健康維持と好きな仕事で老後を楽しむ

63歳になって4ヶ月目に体に不具合が起きた。悩ませていたことは親指のばね指である。原因は分かっているのだが、治るまで時間がかかる。親指の第一関節を曲げるときの痛みが左親指にある。右手の親指は第一関節を曲げられない。左手の親指元あたりに軽い炎症と痛みがある。これが原因で第一関節を曲げる時に痛みを起こす。

右手の親指は徐々に完治し始めた。親指元あたりの炎症も和らいでいった。この炎症が治れば親指第一関節を曲げるリハビリを入浴時に始める事ができる。あと、1ヶ月ぐらいはこのままの状態で炎症が収まるのを待つ。

左手ヒジ関節あたりに発生している腱鞘炎はまだ、治っていない。重いものを持ち上げると痛みが発生する。この炎症は、もう、3ヶ月以上も続いている。ちょっとずつ、炎症が収まってきている。

一つ歳を取る度に体の何処かが不調になるのではないか。本当に老化が私の体に起きている。筋トレを毎週2回やっていても老化は進むが、不調が起きるのは使っていない筋肉が多い。筋トレや実生活でいつも使っている筋肉は異常がない。筋肉関連の不調は使っていない筋肉を鍛えると体の不調を予防できる。

来年、68歳になる私の体は筋トレのおかげで枯れていない。食欲もあり、定期的な筋トレで筋肉量を少しづつ増やして行っている。筋肉の筋を痛めることがなくなった。63歳の時に経験したばね指も消えてしまった。肘関節に起きていた痛みも知らないうちに消えた。今は体に何も異常を感じていない。

65歳を過ぎると健康を必要以上に意識する。自営業者であるので体を悪くすると仕事が出来なくなる。会社員のように有給で休めない。仕事をしなければ売り上げは増えないし、減っていく。老化と闘いながら働き続けっられる体力と健康を維持しなければならない。

65歳からは健康維持と好きな仕事がテーマになる

60歳代は若い。70歳の声を聞いて初老を感じるのではないか。それは衰えて来ている体がそれを教える。70歳以降の生活は健康をどのように維持するかで決まる。少子高齢化で70歳を過ぎても働かざるを得ないシニアが増えている。経済的な余裕を求めるためとか、暇な時間から逃れるためとか、社会貢献をするためとか、色々な理由で社会とのつながりを維持しようとする。

老後の生活は健康維持が大前提になる。若者と違って体は老いてきて免疫力が落ちて病気にかかりやすくなっている。定期的な運動と栄養バランス、十分な睡眠と水分補充などに気を使わないと健康維持が難しくなる。肉体面で老化対策を取り、精神面で心の充実感を得るために好きな仕事に没頭する。そんな予防策を考える必要が出てくる。

老後の競争は健康維持、80歳を過ぎても歩ける脚力

死ぬまで普通の生活を自宅で維持できれば幸せである。多くのシニアは80歳を過ぎてから老人ホームに入居するか、自宅で介護されるか、他界するかの運命になる。介護のお世話になる時は自分で身の回りの世話が出来なくなった時である。家族や介護ヘルパーの支援なしで生活が維持できない状態になる。

老後の幸せは自分で身の回りの世話ができて身体の自由を確保できる体力と健康がないと得られない。80歳になるまでは何とか自宅で生活ができる健康と体力を維持できているシニアが多い。認知症などの病気になればそれは難しくなる。

自宅で普通の生活を維持するには自由に動ける脚力が一番重要になる。96歳の義父は脚力が衰えて玩具のロボットのような歩き方になり仕方なく老人ホームに入居することになった。老人ホームでの生活は自分の足で自由に歩けない不自由な生活である。テレビのリモコンを落としたら自分でしゃがんで拾って立ち上がれない。義父のリクエストでマジックハンドを購入した。彼を見て自分の足で歩けない状態にならないように足を鍛えることが最も重要であることを意識した。

足は使わないと衰える。60歳を過ぎたらその意味が足の筋肉の損失で分かり始める。年に1% づつ体の筋肉量が失われていく。筋肉を維持するための定期的な筋トレなしではシニアの筋肉は維持できない。80歳になっても自分の足で歩ける脚力を維持する足の運動を習慣づけねばならない。

幸せと充実感は好きな仕事から来る

65歳を過ぎて自分が望む老後の生活が出来ているシニアは幸せである。会社は社員を60歳、65歳で定年退職にさせる。65歳からは定年退職した社員の独立を支援するがその支援が役に立つ元社員は少ない。原則、定年退職した社員次第になる。

65歳で年金生活を始めるのは耐えられないというシニアが多いはず。日中の8時間をうまく使えないからだ。好きな仕事があれば日中の時間が足りなくなる。嫌な仕事であれば、ストレスを抱えながら仕事帰りの居酒屋で愚痴をこぼす生活になる。好きな仕事を見つけるか、自分で作るかしか選択肢がない。

65歳で再就職できたとしても70歳という年齢制限がある。70歳以降をどうするかという問題をまた抱える。好きな仕事は他人が与える仕事ではなく自分で見つける、作る仕事ではないか。年齢制限がなく自分の得意を生かせる仕事であればだれもが充実感を味わう。そんな仕事を見つけるのは至難な業である。

自分がやりたい仕事があればその仕事でビジネスを始めれば良い。シニア起業である。自活程度の小さいビジネスでも構わない。年金収入があるので上手く行かなくても最低でも食べていける。

新しい生活のリズムは健康、好きな仕事、お金で作る

65歳から第二の人生が始まる。新しい生活のリズムを構築しないと時間の波に流される。新しい生活は3つの柱で作るのが良い。

  1. 健康を維持する活動
  2. 好きな仕事で暇を無くし居場所を確保
  3. 気兼ねなく使える小遣い作り

70歳以降の健康は60歳代の運動習慣で決まる。体が衰えてから定期的な運動を習慣づけるのは強い意志と意欲がないと続かない。70歳を過ぎると新しい事をする意欲が落ちてくる。もう、どうでも良い、成るように成れという気分になって運動習慣が身に付き難くなる。

2と3は2の好きな仕事が見つかれば3も達成できる。仕事がお金を稼ぐ。稼いだお金で経済的な余裕が生まれる。健康であればいつまでも仕事を続けられる。

老人ホームで生活している義両親を見て自分の老後を考える

96歳の義父と91歳の義母を同じ老人ホームに入居させている。月に2回ほど面会に行く。自宅近くの老人ホームであるので訪問で時間があまり取られない。何度か面会をしているうちに老人ホームでの生活環境が見えてくる。

彼らの生活環境は足が不自由なため老人ホームの中か、お庭での散歩がほとんどである。自由に外出ができるのだが脚力が無いためにそれもできない。体の調子が良くないと自室のベッドの中で休むことになる。老人ホームでは学校と同じで入居者の活動を維持するためのプログラムがある。内容は健全な老人にとってつまらない、幼稚なものが多い。老人ホームで生活している老人は健全な老人が少ないためそのようなプログラムになっている。

老人ホームは介護スタッフが随時身の回りのお世話と見守りをしてくれる場所である。それが必要がない老人は自宅で普通の生活ができる。私の老後はどうなるだろうか。私はこんなことを考えて対策を取っている。

  1. スポーツジムで筋トレを週2回定期的に続ける
  2. 筋トレで筋肉量を維持、増加させて、食欲を満たす
  3. 認知症、ケガで普通の生活が出来なくなれば老健施設に世話になる;老人ホームには入らない
  4. 深刻な病気になれば延命処置はしないで病死を選ぶ
  5. 出来るだけ長く自宅で普通の生活ができるよう健康維持を優先する

80歳になった時にベンチプレスで80キロのバーベルを上げるのが筋トレの目標になっている。それまでは何とか生き延びたい。

結論

  • 65歳からの第二の人生は新しい生活のリズムを作ることから始まる。
  • 生活のリズムは3つの柱から成り立つ。健康維持、好きな仕事、お金作りである。
  • 普通の生活を自宅で続けるための健康と脚力、充実感を味わうための好きな仕事、生活で困らないためのお金作りが老後の生活を幸せにする
  • 老人ホームに入居しない体作りと健康維持を生活の中心にする;仕事は健康な体がないと駄目である。