遊びにお金をかければかけるほど面白い体験ができるとは思えない。感じ方には個人差がある。お金の問題ではない。シニアは若者たちよりも長く生きているので若者たちが経験したことがない面白い遊びを味わっている。遊びの定義は人によって違うので一概にこれは遊びとは言えないものもある。
仕事が遊びと言っているシニアがいる。自分の足で歩く旅を遊びだという老人。高齢者の遊びはその人の生活環境でお金のかかり方が違う。最近は民放のテレビ番組が面白くないのでストリーミングビデオ(ネットフリックス、WOWOW、ディズニープラス、プライムビデオなど)を楽しむシニアが増えてきている。
映画好きなシニアはストリーミングビデオと映画館をうまく利用して平日の午前中に映画を楽しんでいる。好きな事が必ずしもお金がかかるとは思えない。風俗通いや酒飲みのシニアは別。お金をかけないで楽しめる遊びは足元に転がっている。
楽しい時間を過ごせれば、それが「遊び」になる!
老いて来ると遊び仲間が減っていく。会社組織を離れて一人でいる生活が続く。年金生活でお金が思うように使えないシニアも増えている。自由に使える時間だけが余っている。アルバイトや小遣い稼ぎをしても体力が続かない。それよりも楽で楽しい遊びをしたいと探す。
女性と男性では遊び方が違う。
お喋りは無料のエンタメ
中高年の女性は楽しい時間を過ごし方のエキスパート。彼女たちは男性と違って「お喋り」が遊びになっている。1杯のコーヒーで4時間以上も喋っている中高年の女性たちがどのカフェでも見かける。男性たちは女性たちほどお喋り自体を遊びにしない。
お喋りほど安上がりな遊びはない。自宅から茶菓子を持ってきて公園でお喋りをすれば、1日中楽しい時間を過ごせる。5,6人の中高年女性たちが集まれば、お喋りは永遠に続く。妻たちは仲の良い友達と月に1回、2回ファミレスでランチを一緒にする。ランチは数時間に及ぶ。楽しみはランチよりもお喋りであるからだ。
女性はお喋りで日頃のストレスを発散できる。お喋りをする相手がいれば、その人が遊び相手になる。男性はそうならない。何時間もお喋りをするネタがないし、口が疲れてしまう。なぜか、女性は何時間も喋り続けられる。耐久力が口にあるようだ。
公園での散歩やハイキング
年齢が70歳を越えれば、体を動かす遊びが出来なくなる。体を使う自由度が制限されるので自然を楽しむ方向に目が行く。ハイキングで自然をゆっくり体で味わう高齢者たちが増えている。 4、5人の高齢者グループでハイキングコースがある場所に自動車や電車で行く。お弁当やお菓子を持参して遠足気分でハイキングコースを歩く。歩きながらお喋りをする。シニア男性は、自然を目で楽しむ。
ハイキングが出来ないシニアは公園に行く。広い公園を見つけてスーパーマーケットでお弁当とお菓子とドリンクを買って公園に出かける。ラジオとスマホをリュックに入れてラジオを流しながらスマホで自然の美しさを撮す。
池がある公園には野生の小鳥がたくさんいる。そんな小鳥を望遠カメラで撮すシニア男性達がいる。簡易の椅子に座りながらシャッターチャンスを伺っている。お金はかからない。
ショッピングモールでウインドウショッピングと美女探し
ショッピングモールは目を楽しませるお店や商品で溢れている。適温でトイレやフードコート、休憩用のベンチがある。シニアにとって長居しても違和感がない場所になる。電車やバスで大きめなショッピングモールに出かける。ショッピングモールは大勢の人がやってくるので人を観察する遊びができる。
シニア男性ならば、美女探し遊びである。色々な女性とファッションで目を楽しませてくれる。こんな女性に出くわすかも。
ショッピングモールを歩き回ると適度の運動になる。疲れたら休憩用ベンチに座りながら通り過ぎる女性を眺める。お腹が空いたらスーパーマーケットやフードコートで食品を買う。最低限のお金で十分楽しめる。友達と一緒に行くならば、二人で楽しめるゲームをリュックに入れていくことである。
ちょっとお金を使って非日常を楽しむ
シニアには時間がある。オフシーズンで宿泊料金が安くなっている高級旅館に泊まって温泉と美味しい料理を楽しむ事が出来る。シニアは忙しくあっちこっちを飛び回る事が出来ない。一カ所二か所ぐらいをじっくり歩きながら観光地を味わう。遊びで求めるものが違う。シニアは必ずしもお金が発生するショッピングに熱中しない。物に拘らない。体験に拘る。
シニア男性は、2,3人の友達と居酒屋で焼き鳥を食べながら酔っぱらう事が遊びというかもしれない。アルコールの力を借りて馬鹿話をする。それが楽しいという。
私の「遊び」は、
週2回スポーツセンターで筋肉トレーニングをする事が遊びと言えるかもしれない。ベンチプレスの重量を上げる目標値がある。その目標重量を上げるためのトレーニングが楽しい。もう、横浜に定住してから22年以上近くのスポーツセンターでウエイトトレーニングを続けている。
体を鍛えて健康な体にするのが最終目的なのだが、それだけでは面白くないのでシニアでも重いバーベルを上げられるということを証明したいと思っている。現在、69歳でベンチプレス80キロを上げらる。年内に90キロを上げられるようトレーニングしている。スポーツセンターは、区が運営しているので1回300円だ。別に時間制限もない。シャワーも無料だ。安く体を鍛えられる施設だ。
私の場合、好きで始めたインターネットビジネスなので仕事が遊びみたいなものだ。絶えず、ネット上にいる。そのため、仕事道具のノートブックパソコン、公衆無線の-Fiルーター、スマホ、タブレットのiPadなどは、遊び道具になってしまう。
結論
シニアの遊びには色々ある。お金がかかる遊び。お金がかからない遊び。その人の趣味嗜好で変わってくる。新しい生活を始める時、自分のライフスタイルを決めると暇な時間の使い方も決まる。ゴルフを趣味している方は週数回のゴルフを生活のリズムにする。
経済的に余裕がないシニアは出来るだけお金がかからない生活のリズムを作る。お金がかからない趣味を生活の軸にして生活習慣を作り出す。シニアの遊びは自分の足元に転がっている。やりたいことがあれば、それをどのように実現しようとするかを考えて実行するだけ。
遊びにお金がかかるなんて思わないこと。自分で工夫することでお金のかからない遊びを作り出せる。