年金額だけで幸せ、不幸せを感じるべきか?

新聞の声のコラムやインターネットニュース記事などに年金が少ないので生活苦を抱えて生きるのが嫌になった。そんな内容の記事があった。人はそれぞれの事情で老後の生活に困ることがある。その一つが、年金額が少ないために生活が成り立たないことである。

私は、老後の生活で年金額で幸せがどうのこうのと考えるのは短絡的であると思っている。年金の額が多くても、不幸せな老後を過ごす人が多い。残りの人生をどのように過ごしても最終到着駅は誰も一緒になる。お金が有る、無い、多い、少ないで何も変わらない。

お金を使って楽しい時間を過ごせる老人は幸せである。その前提条件は普通の生活が出来る健康な体である。健康障害を抱えた老人はお金を使っても楽しめない。お金で健康が買えないからだ。元公務員は手厚い年金が支給されるから幸せだなんて言っている老人は現実を知らない。世の中は年金で回っていない。ひがみに私は聞こえる。

年金額が少ない人は、事前にそれを知っている。知っているならば、年金以外の収入で補う準備をすれば問題を回避できる。それが出来ていなくて文句を言っている老人たちは、考えものである。事情でそれも出来ない人たちもいるだろうが、原則、自分の人生は自分で何とかするしかない。

人生は不思議である。貧乏な人でも幸せな人生を送っているからだ。大金持ちでも惨めな人生を送る人が多い。自分の人生は自分の状況をどう感じてどうしているかで決まる。

著名人の老後の過ごし方を参考にしても無駄ではないかな!

老後の生活に関する書籍の紹介や広告が新聞に出ていた。私は、基本、老後の生活に関する有名著者の本や雑誌記事を読まない。有名著者の生活と住んでいる世界は、私の生活とかけ離れているからだ。人生60年以上生きてくれば、考え方も生活スタイルも違う。個性が前面に出る。

老後の生活は、こんな生活であるといろいろな人たちが自分の考えや思いを情報として発信している。それはそれで良いのだが、それと同じものを求めるのは間違いだ。

成功したビジネスマンと同じことをして成功するかと言えば、成功しない。それと同じだ。人それぞれの人生だからだ。もう、「皆がやっているから私も!」という思考は止めにしよう。老後の人生は、自分中心に楽しむ人生にすべきだ。生きている時間も限られているし、体を元気に動かせる時間も少なくなっている。

老後の人生は、好きな事をやれる人生にしようではないか。

好きな事がやれる老後の人生

今60歳代ならば、老後の生活のためにやるべき事は!

私は64歳のシニア男性である。60歳代は、まだ、肉体的にも精神的にも若い。肉体は筋トレを定期的すれば30歳代の若者の体よりも見栄えがある体格になる。気力も残っている。やりたい事があれば、全神経を集中できる。まだ、まだ、老化の波にやられる年令に達していない。

だからこそ、

来るべき老化の波に対抗する準備を今する必要がある。老後を安心して生活を送ることが出来るように出来るだけのことをする。若者たちと違って使える生命エネルギーの量が少ない。60歳代は、まだ、パワーを出せる。

シニアが老後を安心して過ごすために考えること

65歳から仕事が見つからないと悩むシニアにはどんな選択があるのか?

60歳で定年退職をしたシニアには、元の会社で再雇用されるか、転職するか、起業するか、引退するかの選択が与えられる。多くの社員は、再雇用を選択する。再雇用で65歳まで引き下げられた給与で働くことになる。取り敢えず、65歳までは会社がシニアの面倒を見てくれる。

問題は、65歳で会社を卒業した後だ。次の仕事を探さねばならない。65歳はまだ引退するのには早い年齢。何とか年次契約社員として他社で働きたいと仕事を探すのだが、65歳以上のシニアを採用募集している会社が非常に少ない。65歳になると雇用面で冷たい風が60歳の時以上に吹き始める。

65歳を迎えたシニアの現実は65歳以上のシニアでしか分からない。

60歳、65歳から起業に挑戦するシニアへの助言とは?

定年退職後に待ち構えたように起業をする60歳シニアがいると思えば、65歳の雇止で起業を選択するシニアもいる。起業は勇気がいる。前者でも後者でも勇気を持って起業に挑戦するシニアは称賛に値する。多くのシニアはリスクが多い起業を怖がる。

起業は子供の頃に初めて自転車に乗ろうとするときと同じである。最初は、勇気がいるし、怖い。これは確かであるが、勇気を出して第一歩を踏み出すと案外怖いものでないことに気がつく。当然、何度も落とし穴にハマって怖い思いをする。失敗して痛い目にもある。

でも、それって人生そのものである。起業の先輩として60歳、65歳から自分のビジネスを始めるシニアに有益な助言をしたい。私の経験から来る助言である。