世の中には出来ないと思われる事を出来るようにする商品やサービスがある。その製品やサービスを知っていれば、出来ないと思っていた事が出来るようになる。ある意味では、知る人ぞ知るの製品やサービスになる。ニッチなビジネスは、知る人ぞ知るの製品やサービスの市場である。そのため付加価値が高い。
具体的な物は何だろうか。
シニアが起業を考える時、どんな市場を考えるすべきか?
こんな経験がある。
自宅で使っているリビングテーブルのイス6脚の革が破れてきている。もう、22年間使い続けているからだと思う。お客さんが来た時に恥ずかしくなるぐらい見苦しい。6脚のイスの革を張り替える事がイス職人でしか出来ないと思っていた。リビングテーブルとイスを購入したお店に修理を依頼すると十数万円する。
インターネットでDo It Yourselfでイスの革張り修理が出来るキットがないか捜してみた。分かりやすい事例ページ「【DIY】ダイニングの椅子の革の張替え」があった。 なんと、2脚のイスの革を修理する費用が約4000円ぐらいで出来てしまうというのだ。
こんなものがあるなんて、それもこんなに安く材料が手に入り、やり方も説明されている。
椅子の革張替キットの販売は、大きな市場ではないかもしれないが私のように何とか安く革のイスの修理をしたいと願っている人にとっては有り難い。私たちが日常使っている製品を自分たちで修理できる便利なキットがあると言う情報を知っている、知っていないだけでコスト負担が大分違ってくる。
イス職人でしか出来ないと思っていた革の修理を一般ユーザーでも出来るようにするキットは、隠れた市場ニーズを満たす製品だ。
ニッチ市場は、「椅子の革張替キット」製品が1つの事例だろう。出来ないと思っていた事が出来るようにする製品やサービスさえ作れれば、新しい市場を開拓できる。
ニッチ市場は、自分の生活の周りにある。こんな事が出来ないか、あんな事が出来ないか、日常感じている困った事をリストしてみる。この問題を解決するサービスや製品を作り出せれば、自分独自のニッチ市場を作り出せる。