2017年2月24日(月末の金曜日)にプレミアムフライディーが施行された。プレミアムフライディーとは、
個人が幸せや楽しさを感じられる体験(買物や家族との外食、観光等)や、そのための時間の創出を促すことで、
(1) 充実感・満足感を実感できる生活スタイルの変革への機会になる
(2) 地域等のコミュニティ機能強化や一体感の醸成につながる
(3)(単なる安売りではなく)デフレ的傾向を変えていくきっかけとなる
といった効果につなげていく取組です。
(引用先:経済産業省)
大企業では、月末の毎金曜日が午後15時で仕事が終わる。早めに仕事を終えて家庭に帰るか、どこかで遊ぶかだ。すべての会社が毎月末金曜日が午後15時で仕事を終えられるというわけではない。それが出来る会社と出来ない会社がある。努力義務である。
2019年11月22日現在、プレミアムフライデーは生きているのか。こちらのプレミアムフライデーのホームページで活動状況を調べられる(各県とジャンル単位)。神奈川県は、活動が止まっている。全国のプレミアムフライデーのキャンペーンやイベントも無いに等しい。
私達の意識から消えていったプレミアムフライデーには最初から無理があった!
プレミアムフライデー推進協議会が中心になって企業に啓蒙活動をして毎月の最後の金曜日をプレミアムフライデーとして設定している。会社がプレミアムフライデーを実施する、しないは任意である。ここに無理があった。
私なら毎月の最後の金曜日を法律で「お休み」にする。営利活動をしている会社に任意のお願いをしても背に腹は変えられない。人手不足で仕事が進まない状況の会社ならば、最初から考えていない。実際に実施をした会社は大企業の一部である。
2年余が過ぎ去って庶民の意識はどうだろうか。私の頭には、プレミアムフライデーという言葉が既に過去の言葉になっていて使われていない。プレミアムフライデーという言葉自体も聞こえてこない。テレビや週刊誌もニュース、記事ネタとして取り上げていない。依然として定着が進んでいないのが実情である。
月末の金曜日に早めの退勤を促して、消費などにつなげようという「プレミアムフライデー」は、アベノミクスの失敗例の一部である。
現在、政府は有給休暇を義務的に消化することで民間の消費を促そうとしているが、消費税10%で財布の口は硬くなっている。会社に勤めていないシニア層には何の効果もない。民衆の働く時間を少なくして空いた時間を余暇に使わせることで消費を促そうとしているが現実は思うように行っていない。
プレミアムフライデーは一体何であったのだろうか。