93歳になる義父がこんな事をポロッと言った。
「80歳頃から突然前歯がポロッと折れてしまった。他の歯も同じように折れ始めた。お陰で上歯が全入れ歯になってしまったよ。」
年寄りになると自分の歯が少なくなるということは聞いていた。80歳を越えて自分の歯が20本以上残っている老人は約30%ぐらいだと言われる。
自分の歯が20本以上残っていないと健康に影響する!
60歳代の私は、未だに失った歯がない。28本ある。下記のデータを見てもらいたい。(平成23年歯科疾患実態調査)
60歳代で平均22.5本となっている。私の歯には、上歯に3つの虫歯がありクラウンで治療済み。下歯には、2つ同様のクラウンがあり治療済み。時々、古い詰め物が取れて取り付け直すことが過去に3回ほどあったぐらいだ。永久歯を抜いたりしたことはない。
家系的に歯は丈夫なようだ。
一般的に健康に影響がない歯の数は20本以上だと言われている。下記のデータを見ていただきたい。
平成23年度の調査では、80歳から84歳の老人で20本以上自分の歯を有しているパーセンテージが28.9%だ。70%以上が自分の歯を失って入れ歯やインプラントなどの人工歯を使っていることになる。
上記のデータから年寄りになればなるほど自分の歯が失われていくことが確認できる。ただ、良い傾向は年々20本以上はを有している老人が増加していることだ。歯の大切さを認識して正しい予防に心がけているためだろう。
歯は最初に食べ物を口に入れる時に使われる。他の動物と違って人間は、食べ物を飲み込んで胃の中で消化しない。必ず、歯で咀嚼して食べ物を噛み砕く。そうしないと胃の負担が多くなり、消化不良を起こすことになる。食べ物を噛み砕く歯が20本以上ないと上手く噛み砕くことが出来ないらしい。
自分の歯を失って入れ歯の生活をしている老人にとって、歯の不自由さは何とも言えない不便さと苦労が伴う。義父は、毎夜寝る前に入れ歯をコップに入れてポリデントを取り除く。朝起きた時にポリデントを入れ歯につけて一日が始まる。
自分の歯が残っていればこんな面倒なことをしなくても済む。