61歳になる前から時々思うことがある。私たち夫婦は、非常に仲が良い。お互いを思い合っている。なぜなんだろうか?
ひょっとして、
見えない赤い糸
私と家内はこの世に生まれる前の世界で一人の母体ではなかったかと。この世に生まれるときに二分化されてそれぞれ違った母親から生まれる。その時、見えない赤い糸で結ばれている。
出会いは偶然ではなく、必然であった。赤い糸が私たちを再度結びつけた。夫婦は二人で完成する。人という時は、お互いを助け合って一人の人間になっている。これと同じだ。
もう結婚して32年目になる。一緒にいるのが毎日楽しいし、面白い。一緒に歳を取るのが自然に受け止められる。家内の言葉言葉に私たちは以前一体であったかのようなニュアンスを感じる。
運命の赤い糸は、日本でも中国でもイスラエルでも米国でも類似の意味で伝説のように伝えられて人間社会で生きている。長い間消えないで伝えられ生きている言葉には真理があると私は思っている。
全ての夫婦が赤い糸で結ばれるという保証はない。現実は、多くのカップルが出会い離婚していっている。相性が結婚して合わなかったと言うことだろう。お互いを見る目がなかったのかもしれない。
人間の社会は、色々な誘惑で成り立っている。純粋な赤い糸の力だけでは、もう一人の私をみつけられられないのかもしれない。運が良ければ、運命の赤い糸がもう一人の私に導いてくれる。
私たち夫婦は、運が良かったのかもしれない。上手く運命の赤い糸で再会できた。生まれる前の世界と今の世界でアバターのように生きている。あの映画「アバター」は、まさに、赤い糸の世界かもしれない。
私たち人間には、不可不思議な力で物を感じる感覚がある。一目惚れなんて言うのもそれではないか。デートし始めて本命の人であれば、一緒にいても疲れないし、一緒にいることで幸せを感じ、精神が安定する。
何かがお互いを結び付けている。
運命の赤い糸の力が強ければ強いほど、出会ったカップルはお互いを思い合い、精神的に同期して一体化する。そんな感覚を60歳過ぎて感じている。