Speech is sliver, silence is golden 雄弁は銀、沈黙は金。沈黙は雄弁に勝るということだ。人間は面白い者で儲かり始めるとそのことを自慢したがる。自分は成功していると自慢をしたくなる。過去に私もそのような気分になっていた。
お金は魔物である!
賢い経営者になるにはお金の魔力に負けないことだ
お金は他言し始めると強い臭いを発し始める。この臭いは、お金の亡者を引き寄せる。強い金銭欲があるビジネスマンであればあるほど甘いお誘いに引っかかる。ビジネスは、甘くない。甘いビジネスはどこかに落し穴が必ずある。もし、落し穴がなければ多くの人がそれで救われているはずだ。
賢いビジネスマンは、敢えて苦いビジネスに挑戦する。苦いビジネスは、誰も求めないからだ。
だからこそ、
そこにビジネスチャンスがある。競争相手が少ない。知恵と工夫と地道な試行錯誤で市場開拓をする。自分との戦いである。その努力で成功したビジネスを他言すると一挙に競争相手が増えて自分の市場を食い荒らす。
日本でも米国でも宝くじに当選した人の人生は決して幸せな人生になっていない。むしろ、人生をそのお金で台無しにしているという報道が多い。
歳を老い始めてお金との付き合い方で経験を積むとお金の魔力をある程度コントロールできるようになる。例えば、株売買を例にするとしたならば、株を売って儲けたお金をどうするかだ。儲けたお金は、泡金になる。汗水垂らして稼いだお金ではなく瞬時に値上がった差益で生まれたお金である。
この泡金をどう使うかでお金の使い方の道が分かれる。
一般的に泡金は泡のように消えていくと言われる。それは、苦労して稼いだお金ではないので直ぐに泡のように使ってしまうからだ。これが一般的な使い方だ。賢い人は、稼いだ泡金を目的に合わせて使う。泡金を再投資する。泡金を予定していた買い物に使う。泡金を将来の資金にするために貯める。
つまり、
目的もなくその日の気分で泡金を使わないことである。過去の経験から泡金は目的を持って使う、貯める事が一番良いと言うことを知っているからだ。この自制心は、ビジネスで儲けた心理においても有効に機能する。賢いビジネスマンは、臭いがするお金儲けの話を他言しない。
インターネットには、お金儲けの話をテーマにしたサイトが数え切れなくある。私はこのようにお金をインターネットで儲けたという趣旨のサイトである。銀行口座通帳に記帳された入金記録をウエブサイトで公開しているサイトがある。証拠を見せつけて(見せ金かも知らないが)自分は儲けているという仕掛けを作る。普通の倫理観を持っているビジネスマンであれば、敢えてこんな事はしない。
「お金儲けの話」で客を釣る典型的な詐欺サイトだ。この方法でやれば必ず儲かると信じ込ませる。その方法をマニュアルにして購入させるという仕組みである。欲深い人は、お金を自制心でコントロールできていないため、この手の詐欺に引っかかりやすい。
お金儲けは簡単ではない。簡単ならば、誰もが大金持ちになっている。大金持ちに成る秘密の方法が書かれているマニュアル商材は決してウエブで公開されない。公開しているのは、それを金儲けの餌にしているからだ。そんなことが分からない人が多い。特に、お金で困っているシニアはそうだ。インターネットビジネスに詳しくない。
儲かるビジネスの話を一言でも他言すると知らないうちに広まる。そして、知らないうちに競争相手がどんどん生まれてくる。インターネットは、どのサイトが儲かっている、いないと言うことがサイトを見て判断しがたい。そのため、儲かっているビジネスであるかどうかを隠せる。
若いベンチャーの社長は、若い故に儲かっていることを自慢し報道記事に掲載させようとする。ベンチャーキャピタルからの投資を期待するからだ。この方法が上手く行くときとかえって足をすくわれる時がある。多くの場合、競争相手を作る。その競争相手よりも強ければ生き残れる。
シニアが一人でビジネスを始めるときは、上手く行っても自慢しないことである。自分だけが喜んでいれば良いのである。