時間の使い方で幸せは作り出せるのではないか?

お金を追い求める内に自分の時間を失って行く。自分が自由に使える時間がお金稼ぎで消費される。こんな人は、時間よりもお金に価値があると考えて生活をしている人たちだ。お金を稼ぐのに忙しい人は忙しすぎて幸せを感じる機会を見失う。 

定年退職後、自分に自由になる時間がたくさん生まれる。今までの貯蓄と退職金でしばらくはお金で頭を悩ますことはない。今度は、たくさん与えられた暇な時間をどう使うかで悩みだす。老後の幸せをどこに見い出せば良いか誰もが迷い出す。

年金だけで生活が成り立っている老人からこんな話を聞いた。

「仕事があるならば、できるだけ長くその仕事を続けたほうが幸せだ!暇な時間をどう使うかで悩む必要がなくなる!」

お金があっても時間がないと使う暇がない! 時間があってもお金がないと使えない!

シニアは、仕事から離れると自由になる時間を強制的に与えられる。年金だけで生活が成り立つシニアであれば、時間の使い方だけで幸せが生まれる生活が出来る。年金だけで生活が出来ない人は、仕事を探し生活費を稼ぐ必要がある。

でも、

仕事さえ見つかれば、自由な時間をどのように使えば良いかで悩む必要がなくなる。仕事で拘束されない残された時間を如何に楽しむかだけを考えれば良いのだ。

会社で生活していた時間が自由になったシニアは、その時間の使い方で悩む。それを充実させるのが至難の業だからだ。暇をしているシニア男性が特に多い。会社で飼いならされたシニアは、1日の大半を自分で考えて使うという習慣に慣れていない。会社が自分の時間の使い方を指示するからだ。

言われたままに自分の時間を会社のために使えば、時間は無意識のうちに過ぎていく。そんな生活パターンが定年退職でなくなると「自分で1日の時間の使い方を設計する」という不慣れな毎日が生まれる。

お金があってもお金と時間の使い方を間違えば、楽しくない。お金があるシニアほど、自由になる時間を上手く使えていない。使える時間がありすぎるからだ。生活費を稼がなければならないシニアは、時間の使い方で悩むという暇がない。1日の大半を仕事で使うからだ。残された短い時間の楽しみ方を探せば良い。

短い時間を楽しむ方法のほうが考えやすい。毎日が日曜日のシニアほど定期的に時間を有効に使うものが必要だ。生活のリズムが昔は仕事で形成されていたが、仕事をしていないシニアは仕事に変わる何かが必要になる。その時、目的がある人生が見えていれば、それが人生の羅針盤になり新しい生活のリズムを作り出せる。

幸せはお金では買えないというが、時間もお金も使い方次第でしあわせ感を作り出せるのではないか。お金と時間の使い目的さえ定まれば、自由になる時間が少なく感じ始める。もっと長生きをしなければ、この目的が達成できないと考え始める。

60歳を越えたシニア達は、第二の人生を自分で描いた目標に向かって生活設計をすれば、案外、幸せを身近に感じ始めるのではないだろうか。