私の年代、60歳代、は家内の家事手伝いをする習慣がない。独立して自分の時間が自由に持てるようになってから私は気分転換に食事後の皿洗いを率先してやっている。サラリーマン時代は、変なストレスや疲れで家事手伝いをするという発想自体がなかった。
皿洗いだけでもやれば、妻たちの家事は大助かりだ。料理をつくるだけでも時間と手間が発生する。その上、汚れた食器や料理器具のクリーニングは疲れる。
正月のおせち料理は、奥さん方の家事の手間暇を少なくするための料理である。
老後に時間が出来る旦那は奥さんが喜ぶ家事手伝いをすべきだ!
慣れない仕事や作業をやると脳を刺激して認知症予防になる。新しい事に挑戦する人の脳は、老化を防ぐ効果がある。年金生活を始めている旦那衆は、時間を持て余している。新しい仕事を見つけられないでつまらない時間を自宅で過ごしているならば、奥さんだけでも喜ばすことをすべきだ。
奥さんを喜ばさないで会社員時代の生活を続けていると家庭のごみになる。奥さんにとってなんの役に立たない無用の長物だ。奥さんにしてみれば、外でお金を稼いで来てほしいと思っている。そんな心理状態を察してまずは奥さんを喜ばして上げる。
炊事、洗濯、掃除は、今まで奥さんの仕事であった。そして、最も時間と労力を取る仕事である。3つの家庭内の仕事のどれかを一部負担するだけでも奥さんを喜ばせる。
私はまず食後の皿洗いから始めている。単純でどんな人でもできる仕事だからだ。その上、奥さんが嫌がる仕事でもある。独立した後、自由に時間が作れるようになったので気分転換に皿洗いを始めた。皿洗いが終わった後、仕事に戻るとなぜか仕事が効率良く進むからだ。
1日中インターネットの仕事をやっていると煮詰まってしまう。ONとOFFを繰り返しながら新鮮な気分で仕事をすると解決できなかった問題の答えがわかるようになる。
食後の皿洗いは、私の仕事になった。家内は喜んで私に皿洗いを任せている。私も気分転換で楽しみながら皿洗いをしている。Win & Winの時間の使い方ができている。
時間が余って困っているシニアは、まず、奥さんを助けてあげる家事を見つけることだ。老後の生活は夫婦円満でないと楽しくない。会社を離れてシニア男性は、新しい自分の存在を認識して自分の存在価値を少しでも示せる仕事をするべきだ。身近にある仕事をやることで誰かが助かるならば、それをやることだ。それが奥さんであれば、奥さんを喜ばせる。
最近の20代、30代の夫たちは、最初から家事手伝いが自分たちの仕事になっている。子供の育児も夫がする家庭が多くなっている。私達世代には考えられない現象である。今の時代は、夫に奥さんの家庭内の仕事をシェアーさせる。夫はそれを当たり前のように自然に受け入れている。
シニアの男性もその影響を受ける時代になってきた。