三越伊勢丹は社員をリストラするのだろうか?

デパート業界は、時代の変化について行っていないためか業績が年々悪くなっている。三越伊勢丹ホールディングスは、業績不振を解決するために新しい体制で立て直しを図ろうとしている。人件費削減は、どうも、避けて通れないように見える。50歳代、60歳代の経験を積んだベテランのデパート運営社員がリストラの対象になるだろう。ひょっとしたら、40歳代もその対象になるかもしれない。

パルコ、西武、丸井などのデパートも業績不振で売り上げを下げている。一番消費する若い世代がデパートで製品を購入しないためだろう。多くの若者は、インターネットショッピング(スマホ経由でショッピング)で直ぐに欲しい品物を買える世界に流れてしまった。

時代の流れについていけていないデパート業界は、身を軽くして新規ビジネスを展開するしかないだろう。若者世代にアピールするショッピング環境をもっと積極的に展開するしか生き残る道が残っていない。

身を軽くするには人件費削減しかない!

業績不振になるとソニー、パナソニック、東芝、リコー、シャープ、NECなどの大企業でも大規模なリストラを何回も実施した。人件費を削減することで間接費を圧縮し、浮いたお金で新規ビジネスに投資する。その犠牲がいつも中高年の社員に来る。

この流れは、これからも続く。どの業界でも続く。

リストラされた中高年は、忠義を尽くして長年働いてきた会社の手のひらを返した経営方針に不信感を覚える。なぜ、俺なのかと!企業は合法的に対象になった中高年社員をリストラする。昔の週刊誌のようにしがみつけ!と叫んでも無駄な抵抗になる。

今の日本経済は、人手不足の状態だ。

ある意味で三越伊勢丹のリストラ対象者にとって幸運かもしれない。転職先の範囲と機会が増えているからだ。人手が足りない企業は、主婦だけでなく高齢者まで雇用を積極的にやり始めている。

私は、会社にしがみついて無駄な抵抗をするよりも早期割増退職金を頂いて転職することを勧める。デパート業界は、直ぐに良くならない。時代の流れを見て自分たちの新しいキャリアを作り直した方が良い。そのための機会が、今回のリストラと思えば納得がいくだろう。

AIとロボットが仕事を取って行く時代がもう来ている。接客業もいずれAIやロボットに取って代わるだろう。より人間的な仕事を新しいキャリアとして身に付けるほうが時代の流れにあっている。リストラは、ある意味では不幸な出来事であるが、ピンチはチャンスという裏の面がある。

ピンチをチャンスに変えるには、時代の先を見た新しい職種に転職し、三越伊勢丹が提供する早期割増退職金をつかんで自分への投資をすることだ。