大人の塗り絵が老人に人気、気楽に楽しめて認知症予防に役立つ

老健施設に入居している義母から珍しくリクエストがあった。「大人の塗り絵」を買ってきて欲しいという。老健施設で塗り絵の教室があり、非常に楽しめたようだ。手先が器用な義母であるため、出来上がった塗り絵を見たら確かに綺麗に出来上がっていた。

横浜の有隣堂に立ち寄って「大人の塗り絵」を2冊購入した。一つは、昭和の時代の街並み風景をテーマにした塗り絵。もう一つは、塗り絵を絵葉書にして送れる葉書サイズの塗り絵である。

塗り絵は、色鉛筆を使って指先を動かし、色彩感覚を刺激する。指先を動かしながら脳を刺激する作業になるので認知症予防に効果がある。男性の老人には向いていないが女性ならば、結構楽しめているようだ。

義母は86歳。認知症の初期段階の症状があるので「大人の塗り絵」は治療に良い!

義母の認知症は、まだら模様の認知症の症状が出始めている。過去の記憶は事細かに覚えている。2,3日前に話したことは、覚えている時と忘れている時が多い。同じ会話が何度も繰り返す。こちらで話題を変えない限り同じ話が続いてしまう。普通の会話はまともに出来る。判断能力も健在で問題ない。

私が見て認知症の症状で気になるのは、

  1. 2、3日前に話したことが忘れてしまっている場合が多い事
  2. 会話の話題が同じで繰り返し、自分で新しい話題に会話をシフトできない 
  3. 少しわがままな言動が増えて来た

こちらで質問すれば、まともな返答が出てくるので安心している。老健施設では優等生になっている。足のリハビリも回復して来ている。歩行器を使って自由に歩き回れる。椅子から立ち上がるのも素早く身軽に出来るようになった。それだけ、脚力が身に付いてきたという事だろう。

認知症が今以上に酷くならないようにするには、自分で出来る事を増やし、体と脳を刺激する作業時間を増やすことだと思う。老健施設では、色々な教室が開かれている。空いた時間に義母は、「大人の塗り絵」をやっているらしい。自分の塗り絵が廊下の壁にある掲示板に貼られている。

 私達が訪問する度に自分が描いた塗り絵を示して自慢する。

老人は子供にもどると言うが、まさにそうである。老化の過程で肉体と脳の機能が低下して普通の大人のような思考ができない老人が多いようだ。これは、個人差がある。義父は、92歳だが頭は私以上にしっかりしている。認知症とは縁がないようだ。もし、「大人の塗り絵」をどうですか?と話せば、怒られるのは確かだ。

義母には、できる限り好きな事が自分で出来る環境を与えたい。積極的に何かに挑戦出来る物や機会を提供して体と脳を刺激する。それを可能にするのは義母に好きな事をやらせることだ。

自主的に何かをやり始めると脳が活性化する。これは誰にも言えることだ。シニアは自主的にやることを見つけると目が輝き始め、元気になる。そんなチャンスを見つけられるように家族は環境や道具を提供するしかない。

この記事「大人の塗り絵が老人に人気、気楽に楽しめて認知症予防に役立つ」のポイントは、

  • 塗り絵は、色鉛筆を使って指先を動かし、色彩感覚を刺激する。指先を動かしながら脳を刺激する作業になるので認知症予防に効果がある。
  • 義母には、できる限り好きな事が自分で出来る環境を与えたい。積極的に何かに挑戦出来る物「大人の塗り絵」や機会を提供して体と脳を刺激する。それを可能にするのは義母に好きな事をやらせることだ。