60歳代のうちに海外旅行に行く理由は?

どんなに健康に注意して生活をしても老いは必ず体のどこかを蝕んでいく。65歳の私は週2回スポーツジムで筋トレをしているが、体全体の若さは少しずつ消えて行っている。昨日、千代田区スポーツセンターでNPO団体の定例会があった。平均年齢70歳のNPO会員の団体だ。会議室は、8階にある。全てのシニア会員は、1台しか稼働していないエレベーターに乗って8階に行っている。

私は、日ごろの筋トレ効果を試すために階段を使って8階の会議室まで行って見た。背中に10キロのリュックを背負ってゆっくりと階段を昇って行った。3階までは息も切れていないでスムーズに登れた。5階に達したときに息が切れ始めるのだが、まだ、余裕があった。6階を過ぎた頃に膝とももの筋肉が疲れ始め、重くなった。息切れで苦しいながらも8階まで辿り着いた。

週2回スポーツジムでスクワット運動をしている足だが、背中に10キロのリュックを背負っていると楽勝ではなかった。若い人ならば、私のように息が切れしないで8階まで走り上がったかもしれない。

60歳代のシニアは体力的にあまり問題がない人が多い。まだ普通の生活が問題なくできる筋力も残っている。海外旅行に行っても多少の無理をしても旅行中に体が現地に適応できる。

定年退職後のシニアの楽しみは旅行

家内とも話しているのだが、海外旅行は60歳代の内に行けるだけ行こうと決めている。あとは、旅費をどう貯めるかだ。私の年齢が70歳越えると筋トレをしていても老いによる体力の衰えと時差による体調不調に抵抗できなくなるかもしれない。

時差による体調不良を避ける

海外旅行で一番辛いのは、体調がすぐれない状態で観光地巡りをするとき。体調がすぐれないのは、時差による睡眠不足と胃の不調からくる場合が多い。体調が良くない時に観光地を無理して駆け巡ると体に疲れが溜まって行く。若い体ならば、時間の経過に従い体が自動調整してくれるがシニアの回復は遅い。

疲れやすい体になっている高齢者は、無理をすることで不快感を味わいながら海外旅行をする羽目になる。海外旅行を計画しているシニアは、特に70歳代以降の人は、時差があまりない海外への旅行をお勧めする。例えば、オーストラリアやニュージーランド、東南アジア諸国。時差は1時間しかない。

海外旅行は体力を要求する

体力を要求する海外旅行は、先延ばしできない。体力がある年齢の内に行きたい国に行くことだ。もし、敢えて行くならば、自分で旅行計画とアレンジをして自分たちのペースで観光旅行が出来るようにすることである。体の調子が良くなければ、現地ホテルでゆっくり休養出来る自由プランで旅をすることである。パッケージ旅行ではそれが難しい。

飛行時間が6時間以上にならない海外旅行であれば、それほど体力を消耗させない。シニアの余生の楽しみに旅行を上げる人が一番多い。自分の体力に自信が持てる年齢の内に海外旅行に行くことがポイントである。睡眠不足、時差、胃腸の調子、無理なスケジュールなどが、シニアの海外旅行を台無しにする要因になる。

海外旅行に行く機会は定年退職でもらった退職金が手元にあるときと65歳になって年金を受給され始めたときである。お金に余裕が生まれたときが費用がかかる海外旅行に行くタイミングではないか。

今年はコロナウイルス元年で海外旅行に行く環境ができていない。コロナウイルスワクチンや治療薬ができてからだろう。早くて2021年の春頃が私達夫婦が海外旅行に行くタイミングになる。

60歳を過ぎると自然に老化現象が体に出てくる。70歳を過ぎれば持病とお付き合いになる。体は日増しに動かし難くなる。健康もお金も賞味期限がある。普通の生活が問題なくできる健康と体力があるときに夫婦がともに楽しめる旅行に出かけるのが一番の幸せである。

結論

シニアの楽しみは夫婦で行く旅行である。国内旅行は明日にでも行けるが、海外旅行は色々と準備が必要になる。その準備の中で体調を整えることが重要になる。健康で体力があるときに海外旅行に行くのが理想である。

60歳代はまだ体力的に多少の無理をしても疲れを回復させて現地に適応できる。これが70歳過ぎになると持病を気遣いながら観光旅行をするシニアが多くなる。体力も健康もお金も賞味期限がある。若いうちに楽しめることをやる。これが余生の楽しみ方である。