シニアが意識すべき事:あと何年生きられるかではなく、普通の生活を送ることが出来るかである

平成25年に行われた国勢調査から「平均寿命」が算出された。男性の平均寿命は、80.75歳。女性は、86.99歳。「平均寿命」は0歳の平均余命のこと。「平均余命」は、自分の年齢からあと何年生きられるかである。今年生まれた男の子の赤ちゃんは、平均して80.75年生きられる。決して、自分も80.75歳まで生きられるというわけではない。

むしろ、平均余命が今の年齢からどれだけ生きられるかを教えてくれる。私は64歳だから、私の平均余命は21.83年。女性ならば、26.94年となる。自分の平均余命を知りたいシニアは、こちらのページを参照して頂きたい。この数字は、一般的な数字であるので個人差はある。62歳の誰もが後21.83年も生きられるというわけではない。

ここに令和3年度の国勢調査による平均余命データ表がある。平均寿命は伸びてきているが平均余命は減ってきている。

令和3年平均余命

64歳のシニア男性は数字の上で今から20年ぐらいは生きられるが・・・

平均余命は20年ぐらいあるとして、健康寿命はどうだろうか。平均余命が20年ぐらいあっても健康寿命が10年であると後10年間は普通の生活が出来ないということになる。これではつまらない10年間になる。シニアは健康寿命を常に意識して残りの人生を楽しむ必要がある。

平均余命よりも健康寿命が最も重要

平均余命20年のうち健康寿命を限りなく20年に近づける努力が必要になる。健康寿命が短くなるきっかけがある。足の筋肉が衰えて自分で歩けなくなるときである。活動を狭める身体の衰えは生命力に大きなインパクトを与える。周りの老人から聞く話は、「自分で歩けなくなり介護ベッド生活を始めると死期が近づく」という話である。

足の筋肉リハビリを積極的にやらない老人は、確実に早く死んで行く。介護ベッドの上で動けなくなり、食事も取れなくなり、体はやせ細る。体は時間とともに衰弱して行く。足の衰えで歩けなくなった時点で健康寿命の終わりが来ると言っても過信ではない。

自分で自分の体を動かせない生活は確実に体力を衰えさせる。今まで使っていた筋肉を使わなくなり、筋肉を使わない生活環境に体の筋肉が適応してしまう。筋肉を使う活動が減少すると高齢者に死神が声をかけ始める。平均余命が長くても健康寿命が短ければ、長い間、つまらない残りの人生を送ることになる。私はそんな生活を望まない。

平均余命が20年あってもその20年を好きな事が出来るように使いたい。介護ベッドの上で身動きも取れず、頭のなかで悶々としている生活は牢獄である。自分の足で自由に動き回れる体と健康を維持することが老後の生活で最も重要になる。

義母は介護ベッド生活から歩行器で歩き回れるまで回復

義母は背骨の圧迫骨折で介護ベッド生活を送っていた。彼女はこの2月から自宅からデイサービス施設で過ごす時間を持ち始めた。3月からは週3回デイサービス施設で時間を過ごすことになった。彼女にとって自宅での生活はつまらない。誰ともお喋りをする相手がいない。デイサービス施設では新しいお仲間が話し相手を求めて待っている。そこに喜びを感じているようだ。

足のリハビリを積極に行い、前向きに外部の人達と接触し、お喋りを楽しもうという姿勢が背骨の圧迫骨折の回復を早める。今は足のリハビリだけが課題になっている。数年前までは私達夫婦二人が義両親宅に短期滞在して介護支援をしていた。義母は老健施設でリハビリに励み、今は老人ホームで生活をしている。私達夫婦は月1回、1泊2日で実家の空気の入れ替えで行くだけになっている。

義母は91歳になる。90歳の女性の平均余命を見てみるとあと5.7年生きられる。老人ホームでは歩行車を使って自由に歩き回っている。老健施設での足のリハビリが役に立ち、老人ホームで不自由なく歩行器を使って生活を楽しめている。

身の回りの世話が自分でできる体にするには

シニアは足を鍛えることが必須になる。自由に動き回れる足の力がないと身の回りの世話ができなくなる。普通の生活を維持するには足の筋力を失わない生活習慣を身につける必要がある。義母は老健施設で積極的に足の筋力を鍛えた。そのおかげで老人ホームで不自由なく歩行器を使って動き回れている。

足の筋力を失わない生活習慣

  1. 足に負担をかける生活をする(手すりを使って階段の上がり下りなど)
  2. 外出して足を使う時間を増やす
  3. 自宅では朝昼晩の食事時に1セット10回の椅子を使った立ち上がり運動をする
  4. タンパク質の多い食事をする
  5. 水分補給を十分にする

足を楽にするエスカレーターやエレベーターをいつも使っていると足の筋肉が落ちて行く。意識して階段の上がり下りを続けることである。足を積極的に使わない生活は健康寿命を短くさせる。その事を忘れない。

結論

平均寿命、平均余命、健康寿命という言葉があるが、老人にとって意識すべき言葉は健康寿命である。老後の生活は何歳まで普通の生活を続けられるかで決まる。自分の足で動けない生活は不自由であり、家族に負担をかける。足を意識して使う生活習慣を身に着けないと健康寿命は短くなる。

 

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このページのシニアライター:Norito H.Yoshida

Profile

雇用される生活から自分を雇用する生活をしている。2023年現在で17年間、起業中。時間と場所に制約されないインターネットビジネスで生活費を稼いで自分独自のライフスタイルを作る。米国の州立大学 Western Washington University, B.S. in Sociology, Bellingham, Washington, USA を卒業してソニー株式会社、Yahoo!Japanで自分がやりたい事をやってきた。

最終的には、私が望んでいた起業(自分の手で稼ぐ生活)が実現。51歳の時に起業してこれからも生涯現役でインターネットビジネスの世界で生きて行く。今の時代は65歳を過ぎると自分を雇用して生きて行く道しか残されていない。本来、その道が当たり前なのだが、人間は弱いので他人に頼る生活を求めがちになる。

シニアの生活実態は人様々。私が発信するシニアの生活体験記が参考になれば幸い。シニアは老後の生活を情報として発信する人が少ない。役に立つ情報は共有すべきであると思う。経験から得た情報は本よりも実用的である。

 

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