60歳を迎えて定年退職をすると自分の老後をどう過ごすかを考える。年金が支給される65歳までの生活と65歳以降の老後の生活の絵を描く必要がある。自分の老後を楽しむためには、与えられた時間をどのように使うかを決めないと老後の生活を楽しめない。
老後生活を楽しむには色々な事前準備が必要になってくる。その前にこんな事を知っておく必要がある。
- 60歳を過ぎた頃から体に老化現象が起きてくる
- 70歳を過ぎる頃から足腰の筋肉量が失われ体を自由に動かすことに支障をきたす
- 運動不足とタンパク質不足で体が枯れ始めるか、必要以上の贅肉がつき始める
- 70歳頃から体の免疫力が急激に落ちて思いもよらぬ大病に成りやすい
老後の生活を楽しむための大前提は体力と健康である。普通の生活が自宅で維持できる体力と思いがけない病気にならないための健康を維持することで今まで通りの生活を楽しめる。1年1年が過ぎて行くたびに体と健康は衰えていく。その衰えを遅らせることで残りの人生を不自由にさせない。
目次
老後生活を楽しむ事前準備とは?
60歳から75歳までは、健康上で大きな問題を抱えなければ好きな事を追い求められる体力と時間がある。つまり、「カラダが資本」でカラダが自由に使える状態になければ老後の生活を楽しめない!
老いて来ると体の筋肉を自然と失い始める
健康な体にするには足を鍛えることが一番重要である。次に食事で多くのタンパク質を取ることで筋肉量を維持する。老人は老化現象として筋肉が失われていく。体を使う活動が少なくなり筋肉を使わなくなるためである。活発に体を動かしても筋肉を作る材料が食事から取得できないと筋肉の維持と増加は期待できない。
若い者と違ってシニアの筋肉は使わないと縮小する。筋肉が縮小すると知らないうちに今まで出来たことが出来なくなる。5キロを問題なく歩けたのに1キロで歩けなくなるというような感じになる。自動車のエンジンと同じように自動車を乗り続けないとエンジンの調子が悪くなる。シニアの体も使わないと自由に動かせなくなる。使われない筋肉は生活環境に合わせて失われる。
老後を楽しむには自分の体を自由に動かせるための筋肉を維持する筋肉トレーニングが必須になる。筋肉が維持できれば、自由に自分の体を動かせる。
事前準備:体を鍛える筋肉トレーニングを習慣化すること
筋肉トレーニングを習慣化しないとこんな事が発生する。
私は家内の母親の介護で週二回スポーツセンターで筋肉トレーニングができなくなった。2週間何も出来ない状態が続いたら、筋力と耐久力がすごく低下した。73キロのバーベルを続けて6回上げていたのが、1回しかできなくなってしまった。筋肉は定期的な筋トレで普通以上の負荷を与えないと維持・強化できない。
これは何を意味しているのか?
シニアの筋肉は使い続けないと急激に筋力を落とす。病気で入院し1週間後に退院した時、足の力が落ちていることに気がつくはずである。1週間足の筋肉を使っていないと足の筋肉は、使わない筋肉を減らして環境に合わせようとする。逆に今まで筋肉トレーニングをしていなかった人が筋肉トレーニングをやり始めると数カ月後にはその効果が体感できるようになる。
筋肉は鍛えれば鍛えるほど体の置かれた環境に適応しようとする。その意味で定期的に筋肉トレーニングを行っていると筋肉の量が増えたり、耐久力が増加したりする。老後の生活を今以上に楽しむには自分の体を自由に動かせる筋力が必要である。
医者が健康診断や人間ドックでシニアに勧める週2回の筋トレがなぜ重要なのかが分かる。
健康は筋トレを続けると自然についてくるプレゼント
老後の人生を楽しむには、自由に使える体を手に入れる必要がある。何もしていないと自動的に老化現象が筋肉に及ぶ。筋肉を使わない生活習慣が筋力を低下させてある日突然足の動きが鈍くなる。足をやられたら、自分で動けなくなる。
動物も人間も自分で動く足をやられたら、終わりである。動けなくなったら、トイレにもいけない。美味しい料理を食べれるレストランにも出かけられない。外出も誰かの助けがないと出来ない。
筋トレを続けると健康になる。
- 筋トレで消費カロリーと新陳代謝が増えて余分な脂肪を燃焼してくれる
- 筋トレで失われていく筋肉量を維持・強化することで日常生活で苦痛を感じなくなる
- 全身の血行が良くなり、冷え・むくみ改善にも効果がある
- 男性ホルモンのテストストロンが増えて免疫力の維持と向上に寄与する
- 筋肉に刺激を与えることで成長ホルモンの分泌を促し、睡眠の質を高める効果がある
- 風邪を引かなくなり、医者に行く回数が減る
老人になると全員が若くなりたいと思い始める。老化は顔と体に出始める。それを何とか食い止めたいと色々なことをするが一番効果がある方法が定期的な筋トレや運動である。定期的な筋トレで汗を出すと肌に溜まった老廃物が排出され、肌の新陳代謝が活発になる。その結果、見た目が若く感じられるようになる。
具体的にどのようなアクションを取れば良いのか?
一人で筋トレを始めるのは壁が高い。スポーツジムの会員になればそれでOKではない。ポイントは定期的に筋トレをする事。筋トレを続けるうえでスポーツジムのトレーナーの指導を利用する。有料サービスになるが、筋トレを習慣化する上で役に立つ。3ヶ月間ぐらいトレーナーの指導を受ければ、その習慣を自分の習慣にできる。そうなれば、トレーナーの助けはいらなくなる。
週2回曜日と時間を決めてスポーツジムに行き始めれば、あとは無理をせずに1年間週2回続けることである。トレーナーが作ってくれた筋トレメニューを1年間続ければ、その効果が必ず心身ともに出てくる。多くのシニアはスポーツ時の会員になるが途中で行かなくなる。その理由は習慣付けができなくなったためである。
筋トレは短期にその効果を体感できない。最低でも半年は筋トレを続けないと効果を体感できない。それを理解しないで筋トレをやっても効果を感じられないためにスポーツジムでの筋トレを辞めてしまう。
結論
70歳を過ぎれば仕事をしたくても出来なくなる生活環境に直面する。自由になる時間が増えると同時に体の衰えをモロに感じ始める。老後の生活を楽しむためには(1)健康と(2)体力の2つを維持する必要がある。シニアの体は老化で楽な環境を求める。自分の体を楽にすればするほど筋肉を使わない生活になる。外出しないで自宅で1日中暇をつぶす生活は楽であるが、自分の健康と体にとってはマイナスになる。
シニアは毎日体を定期的に動かし、筋肉を刺激する生活習慣を保つ必要がある。一番効果があるのは定期的な筋トレである。筋トレを習慣化できれば、体力と健康を同時に手に入れられる。暇な時間で悩んでいるならば、スポーツジムの会員になって定期的な筋トレを始めるべきである。