄道の踏切は老人の足を止めてしまう。踏切の先に行きたくても行けなくなるのである。

不自由な老人を助けるのは普通の人ならば難しくない。ちょっとした「他人を思う心」を行動に移せばできる。私は横断歩道を渡る時、老人が渡り切れるかどうかを注意深く見ている。渡り切れそうになければ、直ぐに寄り添って一緒に歩いてあげる。少なくともそんな姿勢でいる。

誰もが人助けをしたいと思っている

幸せは人を思いやる力に宿っている。自分の利害に関係する時は競争相手を思いやることはしない。そうでない場合は、人を思いやることを実行するか、しないかである。困っている人と判断できるならば、誰でもがその人に手を差し伸べるのが普通の精神と道徳心がある人である。

人助けを探し求める必要はないが、手助けが必要な状況に直面したら躊躇なく手を差し伸べる心構えは必要である。それが人を思いやる力である。通勤電車の中で妊婦さんを見つけたら席を譲るなんてことは誰でもが出来る。ただ、時として気持ちはあるのだが行動に移せない人がいる。ちょっとして勇気さえあればそのバリアーを乗り越えられる。

伝教大師最澄の言葉がある。「一隅を照らす」・・・私の解釈では一人の人間が大きな事はできないがその人なりに出来ることをすることで明るい社会を作り上げる。人を思いやる力で一隅を照らす事が出来る。2030年には10人に3人が高齢者になる。社会の隅々に高齢者が目立ち始める。社会で動き回る上で手助けを必要とする老人が今以上に生まれてくる。

若い人もシニアも自分が出来ることをしてあげる思いやりの力が求められる。困っている人を思いやる心があれば、人を助けることが出来る。それが帰り帰って幸せを自分の心に与えてくれる。

自分の周りで起きた幸せ

「幸せは人を思いやる力に宿っている」という体験をしている。こんなケースの譲り合いである。

  1. スーパーマーケットの特売品売り場で卵パックを安売りをしていた。最後の1パックを後から来た老人夫婦に譲ってあげた。
  2. 男女共用のトイレの列で早くトイレに入りたい素振りをしている女性に順番を譲ってあげた。
  3. 道先案内。地区の公民館に行く道が分からないので教えてくれと高齢女性に尋ねられた。この地区に不慣れな方のようであったので口で説明するよりも一緒に同行して案内をした。
  4. 夕方のスーパーマーケットで買い物かごカートの取り合い状況になった。何とか獲得したカートを私達夫婦よりも必要とする老夫婦に譲った。

大したことでない譲り合いであるが、心の中は小さな幸せで一杯になっていた。

結論

人を思いやる心は、なぜか、後で幸せ感を生み出してくれる。ちょっとした掛け声や手助けだけでも困っている人を喜ばせる。喜んだ顔を見るだけで幸せが自分の心に伝わってくる。そんな機会が増えれば増えるほど幸せが身近になる。

人を思う心を意識して困っていそうな人を探してみる。困っていそうに見えれば、一言話しかけてみる。小さな親切だけでも良い。その行動が自分の心に幸せ感を生ませる。

 



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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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