美しい老婦人とはどんな女性か?

70歳ぐらい女性が背筋を伸ばしてエレベーターに乗っていた。後ろ姿に見とれてしまった。70歳以上のお年寄りで背筋がすっと伸びている女性にあまりお目にかからないからだ。私が横浜界隈で見かける老婦人は、ほとんどが猫背のように円背なっている。

それ故、お年寄りの女性が背筋をすっと伸ばして歩いていると目立つ。年齢に関係なく姿勢が良い人は見栄えが良い。老人は年齢とともに姿勢が悪くなる。体の筋肉が失われて前屈みになりやすい。骨格は筋肉によって支えられている。その筋肉が衰えると骨格に影響が出る。

一般的に運動を定期的にやっているシニアは体格や姿勢で問題を抱えない。筋肉と骨格がバランス良く整えられているからだ。良く言われることは猫背の人が姿勢を良くするために懸垂をするという。懸垂は上半身のすべての筋肉を鍛える。筋肉が鍛えられると骨格と筋肉のバランスが良くなる。その結果、猫背が治る。ただし、筋トレ以外の日常生活で意識して姿勢を良くする必要がある。

シニアの役割:特定分野の専門家、人生のよろず相談者?

私は過去も今も若者たちと一緒にプロジェクトビジネスをやりたいと思い続けている。シニアが若者たちと一緒に仕事をするとき問題になるのは、メンタリティーだ。若者はシニアを見て老人と思う。事実、老人なのだがシニアは若者を見ると若年を青二才と思う。口には出さないが年齢差による違いがお互いのメンタリティーに出てくる。

若者のペースでシニアがいっしょに仕事が出来ない場合が多い。仕事で徹夜なんかできないし、忍耐力も若者ほどない。そんな違いを越えて一緒に仕事をするには、シニアでしかできない専門的な知識や経験が必要になる。若者に欠けているものを教える役割としてプロジェクトビジネスに参画できれば、老人と見られるよりも専門家と見られるようになる。

問題は、シニアの誰もが特定分野の専門家ではない。若者とシニアの違いは人生経験にある。そこにシニアの共通した強みがある。若者にないものをシニアが提供できれば、若者たちはシニアに価値を見出す。

do your best

スタバで時間を過ごすシニア:注意すること

自宅で巣ごもりが出来ないシニアはどうしても変化を求めて外出する。暇つぶしができるカフェで新聞、雑誌、小説などを読む人が多い。スタバにもそんなシニアが大勢やってくる。スタバを仕事場として使っている私は、スタバの良い点と悪い点に感じている。スタバ通いが10年以上になるからだ。

スタバを仕事場や勉強場にしているリモートワーカー、大学生や高校生ならば、誰もが困ることがスタバで起きていることを知っている。どのカフェも全てのお客様を満足させることは出来ないが、良し悪しの判断はつく。

生活の質を高める老後とは?

生活の質は、何に現れるだろうか。子どもたちを育てる年代は生活の質よりも節約に目が行きがちだ。子どもたちが大人になり巣立つと夫婦二人だけの生活になる。使うお金も余裕が出始める。私たちは真っ先に食料品に生活の質を求めた。

朝食で食べるパンもパン専門店で買ったパンにした。スーパーで買う食パンもパン専門店で買う食パンとでは味が違う。毎日とは言わないが、美味しいパンを食べ始めた。夕食もステーキを食べる機会が増えた。肉も量よりも質になった。本当に美味しいと思える食べ物を食べ始めた。老いてくると五感が衰え始める。味の感覚が衰える前に美味しいものを食べるべきだと思う

生活の質は、残された時間を如何にに楽しむかだ。満足が行く時間の使い方が問われる。

後悔しない、失敗を恐れないシニア起業にするには?

LINEの元社長がC Channelという会社を設立して、我慢する人生からやりたい人生に面舵を切った。さぞかし、LINEの社長は、韓国の本社から色々な制約や指示が来て我慢できなかったのだろう。自分がやりたい経営が出来ないためにLINEの社長を辞めて独立したようだ。

会社の社長がお雇い社長であればあるほど、我慢の人生になる。定年退職したあなたも会社員時代はさぞかし我慢の人生を過ごしてきたのだろう。60歳の還暦を機会に我慢する人生からやりたい人生に切り替えてはどうだろうか?

人生は一度限り。定年退職が一度限りの機会を提供してくれる。自分がやりたいビジネスをやる。起業である。起業は誰でも出来るが、勇気と情熱が必要である。一度、自分でビジネスをやってみたいという強い思いがあるシニアならばシニア起業が新しい人生を生み出す。

私は51歳の時に起業した。会社員から自分が作ったビジネスで経営者になった。雇われる側から見る世界と雇用する側から見る世界は360度違う。今まで見えていない真実が経営する側に立つとはっきりと見えてくる。起業は失敗を前提にプランを立てないと成功しない。ビジネスは自分の頭の中だけで考えないで現実の世界で試してみるまで分からない。