2016年12月28日付News Week「東芝の巨額損失危機、原発事業が数千億円の減損で再建に暗雲」という記事が出た。昨日の新聞記事では、損失額が7000億円と報じられた。債務超過になるのではという噂だ。こんな情報が報道メディアで流れると東芝で真面目に働いている社員がかわいそうである。
経営者の判断ミスで会社が傾いた。
海外の原発事業が東芝の多くの社員に不幸をもたらすした。
東芝の社員のリストラは自分を見直す機会になる!
東芝の事業の切り売りや縮小で人件費を削減せざるを得なくなる。どの大企業も過去に同じことをやっている。大企業が傾くとリストラで人件費削減になる。これをやらないと会社は生きていけなくなるからだ。経営者であれば、誰もが先に考えることだ。
会社にぶら下がっている会社員は、他人事のように感じているのが現実だ。内部留保が沢山あるから大丈夫だろうと楽観視している。ソニーも過去に何度もリストラをした。リストラをして経費で一番大きい人件費を削減した。同じことがこれから東芝に起こる。
先を読んでいる賢い東芝社員は、既に転職先を物色していることだろう。自分のスキルに自信がある社員は、沈んでいく船からネズミのように逃げる。あとに残るのは、いつも、会社に忠実な社員で社内でしか機能しない能力の持ち主たちだ。
時代の流れは、激しい。大波が来た時にいつも浮かんでいられる浮き袋を身に付けておく必要がある。社外でも通用するビジネススキルだ。IT業界では、社員の兼業や副業を勧めている。社外で求められるスキルがある社員は、社内でも役に立つという考え方だ。
寄らば大樹の影的な会社員人生は危ない。
変化が激しい時代は、リスクを取って自分の力で生きていけるビジネススキルと経験を身につける必要がある。これと同じことが定年退職後のシニアにも言える。会社の冠を手放してから本当に自分の実力が見えてくる。その実力でどれだけ生活が出来るか試される。
出来れば、もっと若い時に自分のビジネススキルの他流試合をすべきだ。60歳を過ぎてから始める転職や起業は多難である。
東芝の社員の中には、「まさか、自分がリストラ対象者のなっているなんて!」と後で驚くかもしれない。今の東芝の社員は、自分がリストラ対象者であっても、無くても会社に自分の人生を任せないという思考を持つべきだ。
東芝という会社のお尻には、大火災の火が燃え広がっている。これからはもう逃げられない。リストラという消化器で会社を救おうとする経営者がいつその号令を出すか。時間の問題だろう。ひよっとしたら、もう、人事部から出ているかもしれない。
会社を飛び出すならば、最初のリストラ時期に飛び出したほうが得をする。割増退職金が大きいからだ。これをチャンスと見る社員は賢い。
第二弾、第三弾のリストラが起こる度に割増退職金の金額が下がっていく。