シニアが物を買う動機

今年になってお金を使い過ぎたのではと思い始めた。このアイテムは本当に必需品であったのかどうかを突き詰めると怪しくなる。怪しい購入アイテムはこんなものだ。

  1. Thinkpad C13 Yoga Chromebook(仕事と趣味で買う)7万円ぐらい
  2. Fire TV Stick - Alexa対応音声認識リモコン(第3世代)付属(欲求で買う)4000円ぐらい
  3. プロテッジ半袖プレミアムドライ ハンドボールTシャツ3枚(欲求で買う)9000円ぐらい

まだ第1四半期が終わっていないのにこんなに使ってしまった。いつもならば、3万円以内だろう。人間というものは、その時の精神状態で予定以外のものを買ってしまう。

Thinkpad C13 Yoga Chromebookは、別にあと2年は買う必要がなかった。どうしても必要なものではない。でも、買ってしまった。ちょうど、米国アマゾンでバーゲンセールをやっていたので今しかないと思って買ってしまった。予定した買い物ではない。

実は、この「今しかない!」と思った時に予定外のお金が私の懐から出て行く。私は趣味で衝動で欲求で物を買うシニアになってしまったのか。毎年、本当に必要なものしか買わないと心に決めていたのだが、現実はこんな状態でお金を使ってしまう。買う上での理由はあるのだが、今なのか、買わないと困るのかを問われると反論ができない。

私の頭の中には2つの心が衝突している。一つは節約と断捨離の生活をシニアは送るべきという考え方と2つは余生を楽しむにはほしいと思った時に買って使うべきだという考え方である。お金は残りの人生を楽しむために使うのが正論である。注意することはお金の使い過ぎである。

「ほしい!」という感情と欲求

以前、スコッチ・グレインの革靴(2万円前後)を年に一度のB級品セールスで買ってしまった経験がある。ZenPad 3.0 8inchタブレット(3万円前後)も下取り割引キャンペーンを目にして「安い!」と思って衝動買した。本当はその時買う必要がなかった。金額が、数万円程度だと直ぐに買える。そこに今しかチャンスがないという要素で飾られると罠にハマってしまう。

シニアがお金を使う時の考え方

必須な購入品はこれがないと困るという品物に限られる。代替品があるならばそれを使う。まだ使える製品が手元にあるならば、それを引き続き使う。すでにある物を新しい物に取り替える買い方はやめる。製品が故障して使えなくなったら新品にするという正論がある。

金額が10万円以上になる製品は衝動買いをしないで時間をかけて検討する。故障して困った冷蔵庫(20万円)の購入は衝動買いではなく必要に迫られた結果である。10年以上使い続けた以前の冷蔵庫と比較して電力消費が著しく良い。それが購入1ヶ月後の電気料金に出た。いつもより2000円ぐらい安くなっていた。結果的に新しい冷蔵庫を買ったことは良かった。そんな経験がある。

日々の節約と断捨離の生活をしているシニアにとって新しい物を買う行為は悩む行為になる。「ほしい!」という感情と本当に必要かどうかを検討する理性でシニアを困らせる。経済的に余裕があるのならば、多少の贅沢は許せるかもしれないが、年金生活者にはそんな余裕はない。

だから、悩む。

自分のお金は使いたい時に使うという考え方

私のようにビジネスをしているシニアはお金が入ってくるから使いたくなる。知らない内に物が自宅に溢れ始める。これは良くない習慣である。本来は自宅にある物を少なくして行く断捨離思考が正しいと思うのだがほしいという欲に負けてしまう。

シニアのお金の使い方は個人差が有り過ぎる。年齢が80歳を過ぎてから蓄えたお金を使おうと思っても「ほしいという欲」が湧いてこないとお金は人生を楽しむために使えなくなる。お金はただ貯めておけば良いというものではない。お金は使って人生を楽しむためにある。

自分は我慢して節約し、残ったお金が子供に残されるのが良いのか、悪いのか。本来は自分のお金は自分の人生のために使うためにある。その意味合いで「お金を使いたいと思った時に使う」という考え方は道理にあっている。お金を使って自分の人生を楽しめる時に使う。そのタイミングを逸するとお金は生きなくなる。

感情で買うか、買わないか

実はThinkpad C13 Yoga Chromebookを購入した背景にこんな理由がある。Chromebookに恋をしてしまった。今使っているChromebookパソコンよりも高性能の製品を仕事で使いたいという欲がある。ChromebookはC13 Yogaを加えて合計で4台目になる。別にどうしても必要というものではないのだが、Chromebookに恋をしてしまうと感情でお金が出て行く。

仕事と趣味の世界になってしまうと高い買い物でもお金を使ってしまう傾向がある。欲という感情を満たすことで残りの人生を楽しめるのであればそれはそれで良いのではと思う。お金がたくさん有るシニアならば、それも可能だが使えるお金には限度がある。ある程度自分の欲求をコントロールする必要性が出てくる。

自分の欲をコントロールするには自分でお金を気楽に使う上限金額を作ることではないか。金額が大きい買い物は予算化しておく。衝動買いが出来る金額を前もって決めておく。お金を使う上でどこに価値を置くかが分かればそれで欲のコントロールが出来る。

後悔しないお金の使い方

物を買う時にこんな考え方がある。ほしいと思った物を買うことで得られる満足感と幸福感である。物で人生を楽しむには老化で体が不自由になってからでは遅い。健康寿命の間に欲しい物を買って、使って、欲求を満たし、楽しむ。私のChromebook購入の背景には緑内障という持病がある。

インターネットの仕事をする上で視力は必須である。緑内障は視野を狭くして見えなくする。今は右目上半分の視野を失っている。毎年、少しづつ視野は失われていく。パソコンを使う喜びが視野の損失で消えていく過程にある。その視点から仕事で使うパソコンはほしいと思った時に買うことにつながる。今使わなければ、使う楽しみが消えていくからだ。

欲しい物を買う、使うタイミングがある。健康寿命のうちに買って楽しめるお金の使い方をしなければお金を貯める意味がないと私は考えている。

結論

  • シニアは2つの考え方でお金を使う。人生を楽しむために使う。節約と断捨離の生活でお金を使う。
  • 衝動買いという感情でお金を使う場合がある。お金を使う時の価値観でアクションが起きる。
  • お金が有効に使えるタイミングを間違わない。子供たちのためにお金を残すのが良いのかどうか。自分が稼いだお金は自分のために使うのが当たり前。