高齢者の顔は、年齢によって微妙に違う。60歳代のシニアと80歳代の老人の顔を比較するとその違いが歴然とする。その一つに皮膚のしわの深さだ。顔全体からの印象では、顔の張りが全然違う。60歳代のシニアの顔は、まだ、顔の部分部分に皮膚の張りが残って若々しい。
60歳代と70歳代の高齢者を比較すると微妙な違いがある。個人差が出てくるので一概に判断できないが、その人の生活習慣で顔に若さがある、衰えてきているのが分かる。
老人の若さは、顔のしわが少ない、浅いだけでなく表情にも出てくる。毎朝、顔を合わす清掃作業をしているおばあさんは、80歳に近い70歳代だ。いつも、お互いに「おはようございます!」と笑顔で声を交わしている。明るい高齢者は、若い印象を与えてくれる。
元気な挨拶とニコニコの顔は表情に若さを与えてくれる!
老いて来れば来るほど意識して「知らない人でも」進んで挨拶の掛け声をかける事!
毎朝、自宅の周りを掃除していると必ず通勤時間帯に同じ人たちが道を通る。最初は勇気がいるが、一度、「おはようございます!」の掛け声をかけてしまえば、相手も挨拶を返してくれる。仮に返してくれなくても、毎日、こちらから挨拶の掛け声をかければ自然とオウム返しの挨拶をしてくれる。
挨拶知り合い
知らない通行人でも毎回挨拶交換が出来てくると「挨拶知り合い」になってくる。元気よく挨拶を毎朝することで自然に顔が笑顔になる。笑顔のあいさつが毎日一回以上あれば、気分も晴れ晴れする。大きな声でニコニコしながら挨拶をすると何故か幸せな感覚を覚えるのは私だけであろうか。
都会生活を送る人ほど近所の住民との挨拶がない。隣の部屋に誰が住んでいるのかも知らない、分からない。それでも生活の上で支障がないからその状態が続く。都会で生活をするシニアは近所付き合いがないと確実に孤独になり、孤立する傾向にある。
近所の住民とのお付き合いはシニアにとって若い時以上に重要になる。朝、夜の挨拶は人と人とのつながりをもたらす。最初は無視されても何度も挨拶をするうちに相手も必ず挨拶を返してくれるようになる。その状態が続くと「挨拶知り合い」になる。
「挨拶知り合い」が続くとある時に会話が始まる。会話が始まるとお互いのことを知り始める。相性が合えば、知人となり、友人に発展する。
挨拶は人付き合いの基本
人間の顔はその人の精神状態を鏡のように映し出す。幸せを感じている時の顔は、誰が見てもその人の幸せを感じ取れる。暗く沈んだ顔と明るく晴れ晴れとした顔では、若さの感じ方が違う。その違いは、誰もが想像できるだろう。
自分が住んでいる地域であれば、知らない隣人でも挨拶の掛け声をやり続ければ自然と挨拶を返してくれる仲になる。出勤先の都会の場合はそうは行かないだろうが、会社では挨拶が尊ばれる。
私を含めて知らない人に進んで挨拶の掛け声をかけるのは抵抗がある!恥ずかしいという感情が先に出る。社交的な性格の人は、挨拶の掛け声が得意だ。目を合わした時にタイミング良く挨拶の掛け声を出してくる。ニコニコしながら挨拶をしてくるので警戒心を解かれてお返しの挨拶が出てきやすい。
高齢者は、自然と社会のつながりから切り離されて行く。自分で社会につながる努力をしないと独りぼっちになりやすい。孤独と孤立が自然と生まれてくる。そうなる前に、朝、自宅前を掃除する時に、必ず、自分から進んで通行人に挨拶の掛け声を元気よく行うことである。これをやる、やらないだけでも相当な違いが精神状態に起こる。
結論
朝の通勤時間帯に自宅前を通る人たち全員に元気よく挨拶の掛け声をかけ続けると通行人全員にあなたの顔を覚えさせる事が出来る。その顔がニコニコしていればあなたの幸せ感を通行人全員に分けてあげられる。挨拶がきっかけで新しい知人が生まれる。知らない人と知り合いになることで孤独な生活に明るい光が差し込んでくる。
新しいエネルギーが生活に生まれることで若さも生まれてくる。挨拶を積極的にするシニアはなぜか幸せそうな表情である。