来年のビジネスを考える時に誰もが悩むのが、何をしたら稼ぎを増やせるかだ。このテーマは永遠のテーマだろう。いくら考えても良いビジネス案は浮かんでこない。毎年こんな事が続く。売り上げを増やすには、絶えず、新しい稼ぎ頭を作り続けなければ稼ぎは増えていかない。
昨年上手く行ったビジネスは、売り上げを増やす努力をやり続ければ良い。工夫をしながら地道な作業を続けていけばそれなりに売り上げは上がるが単純ではない。工夫が必要だ。試行錯誤をしながらビジネスの仕組みを強化する。
コロナ禍でマスクが必須になった。使い捨てマスクから布マスク、更に夏用マスクやスポーツマスクまで生まれてきた。異業種からマスク業界に参入する会社も増えている。新型コロナ感染病がマスクの商品価値を一瞬にして変えてしまった。
大きな社会の問題や変化が色々なニーズを生み出す。マスクが品不足の時は個人が手作りのマスクを作りネット上で販売していた。ビジネスチャンスは海外からマスクを個人輸入することで生まれた。社会のニーズが見えていればそのニーズを満たす方法を考えれば良い。
目次
社会のニーズを可視化させること
60歳を過ぎたシニアが一人でお金を稼ぐには、誰もが気がついていない社会のニーズを見つける事から始まる。シニアの視点からこんなニーズがあるのでは無いか、あんなニーズがあるはずだと思いながらそのようなニーズが本当にあるのかを見極める実験をする。
お金がかかる実験もあるし、ただ、労力と時間だけで出来る物もある。これは、どのようなニーズかで決まる。私は、インターネットビジネスをしているのでウエブサイトを活用したビジネスモデルになる。アイデアが社会のニーズを上手く捕らえていれば、それをビジネスモデルにして実験してみる。上手く行けば、お金は落ちてくる。
肉体労働でお金を稼ぐのではなく頭で稼ぐ
歳を取ってくると自分の体に不具合が出てくる。私の目は緑内障にやられている。治る病気ではない。年齢と共に見える範囲が狭まってくる。肉体労働では老化現象で自ずと限界が見えてくる。シニアは頭と人生経験と知識でお金を稼ぐしか無い。
ある起業家はこんな考えでビジネスを起こした。自分にはこれと言った専門知識がないが、おしゃべりが好き。おしゃべりの力を使って何か出来ないかを考えた。彼が始めたビジネスは起業したい人たちの相談相手とお客様紹介コンサルティングサービスであった。
インターネットを使って起業したい人を集め、セミナーを開催した。セミナーの後に必ず懇親会を設けて参加した起業家志望の人たちを紹介した。紹介することで人との接点が生まれ、その中からお客になる人も生まれる。
アイデアと言うよりも自分の得意をビジネス化しただけである。物を作って販売するビジネスは肉体労働である。先に投資が必要になる。頭を使ったソフトビジネスは初期投資は少ない。売上はサービスとの交換ですぐに計上される。
自分の人生を振り返って自分の得意を見つけ、それをビジネスにするにはどうしたら良いかを考える。
自分の人生経験からビジネスの種を探す(知的生産)
シニアが一人でお金を稼ぐには、知的生産で勝負するしかない。年老いてくればくるほど頭を使った、知恵を使った知的な生産をビジネスにした試みしかなくなる。私にとっては、インターネット市場が知的生産の「場」になる。自分の強みを生かすしか老人に生きる道がない。自分の強みは自分自身で認識していない場合がある。友達と話している時に友達から指摘されて自分の強みを認識する場合が多い。
知的生産の仕事は、単純作業から知恵を使った作業まで幅が広い。単純であれば稼ぐ単価が低い。時間との勝負である。自分の強みを生かした知恵の作業は、単価が高くて面白い。面白い仕事でお金を稼げればそれが生きがいになる。これがシニアがお金を稼ぐ上での理想だ。
シニアが一人でお金を稼ぐには次のポイントを明確化する!
- 自分の嗅覚で嗅ぎ出せる社会のニーズを探して見つける
- 自分の強みでそのニーズをビジネス化が出来るかを検証する
- 自分一人で稼げるかの試行錯誤を行う
- 稼げるビジネスで楽しいか、生きがいになるかを考える
社会のニーズが見つけられるかどうかが最初の壁である。頭で考えて生まれてくる物ではないと私は思っている。何か、心に伝わる物でないと駄目だ。シニアにはシニアのニーズがある。色々なニーズが足下に落ちている。それらが見えているシニアとそうでないシニアがいる。
見えていないニーズを可視化させるにはどうしたら良いだろうか?
1つの方法として、シニアが話している会話を良く聞くことである。ランチ時間に入ったうどん店で4人のシニア女性がこんな話をしていた。
携帯電話(ガラケー)とスマホ、そして、タブレットの話だった。一人のシニアがスマホで情報がすぐに探せると話した。そしたら、もう一人のシニア女性が私まだガラケーを使っているので探せないわと。それで、周りのシニア女性がスマホの良さと悪さを話題にし始めた。
スマホは月々の料金が最低でも6000円以上かかるが、普通の携帯電話であれば月2000円以内で収まるから良いなど。自宅にタブレットがあるから、情報を探すのはタブレットで済むとか。わざわざ月額料金が高いスマホに変える必要が本当にあるのかと。
このような会話を聞いていて情報をすぐにネットで探せるツールと社会の変化がシニア女性の間でも認識されていることが分かる。シニアは、今まで出来なかった情報をすぐに探せるツールを見つけた。そのツールを上手く使えるかどうかは、その人が生活する環境に依存している。スマホの使い方をそばで教えてくれる家族がいるか、いないかで携帯電話からスマホに変えるニーズが変わる。
社会の情報化は、シニアにも影響を及ぼしていることが分かる。今まで知らなかった変化がシニア層で浮上してきている。会話を聞きながら色々な実態が分かってくる。
結論
シニアがビジネスでお金を稼ぐには物作りよりも知恵と経験でサービスを提供するほうが身軽にリスク無しにお金を稼げる。社会の変化や問題が生み出すニーズを自分なりに解決・提供する方法があれば、それをビジネスモデルにして実験してみる。
一人で考えるよりも自分の日常生活で困ることを解決する方法を見つければ、その方法がビジネスになる。身近な問題がビジネスの種になる。