元気で健康的である「暇なシニア」が一斉に働き始めたら日本の社会は大分変ると私は思っている。当然、働きたくないと思っているシニアは別だ。働く気持ちがあるがやってみたいという仕事が見つかっていないから暇をしているシニアが対象になる。
これを可能にするには、シニアのための会社組織が生まれなければ難しい。シニアが快適に働く労働環境は、現在の会社組織の環境と違う。私がもし会社組織で再び働き始めるならば、こんな組織で働きたい。
コロナ禍でテレワークやリモートワーク形式で仕事をこなす会社が増えてきている。新しい生活様式で仕事の内容も形態も大きく変化し始めている。オフィースで上司の監視下で働くこれまでの働き方から自己管理で成果を出すテレワークやリモートワークにシフトし始めている。
暇をして働きたくても働けないシニアにとってテレワークやリモートワークはチャンスである。年令や性別で仕事を任せるのではなく、仕事の成果で労働者を雇用するベースが出来てくる。
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51歳の時に起業した。ゴヤット合同会社を設立して社員1人で始めた。他の社員を雇用する予定はなく、ずっと一人で会社運営をする意図で働いていた。人を管理するのが自分に向いていない事が過去の経験からわかっているからだ。シニアが一人で起業する時は出来るだけ一人で運営したほうが後で楽になる。雇用する社員の人生を気にする必要が無いから。
インターネットビジネス(サイト構築サービス)で始めたビジネスであったので自分でお客さんを見つければビジネスは成り立った。お客さん探しに時間を取られる。起業した当時は、Wi-Fi環境があるカフェが仕事場となっていた。カフェは、お客との打ち合わせ場所にもなるから便利。ノマドワーカーのワークスタイルがカフェで始まり現在も続いている。
私が61歳になった時、今までのビジネスモデルに大きな変化が生まれた。サイト構築サービスは、10年前と比べて付加価値が減少してきたことである。同業他社との競争も厳しくなった。この傾向は、数年前から分かっていたので新しいビジネスモデルの構築に時間を費やしている。今までのB2BからC2Cにビジネスモデルをシフトする事であった。この年齢になった時、会社組織を解散して個人営業主にした。年金受給が始まるからだ。100%年金を受け取るために敢えて会社を解散した。
C2Cビジネスは、お客探しをする必要が無い。全てインターネットで完結し、お金が稼げる。現在は、B2BとC2Cの二つのビジネスにネットコンサルティングサービスも追加している。C2Cビジネスは、2年目に入ってやっと黒字化し始めたが安定していない。今までは、時間と労力の出費が多かった。最終的にC2Cビジネスモデルだけで生涯現役を続けたいのだが、時代は大きく変化しているので絶えず新しいビジネスチャンスを探すことになる。
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近くの図書館に出向いてアイザック・アシモフのSF小説を借りてきた。SF小説は私達の未来を描いている。新しい技術を開発しているエンジニアたちはSF小説で描かれた世界を現実のものにしようとする。私達の夢がSF小説の中で実現されている。スマートフォンのような通信端末は1994年頃に現実化しようと試みた会社があった。その発想はSF小説から出てきている。
今は夢なようなことだが、追い続けているといつしか現実のものとなることを私達はスマートフォンに見ている。65歳である私には、夢を見てその夢を実現させる時間がある。後10年、20年すれば今出来ないことが出来る製品が身の回りに出てくる。SF小説からヒントを得たエンジニアは今の世にない物を作り出そうとするからだ。
仕事から離れた暇なシニアは自分の夢を実現するために時間を使うべきであると思っている。夢を追い続けているシニアの目は輝いている。人それぞれ違った夢を持っている。人には実現できなかった夢を実現させたいという欲求が必ずある。

アイザック・アシモフのSF小説を読んでいるとアシモフが描いた夢の世界がいつか実現すると思えてくる。スマートフォン、AIスピーカー、ロボット掃除機、アイボロボット犬など今までなかった夢の製品が日常に出現してきている。夢は私達に生きがいを見出してくれる。
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平日の午前中は、スポーツジムで65歳以上の高齢者が筋トレをやっている。そんな風景が日増しに増えて来ている。健康を意識して失われて行く筋肉を維持しようとしている高齢者がスポーツジムに来ている。
私もその一人だが、筋トレ歴は長い。もう、最低でも25年以上続けている。真剣に週2回やり始めたのはこの数年だが、その効果は体形に出てきている。お腹辺りに脂肪がついてなかなか取れなかったのだが、最近はすっきりしてきた。筋トレを継続すると体に自信が持てるようになる。
平日の火曜日と金曜日にスポーツジムに行くのだが、筋トレをやっている高齢者を見てふと思う事が有る。
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不幸にも会社の事情でリストラされた中高年の会社員は、人生の崖っぷちに立ったような気持になる。人生の中で必ず1度や2度そんな状況に直面するのが人生。私も起業で崖っぷちに何度も立った経験がある。今、こうしてビジネスを続けられているのは、ピンチはチャンス!!という言葉で救われているからだ。
これからの日本企業は大企業、中小企業関係なく社員が会社の事情でリストラされる機会が増えてくる。定年退職までずっと同じ会社で仕事ができる時代ではなくなったと私は思っている。会社員は、特に中高年の会社員はいつ会社からリストラ宣告を受けても動じない心の準備をしておいたほうが良い。その準備は、早ければ早いほど幸運の女神が微笑む。
リストラされた中高年会社員がやるべき事が2つある。
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会社を卒業したシニアは今までの自分を表現してきた会社の名刺を失う。名刺を失うと新しく知り合った人に自分という人間を理解していただくのが難しくなる。相手の名刺だけ頂いて、自分の名刺を渡せないという気まずさを味わう。
シニアのライフスタイルは、会社員時代の生活スタイルとだいぶ違う。自分の居場所を自分で見つけなければ精神的に苦しむ。新しいライフスタイルを作り直す事ができれば、老後の人生も楽しくなる!まずは会社から離れた自分をどう表現するべきかを考えることから始まる。
老後のライフスタイルはそのスタイルに合う自分の名刺を作ることである。名刺は自分という人間を知ってもらうためのツールである。新しい人間関係を作る上で自分が作る名刺が役に立つ。
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老いてくると今まで使っていたものが要らなくなる現象に見舞われる。
人によって要らなくなるアイテムは違う。共通しているものはいくつかある。その代表的な共通アイテムは、生命保険!生命保険の大きな役割は、成長過程の子供や妻への金銭的な保険である。子供が大人になれば、生命保険による金銭的保険はいらない。妻には、保険に代わる金融資産や自宅を与えれば良いだけ。
年齢とともに使えるもの、使えないものが生まれる!65歳になって今持っているものを使い切ることに心がけている。会社員を辞めて自営業をしているとスーツとネクタイ、革靴のスタイルからカジュアルなジーンズスタイルに移る。このままの状態が続くとスーツとネクタイは年に1回着るか着ないかの運命になる。
今まで持っているものが年齢とともに使わなくなり、不要な物に変わって行く。
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Yahoo JAPANで働いていた時、身売りをしてYahoo JAPANの子会社になった会社の社員がいた。当然、身売りをした会社で働いていた社員は、Yahoo JAPANで働き続けられる人とリストラされる人に別れる。普通ならば、身売りした会社は倒産していたのでその会社を受け入れてくれたYahoo JAPANはある意味では人助けをしたことになる。
でも、
助けられない社員も生まれる。Yahoo JAPANで必要とされない社員たちだ。この話は、もう、10数年前に起きたこと。 Yahoo JAPANでリストラされて喜んだ人と絶望を感じた人がいた。会社同士の合併でもリストラが起きる。2社を1社にすると必ず余剰員が発生するからどうしようもない。
最近は、コロナ禍で経営が立ち行かなくなり人員整理、会社売却、会社整理、倒産などで失業する人たちが溢れている。正社員で会社にしがみついていれば安心という時代は2020年を境に消えていってしまう。自己防衛するには会社からリストラ宣告を受けて喜ぶ人に成長せねばならない。
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多くの高齢者が直面する老後の生活に寝て動けない生活がある。何らかの病気、骨折などで一人で自分の体を動かせなくなるときである。老人が一度ベットで寝て過ごすことが日常になると死を待つ生活になる。その時間が長いか、短いかは誰も分からない。
ただ、
寝て何もできない生活は退屈でつまらない。寝ていなければならない身体になった時でも何かできるはずだと誰もが思うはず。頭がしっかりして普通の判断ができる状態であれば、考えることができる。考えたことを実現する道具さえあれば、体が動かせなくても外部に対して情報を発信したりできる。
認知症で脳をやられたらどうしようもないが、その時は寝ながら何かをやろうと思っても考えたことをすぐに忘れてしまうから何もできない。体は自由に動かせないが、上半身が自由にできれば何かが必ずできる。
誰もが「立って動き回れる時期」と「寝て生活する時期」を迎える。老いてくれば、自分の体を自由に動かせなくなる。車椅子の生活からベッド生活に移る。その時にどのように残った時間を楽しむかを今から考えておく必要があるのではないか。
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