後悔しない、失敗を恐れないシニア起業にするには?

LINEの元社長がC Channelという会社を設立して、我慢する人生からやりたい人生に面舵を切った。さぞかし、LINEの社長は、韓国の本社から色々な制約や指示が来て我慢できなかったのだろう。自分がやりたい経営が出来ないためにLINEの社長を辞めて独立したようだ。

会社の社長がお雇い社長であればあるほど、我慢の人生になる。定年退職したあなたも会社員時代はさぞかし我慢の人生を過ごしてきたのだろう。60歳の還暦を機会に我慢する人生からやりたい人生に切り替えてはどうだろうか?

人生は一度限り。定年退職が一度限りの機会を提供してくれる。自分がやりたいビジネスをやる。起業である。起業は誰でも出来るが、勇気と情熱が必要である。一度、自分でビジネスをやってみたいという強い思いがあるシニアならばシニア起業が新しい人生を生み出す。

私は51歳の時に起業した。会社員から自分が作ったビジネスで経営者になった。雇われる側から見る世界と雇用する側から見る世界は360度違う。今まで見えていない真実が経営する側に立つとはっきりと見えてくる。起業は失敗を前提にプランを立てないと成功しない。ビジネスは自分の頭の中だけで考えないで現実の世界で試してみるまで分からない。

起業したいならば、頭だけで結論を出さないで実際にやってみること!

会社員が起業する時、最初から成功すると信じて起業しない事!起業は、最低2回挑戦する。最初の挑戦は、失敗体験を通じて自分が欠けている点を浮き出させる起業挑戦になる。いわゆる、起業をテストマーケティングとして考える。そのための予算をする。

その経験をもとにして2回目の起業挑戦をする。最初の挑戦で学んだ失敗点を2回目の起業で生かす。その経験から失敗する落とし穴を避けることが出来るようになる。シニア起業の成功率が高まる。失敗は成功のもと。

失敗体験を通じてシニア起業を成功させる

起業する人は、起業するための資金を(1)失敗体験を得るためと(2)失敗を生かす起業に分けて予算化する。

起業は一発勝負ではない。起業するための運転資金がある限り何回も起業に挑戦できる。最初から起業に使うお金を決めておけば良い。退職金の一部を起業という挑戦のために割り当てる。健康と体力があるうちにしか起業は出来ない。

老後の資金が少なくなるからと心配する人もいるだろう。後でやっておけば良かったと後悔するならば、今、挑戦すべきだ。一度、二度経験して起業は自分には合わないと納得すれば良いだけである。自分の子供が起業しようとしたときに自分に起業経験があれば、子供の戸惑いや悩みに相談や助言ができるようになる。

起業の経験がないくせに評論家のように起業に挑戦している人たちをけなす人にならない事である。シニア起業は勇気がある人がやる。初めての事は誰もが勇気を出さないと始められない。

65歳になって年金をもらってからとか、70歳になってからと起業を先延ばしにする人は、起業に向かない。そう思っている姿勢が失敗を招くからだ。起業はタイミング。歳を取ればとるほど気力の面でマイナスに働く。チャンスと思うときのタイミングがすべて。

後悔しない人生に挑戦する

定年退職後は自分の可能性を試すチャンスが目の前に生まれる。子供は独立し、退職金もあり、夫婦二人でそれぞれの新しい人生を開拓できるステージに立つ。男にとって冒険は人生の楽しみになる。他界する前に一度はやってみたい事が誰にでもある。シニア起業もその一つである。深い経済的な損失を受けない予算でシニア起業に挑戦してみることで後悔がない人生を送ることが出来る。

60歳を過ぎると体力と気力面で若者とは違うことに気づく。シニア起業は時間制限がある。年齢が70歳を過ぎると体力と気力が落ちてくるからだ。そうなる前にシニア起業に挑戦すべきである。自分のビジネスモデルが上手くいくかどうかを知るのに最低1年間は必要になる。

最初の1年間でお客さんを見つけてお金を頂けるかどうかでビジネスの合否が見えてくる。何事もやってみないと分からないのが起業である。自分が頭で考え、描いていたビジネスモデルを実際の世界で受け入れられるかどうかを知るにはやってみるしかない。

チャンスが有ると強く思うビジネスモデルがあるならば、後悔する前に実行してみる。シニアは定年退職後が起業の最後のチャンスになる。自分の力でお金を稼ぐ醍醐味は味わってみないと分からない。

結論

シニアが起業する時に失敗を恐れているならば、起業をすべきではない。年令に関係なく起業には失敗が付きものである。失敗経験がないとビジネスは成功しない。だから、最初から失敗を恐れないで失敗を前提にビジネスプランを考えることである。1回目の挑戦で自分に欠けている点を洗い出す。2回目の起業挑戦で本格的に成功を狙う。

後悔がない人生を送るにはやりたいと思っていることを実行するしかない。起業してみたいという強い思いがあるならば、実際に挑戦してみる。経営者になることでビジネスの世界が見えてくる。雇用される側の世界では決して見れない世界を知る特典が得られる。