65歳まで定年年延長で働ける会社員は、64歳になったら次に働きたい仕事を見つけるか、作り出すかの準備をしなければいけない。65歳の声を聞くと仕事が見つからないという現実がある。引退か、起業か、それとも、職探しかの選択しか無い。ある人は第4の選択、もう一度、学生になることだ。
専門学校に通ってシニアでも働き口が作れる資格を取得する。
初期投資は発生するが、只貯めておくお金を教育投資という形で活用するのは良いことだ。シニアが通う実利に向く学校にはどのような学校があるのだろうか。社会的な需要がある福祉介護関連の資格などは狙い目だ。福祉の仕事に興味がないと駄目だが・・・
特定の学校で新しい事を学べば直ぐに仕事に有りつけるという保証はない。特にシニアは年齢という壁がある。シニアが目指す方向は、起業に直接結びつく知識を得ることだ。例えば、「シニアのための憩いの場」を自宅近くに作り出す。その時に必要な知識を学校で学ぶ。目的有りきの学校通いである。
64歳のシニアは「好きな事」で起業に挑戦できる最後のチャンス
65歳になるまで今の会社に在職する必要はない。むしろ、失業給付金をもらいながら起業に挑戦したほうがお得だ。失業給付金は、65歳で退職する前々日であれば資格が発生する。自己都合退職になるが、150日分の基本給付金が支払われる。65歳になって退職であると50日分の一時金だけになる。
「好きな仕事」がある人は、それを老後の仕事として追求することだ。それに必要な知識や経験を積むために学校を活用する。学校で学びながら特定分野の実務経験を積むインターン研修などを受けることだ。こうすることで現実の社会のビジネスを肌で感じられるようになる。失敗する起業は、参入する分野での実務経験の欠如から来る場合が多い。
やりたい事が見つからないシニアは、既に起業をしている友人、知人に相談してみることだ。彼らがどのような形で起業したかを知ることで何か起業のヒントが得られるはずだ。
60歳になった時に今の会社、または、転職先の会社で65歳まで働けると喜んではいけない。
5年間延命されただけだ。5年後にまた同じ運命に直面する。そうならないために5年間を有効に使う必要がある。5年間は長いと感じるかもしれないが、現実はあっという間に終わりがやってくる。64歳になった時に本格的な助走準備をしないとあっという間に「毎日が日曜日の生活」になる。「毎日が日曜日の生活」の生活を求めるならば、何もしなくてもやってくる。
「毎日が日曜日の生活」を経験していないシニアは、その現実の辛さを知らない。65歳を過ぎて老後の生活を送っている先輩たちに会って見ると現実が分かる。
「先輩、今何をしていますか?働いていますか、それとも、何か別なことをやっていますか?」と聞いてみる。多くの先輩達は、「毎日が日曜日の生活」を送っているはずだ。そして、暇をつぶすことに苦労している。
暇をつぶす生活は、70歳以降でも簡単に実現できる。65歳から70歳までは、働ける体力と気力がある。それを活用できないと人生の機会損失が生まれる。今やっていることは自分の未来の生活を形作る。何もしていない生活をしていると何も変わらずに体だけが衰えていく。つまらない生活をしながら時間だけを浪費していく。
好きな事さえあれば、残った人生の時間を楽しめる!
釣りが得意で好きなシニアならば、その趣味をビジネスにすれば良い。「シニアのための釣り教室」を空きスペース会議室を使って教室を開けば良い。お客集めさえできれば、教室は成り立つ。どのビジネスもお客を探すことが出来るか、どうかで決まる。起業を難しく考えないで自分の足元に落ちているビジネスの種を拾えば良いだけだ。
この記事「64歳になったら次にやりたい仕事の準備をする」のポイントは、
- 65歳まで定年年延長で働いている会社員は、64歳になったら次に働きたい仕事を見つけるか、作り出すかの準備をしなければいけない。
- 「好きな仕事」がある人は、それを老後の仕事として追求することだ。
- 起業を難しく考えないで自分の足元に落ちているビジネスの種を拾えば良いだけだ。