定年退職後に無職の期間が長ければ、どのようなリスクが生まれるのか?

最近になって気が付いたリスクが有る。年齢が同じ知人が仕事を離れて数年が経過していた。彼と会話をする機会があったのだが、以前の印象よりも人生に対してネガティブになっていた。働かなくても両親の年金で生活が出来てしまっているため、両親の介護の傍らに仕事をしようという意志がなくなっていた。

両親の介護が相当の負担になっていたようだ。介護で自分の時間を奪われ、心の余裕が無くなっていたのだ。厚生年金(報酬比例部分)が61歳の時から受け取っているので彼の両親の年金と合わせて生活は成り立っているようだ。介護で仕事から離れる期間が長くなればなるほど、同時に経済的に問題がなければ、65歳の彼は意識して仕事を探す必要性を感じなくなる。

一度新しい生活に慣れると元の生活に戻るのはつらい。

シニア起業のノマドワーカーが12年間で分かった事:孤独と生きがい

51歳の時に起業した。ゴヤット合同会社を設立して社員1人で始めた。他の社員を雇用する予定はなく、ずっと一人で会社運営をする意図で働いていた。人を管理するのが自分に向いていない事が過去の経験からわかっているからだ。シニアが一人で起業する時は出来るだけ一人で運営したほうが後で楽になる。雇用する社員の人生を気にする必要が無いから。

インターネットビジネス(サイト構築サービス)で始めたビジネスであったので自分でお客さんを見つければビジネスは成り立った。お客さん探しに時間を取られる。起業した当時は、Wi-Fi環境があるカフェが仕事場となっていた。カフェは、お客との打ち合わせ場所にもなるから便利。ノマドワーカーのワークスタイルがカフェで始まり現在も続いている。

私が61歳になった時、今までのビジネスモデルに大きな変化が生まれた。サイト構築サービスは、10年前と比べて付加価値が減少してきたことである。同業他社との競争も厳しくなった。この傾向は、数年前から分かっていたので新しいビジネスモデルの構築に時間を費やしている。今までのB2BからC2Cにビジネスモデルをシフトする事であった。この年齢になった時、会社組織を解散して個人営業主にした。年金受給が始まるからだ。100%年金を受け取るために敢えて会社を解散した。

C2Cビジネスは、お客探しをする必要が無い。全てインターネットで完結し、お金が稼げる。現在は、B2BとC2Cの二つのビジネスにネットコンサルティングサービスも追加している。C2Cビジネスは、2年目に入ってやっと黒字化し始めたが安定していない。今までは、時間と労力の出費が多かった。最終的にC2Cビジネスモデルだけで生涯現役を続けたいのだが、時代は大きく変化しているので絶えず新しいビジネスチャンスを探すことになる。

55歳から起業準備をするならば

55歳になると定年退職を身近に感じ始める。会社組織の中では、第二のキャリアを考えろというお達しが届く。第二のキャリアの研修も始まり、自然と定年退職が現実化してくる事が分かる。住み慣れたというか、働き慣れた会社を離れて新天地で自分の人生を送ることに不安を隠せないのが55歳になったシニアたちだ。

多くの55歳シニアは、第二のキャリア=再就職先と考える。その中の一部の人だけは、第二のキャリア=起業を選ぶ。今の会社組織の中で自分の能力に自信を持っている人は、是非、起業を選んでほしい。誰かのふんどしに捕まって自分の人生を送るのはもう十分経験しているはずだ。人生は一度しかない。経験していない世界で新しき体験をすべきだ。

起業は従業員の世界と違って180度物事の考え方や感じ方が違ってくる。それゆえに新鮮だ。新しい遣り甲斐も生まれてくる。55歳の時点から起業を準備する事が出来るシニアは、こんな考え方で準備してほしい。

起業は知らない事ばかりだ!

退職後のシニアが新しい自分を作り直す方法とは?

自分が生活する世界は絶え間なく変化している。定年退職もその一部だ。永遠に同じ会社で同じ仕事をしていることはない。変化は絶えず自分の周りで起きている。定年退職は一つの人生の節目。今までの自分の殻を打ち破る機会が提供される。今までの殻を破るには、苦痛と前向きな努力が要求される。経験したことがない世界に一歩足を入れないと駄目だ。

新しい自分を作り直すには、新しい環境に自分を置いてもがき苦しむプロセスが必要である。重要なのは、もがく事を止めないこと。ビジネスの世界で言われている事でこんな言葉がある。「諦めた時点で失敗が確定する!諦めなければ、失敗していない。」

新しい人生で失敗を恐れてはいけない。過去を振り返れば、失敗の連続ではなかったのではないか。今更、新しいことで失敗しても怖がることはない。失敗はその行為を諦めた時に確定するから。

老人やシニアのお金の使い方

66歳のシニアとしてお金の使い方を気にしている。若い会社員の頃は、ランチは600円ぐらいまでと決めていた。今は、金額で制限を決めてランチを食べることがない。その時の気分とお腹の空き具合で食べたいものを食べている。一般的に老人やシニアは、衣食住のうち衣と住は満たされている場合が多い。食は生きていく上で必須なので一度では終わらない。

横浜の地下街にあるレストランを覗いてみると老人たちが多く見かける場所は、価格が高そうな美味しそうな和食のお店が多い。価格が高いから混まない。ゆっくりと食事ができるという理由からなのだろう。老人が使うお金は食べ物だ。私のような自営業者は、普通のシニアとお金の使い方が違う。

仕事の道具にお金を使う。インターネットビジネスをしているのでパソコンや通信機器だ。いつも使っている物は快適に仕事ができる最高のものを求める。還暦を過ぎてそんな思いが年々強くなってきている。年金生活に入っている高齢者たちはお金を何に使っているのだろうか。

毎日が日曜日であるシニアは何をするのが一番良いのか!

65歳、70歳を過ぎた途端、毎日が日曜日になったシニア男性が多い。働きたくても働きたいと思う仕事が見つからなくなるからだ。年金と貯蓄である程度の生活水準を維持できるシニアは、毎日が日曜日になる。朝目が醒めるたびに、今日は何をしようかと考える。自宅でウロウロしていると奥さんが嫌な顔をしてゴキブリを追い出すように旦那を追い出し始める。

若い頃は、毎日が日曜日を夢見ていた。誰もがそう思っていたはずだ。仕事で平日は忙しかったからだ。金曜日の夜は花金。金曜の夜が来るのを楽しみに待っていた。若い頃は自由にできる時間が欲しかった。

今、毎日が日曜日になり自由に使える時間で一杯になったシニアは、若い頃のような欲求を失った。人生は面白いものだ。

毎日が日曜日のシニア男性は「スポーツジムで会員登録をする」ことだ!

都会に外出する老人の目的

毎日横浜の駅周辺に外出してくる老人が多い。どう見ても仕事で横浜の中心地にやってくるとは見えない。服装を見てもカジュアル過ぎるからだ。朝のマクドナルト、ドトールカフェなどを覗けば老人たちが大勢席を温めている。9時を過ぎれば、カフェに残るのは老人客だ。

都会に毎日外出する老人たちの目的を知っているだろうか?

シニア女性も男性も自宅に引っ込んだ生活に物足りなくなってきているだけの理由ではない。こんな理由がある。

リストラを宣告された社員の反応(ピンチとチャンス)

Yahoo JAPANで働いていた時、身売りをしてYahoo JAPANの子会社になった会社の社員がいた。当然、身売りをした会社で働いていた社員は、Yahoo JAPANで働き続けられる人とリストラされる人に別れる。普通ならば、身売りした会社は倒産していたのでその会社を受け入れてくれたYahoo JAPANはある意味では人助けをしたことになる。

でも、

助けられない社員も生まれる。Yahoo JAPANで必要とされない社員たちだ。この話は、もう、10数年前に起きたこと。 Yahoo JAPANでリストラされて喜んだ人と絶望を感じた人がいた。会社同士の合併でもリストラが起きる。2社を1社にすると必ず余剰員が発生するからどうしようもない。

最近は、コロナ禍で経営が立ち行かなくなり人員整理、会社売却、会社整理、倒産などで失業する人たちが溢れている。正社員で会社にしがみついていれば安心という時代は2020年を境に消えていってしまう。自己防衛するには会社からリストラ宣告を受けて喜ぶ人に成長せねばならない。

リストラされた中高年会社員がやるべき事は?

不幸にも会社の事情でリストラされた中高年の会社員は、人生の崖っぷちに立ったような気持になる。人生の中で必ず1度や2度そんな状況に直面するのが人生。私も起業で崖っぷちに何度も立った経験がある。今、こうしてビジネスを続けられているのは、ピンチはチャンス!!という言葉で救われているからだ。

これからの日本企業は大企業、中小企業関係なく社員が会社の事情でリストラされる機会が増えてくる。定年退職までずっと同じ会社で仕事ができる時代ではなくなったと私は思っている。会社員は、特に中高年の会社員はいつ会社からリストラ宣告を受けても動じない心の準備をしておいたほうが良い。その準備は、早ければ早いほど幸運の女神が微笑む。

リストラされた中高年会社員がやるべき事が2つある。

65歳以降に何をやれば良いのかと悩むシニア

会社の後輩や同僚が次々と退職して行っている。ある知人はリストラをされて、別の知人は65歳の定年退職で。彼らは、まだ、会社で働きたいと願っていたのだが、会社都合でや年齢でお役目ご苦労様となってしまった。

60歳が節目になって第二の人生を事前に考えているシニアはその計画を迷いなく実行すれば良い。会社員生活が長いと会社にぶら下がった人生が楽で仕方が無くなる。出来るだけ長くぶら下がって給与をもらいたいと考える人が多い。60歳はまだ若い。再就職先を探せば、または、現在の会社に居残って働けば取り合えずぶら下がった生活が続く。

65歳になると60歳の時とは違った年齢という大きな壁が前面に出てくる。会社は、65歳の人よりも60歳の人を雇用する。再就職は99%難しくなる。会社にぶら下がった生活を考え直す年齢だ

会社を卒業したシニアが一番喪失感を味わうのは、自分が誰であるかを表す名刺が無くなる事だ!今までの生活は○○○会社の誰々さんという顔があった。その顔が無くなった自分にショックを受ける。