会社を退職する前に3つの事をやる

リストラ、定年退職、現在の会社での理不尽、労働環境の悪さ、給与で不満など色々な理由で会社を辞めていく人がいる。若い人は気楽に自分の将来設計を持たずに衝動でやめてしまう。40歳代以上は、家庭があるのでできるだけ会社に残りたいと働いているが、会社側の都合でリストラされたり、早期退職を強要されたり、理不尽な労働を強いられたりして会社を退職する場合が多い。

どんな理由にせよ、組織から離れて自分の人生を再設定することになる。

新卒ではないので世の中の仕組みをある程度経験しているはずだ。今以上に良い労働環境と自由で自分のキャリアを築こうとして動く必要がある。感情だけで何も準備せずに会社を飛び出す人もいるが、会社を辞める時は次のステージが準備されているタイミングに実行すべきだ。これが会社を辞める時の鉄則である。

会社を辞める前にこの3つの事だけはやっておこう!

まず、考えることは自分の生活を第一優先にすることだ。会社を辞めて困るのは生活費が入ってこないことだ。収入が6ヶ月以上ゼロであっても生活が出来る貯蓄がないと困るのは自分だ。

 1.最低でも6ヶ月間収入がゼロでも不自由なく生活が出来る貯蓄をしておくこと

現在の生活費を計算してその金額プラス5万円で最低6ヶ月分の貯蓄を事前に確保しておくことで退職後に慌ててアルバイトやパートの仕事に飛びつくことが無くなる。他社に再就職をする内定がない人は、再就職まで時間がかかる。起業するにしてもすぐにはお金を稼げない。物事は、自分の思い通りに行かないので生活で困らないだけの貯蓄を確保することで安心と時間を確保できる。

仮に月収が30万円とする。30万円+5万円で35万円になる。6ヶ月間を無収入で生活するのに210万円必要になる。12ヶ月の間、無収入であれば、420万円の貯蓄があると生きていける。その意味合いで会社で働いている間に万が一の出来事のために420万円ぐらいの貯蓄を貯めることだ。

この世で生きていくにはどうしてもお金が先に出る。貯蓄が十分ないと自分で新しい生活環境を作り出せない。私は、子どもたちにこんなアドバイスをしている。

  • 「自由に使える貯蓄」と「万が一のためにだけに使用する貯蓄」の2つをしなさい!

無収入になった時に使うのが、「万が一のためにだけに使用する貯蓄」である。次の仕事先を探す間の生活費になる。この貯蓄がある、ないでは精神的な安定度が違う。焦って間違った再就職を選択するリスクも減る。

2.転職をするならば、辞める前に転職先から内定を取り付けておく。起業するならば、副業を始めておく。

重要なことは、出来るだけ毎月のキャッシュフローを止めない工夫だ。会社を辞めて働いていない期間が長くなればなるほど自分にとって状況は悪くなる。いつも、最悪な状況を想定して対応策を準備しておくことだ。転職先からの内定承諾書を受け取っていれば、心理的に余裕が生まれる。会社を辞めるタイミングを選べる。自分の都合を第一優先できる。

起業を考えているならば、副業を始めておくことだ。副業からの収入があるならば、そのビジネスを拡大することで生活費を稼ぎ出せる。問題は、そう簡単に副業でお金を稼げないことだ。試行錯誤する時間と失敗体験から学ぶ労力が求められる。起業は、計画的に準備することが理想であるがビジネスチャンスは待ってくれない。チャンスだと思った時に起業するしか無い。その時に手元に生活費とビジネスの運転資金が十分あることだ。

起業した最初の1年間は、赤字である場合がほとんどだ。それを前提にビジネスを展開する運転資金を用意する必要がある。理想は、2年間無収入であってもそのビジネスを継続できる金銭的な体力だ。リストラや早期退職ならば、大きなお金が会社から頂ける。それを資金に起業する手はある。

会社を辞める時は、翌日から何をして生きていこうかと考える状態にならないことだ。次に何をやるべきかのアクションが決まっている状態で会社を辞めるべきだ。

3.転職先の会社を探す時、給与よりも自分のキャリアにプラスになるスキルを学べる会社であるかどうかだ!

私は、会社を徹底的に利用すべきだと思っている。会社を変わる時は、今の会社で学べないスキルを学ぶために会社を変える時だ。一つのスキルだけでは人生100年という長い労働生活で生きていけない。複数のスキルを働きながら身につける発想が必要だ。その意味では、一つの会社に長い間しがみついて働く必要はない。学ぶべきものがなくなったら、学べる会社に移っていくぐらいの気持ちが必要だ。

会社はあなたという労働力を給与で買っている。買っている労働力に魅力が無くなれば、合法的にリストラできる時代だ。雇われる側にいる人間はいつも弱者である。弱者が強くなるには、世渡り上手になるためのスキルを複数身に付けることだ。お金を払ってスキルを学ぶのではなく、お金をもらいながらスキルを身につける方法を取る。

目的を持って会社を渡り歩く。複数のスキルを身に付けるために会社を渡り歩く。そのためには、出来るだけ早い時期に自分のキャリアプランを決めておくことだ。

雇用され続ける期間は限定的だ。年齢で必ず限界が来る。自分が創業者になってビジネスを始めない限り仕事を楽しめない。定年なしの労働環境は、創業しか無いということにいつか気がつくだろう。

この記事「会社を退職する前に3つの事をやる」のポイントは、

  • 最低6ヶ月の間収入ゼロでも生活が出来る貯蓄を貯めておくこと
  • 転職するならば内定承諾書を確保する。起業するならば、副業でお金を稼ぎ出しておくことだ。
  • 転職先は給与よりも複数のキャリア・スキルを身につける環境で選ぶ。 

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

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雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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