多くの高齢者が直面する老後の生活に寝て動けない生活がある。何らかの病気、骨折などで一人で自分の体を動かせなくなるときである。老人が一度ベットで寝て過ごすことが日常になると死を待つ生活になる。その時間が長いか、短いかは誰も分からない。
ただ、
寝て何もできない生活は退屈でつまらない。寝ていなければならない身体になった時でも何かできるはずだと誰もが思うはず。頭がしっかりして普通の判断ができる状態であれば、考えることができる。考えたことを実現する道具さえあれば、体が動かせなくても外部に対して情報を発信したりできる。
認知症で脳をやられたらどうしようもないが、その時は寝ながら何かをやろうと思っても考えたことをすぐに忘れてしまうから何もできない。体は自由に動かせないが、上半身が自由にできれば何かが必ずできる。
誰もが「立って動き回れる時期」と「寝て生活する時期」を迎える。老いてくれば、自分の体を自由に動かせなくなる。車椅子の生活からベッド生活に移る。その時にどのように残った時間を楽しむかを今から考えておく必要があるのではないか。