年金を受け取り始めた65歳の人は、最低限の老後収入を確保できたという安心感がある。ただ、お金が足りない。今の生活水準を維持するには、働いてお金を稼がなければならない。そんな思いが同時に生まれる。老後の生活で発生する出費は、住居費、食費、公共料金、通信費、衣料費、医療費、その他雑費だ。
賃貸住宅で生活しているシニアは、賃貸が安い住宅に引っ越す事で住居費を節約できる。通信費や衣料費などは、あなたのライフスタイルに依存する。医療費は、やり方次第でゼロに出来る。病気にかからなければ医療費が発生しないからだ。電気、ガス、水道などの公共料金は、無駄をなくせば確実に節約できる。
食費もあなたの考え方で増えたり減ったりする。生活の潤いを食事に求める人は、当然、食費の負担は大きい。老後の生活を節約だけで乗り切るのは難しい。
自分の老後:何に価値を置いた生活にしたいか?
年金受給が始まる65歳まであと2年ある。今のビジネスを継続できていれば、65歳から受け取る年金で収入が自然に増加する。年金生活でお金が足りないという事は起きない。年金収入が無くても現在のビジネスが継続できていれば、生活で困る事は無い。
ただ、
ビジネスに何が起きるか分からない。社会構造に大きな変化があれば、今のビジネスも成り立たなくなるかもしれない。年金収入は、政府の財政が相当おかしくならない限り極端な変動はない。その意味合いでは安定している。
年金収入を受け取り始めたら、その金額の殆どが銀行口座にストックされて行く。その銀行口座は、住居費、固定資産税、国民健康保険などあまり変動が無く必要不可欠な費用の引き落としに使われる。残った年金残額が老後の貯蓄となって積み立てられて行く。今の自営ビジネスが出来なくなった時にこの貯蓄が役割を果たす。
生活で必要になるコストはすべて自営業で稼いだ売り上げから捻出される。ビジネスで稼いだお金で夫婦二人の老後を楽しむ。私は、ビジネスの世界、家内は音楽の世界と没頭する分野が違う。各自が好きな事に没頭できる時間に余生を投資する。
私は、自分のアイデアとスキルでお金を稼ぐという挑戦に生き甲斐を感じている。稼ぐお金の金額ではなく、自分の力でお金を稼げるという力に魅力を感じている。
老後の生活がどのようになるかは、人それぞれ違う。お金が足りなくて生活保護の生活になる老人もいる。生きて行く上で困らない生活を維持できる老人と出来ない老人で住む世界が変わる。65歳からは、「生きて行く上で生活に困らない老人」になることだ。
年金収入だけでお金が足りなければ、それを補完する収入源を作ることに65歳以降の生活を投資する。 「生きて行く上で生活に困らない老人」になれば、突然の出来事が起きない限りお金で困る事は無い。お金の事で頭の悩ませずに好きな事に余生を投資できる。自分を喜ばせることに時間を投資できるか、出来ないかで老後の生活の質が変わってくる。
老後の生活で誰もが対策を取る必要がある要素がある。
- 生きて行く上で生活に困らない金融資産の確保
- 老いて普通の生活が自分たちでできる健康
この2つは、老後の生活を楽しむ上で何とかしなければならない。
会社を卒業したシニアは、自分を中心にした世界を作り出す必要がある。子供や若者の世界は、社会が住む世界を提供してくれた。シニアは自分で作りださねばならないのだが、自分好みの世界が作れるメリットがある。
余生を楽しむ方法は、各自の人生観に依存するが上記の2要素が大前提だ。
この記事「65歳以降の生活を考える」のポイントは、
- 老後の生活で発生する出費は、住居費、食費、公共料金、通信費、衣料費、医療費、その他雑費だ。
- 各自が好きな事に没頭できる時間に余生を投資する。
- 老後の生活で誰もが対策を取る必要がある要素がある。
- 生きて行く上で生活に困らない金融資産の確保
- 老いて普通の生活が自分たちでできる健康