昨日のワールドサテライト番組でシニアの働き方についてシニア顧問の取材レポートがあった。シニア専門の顧問派遣サービス、紹介サービスを手掛けるベンチャー企業が中小企業とシニアをマッチングさせている。番組に登場したシニアは67歳で繊維業界に長くいた人だ。生地の専門家として働いてきたノウハウが退職後、顧問として生きている。
あの番組を見て私も顧問サービスに登録してみようと思ったシニアが沢山いると思う。理想は、こんな展開だろう。シニアインターンを描く映画:マイ・インターン、私もこうありたい!
中小企業で顧問として働くには相手の会社にとってプラスになる労働提案をすることだ
お金はさほど要らないから自分の経験や能力を生かす場所を顧問として提供してください。このようなシニアは専門分野があれば、中小企業の顧問として紹介されやすい。お金に拘ると中小企業は、投資対効果を期待するので選択が厳しくなる。
中小企業は、人手が足りない。
暇で困っているシニアならば、自分を売り込む時に(顧問サービスの登録時)条件として自分の経験や技術が生かせる場所ならば、給与などは最低で良いから働く上での自由度を広げてほしいとしたほうが良い。
組織を離れてしばらく経っていると昔のビジネス感覚を戻すのに時間がかかる。知らないうちにビジネス環境が変わっていることに気が付く。まずは、自分を現在のビジネス環境に慣らすステップが必要だ。年金を受給していれば、お小遣い程度の給与でも生活はできる。
中小企業は、シニア人材の働き具合が分からない。まず、働いてもらってから自社にとって有益なシニア人材であるかを判断する。その意味合いでは、半年ぐらいパート感覚でボランティアサービスをする。
高望みをするシニア人材は、入り口でドアが閉められる。特別な専門知識と経験があってもその価値を中小企業が判断できるかどうかだ。最初の会社は、自分の価値を少し下げてシニア・インターンとして頑張る。 何社か実績を積んでから自分が望む価値のシニア人材として中小企業に売り込む。
私の知っているシニアは、顧問登録会社経由ではなく自分の人脈から知人の会社顧問をしている。ほとんどボランティアだ。まずは、自分の価値を知人に認めてもらうことから始めている。何も得にならないシニア人材を会社に顧問としておいても無駄だからだ。
私の会社でシニア顧問を雇用するならば、自分が弱い分野ができる人材を依頼する。ほとんどのサービス企業は、営業力が弱い。お客さんを見つけてきてくれる人ならば、シニアでも女性でも誰でも良い。多くの顧問は、営業支援で雇用される。ほとんどの顧問契約は1年で終わる。営業のための人脈がなくなるからだ。
技術顧問であれば、顧問先でその技術が認められれば数年以上顧問として雇用される可能性が高い。社員が顧問の技術を吸収するまで。顧問の仕事は、自分が培ってきた過去のノウハウや知識、技術を若い人に継承するような仕事だ。
自分の価値は、ボランティアで働くから働く場所を提供してと言って素直に答えてくれる中小企業がいるかどうかだ。中小企業のニーズを理解して改善できる能力をアピールする必要がある。普通の働き方をしてきた会社員であるとそれが出来ない。中小企業の経営者は、目が肥えているので普通のシニア人材では顧問として雇わない。
そうなるとまずはシニアインターンとして私の技量を試して見て下さいとオファーするしかない。それが第一歩だろう。