新聞広告で販売されている製品が多い。価格の安さで消費者を騙す。なぜか、通常製品と比べて安いのかを大きく説明していない製品広告が多い。シニアは小さい説明文を良く読まないで安い価格表示で騙されやすい。
下記が代表的な事例である。
古い事例だが、平成28年5月7日の朝日新聞朝刊にページ全体に広告が掲載されていた。この広告は、今まで何度も見ている広告だが、いつも思うことがある。本来知らせるべき情報を目に見える形で消費者に知らせていない。そのため、購入した人は後で騙されたと勘違いする。
その製品とは、自動車のナビ製品だ!
なぜ、そんなに安いのかを堂々と説明すれば誤解が生まれないはずなのに!
この製品広告を見て頂きたい!
状況を知らない消費者がこの宣伝広告を見れば、価格で釣られやすい。次の写真を見て頂きたい。
紙面の右下隅に分かりづらい説明が書かれている。VICSには対応していません。カーナビでVICSに対応していないと道路の混雑情報がリアルタイムで入手できない不便さが発生する。
VICS対応でないカーナビは既に今の時代のニーズを満たしていない。それ故、その機能がない製品は売れないため在庫に成っているのだろう。 この売り方は、販売した後にクレームが来る。会社の信用にも傷がつく。本来ならば、なぜ、この製品がこんなに安いのかを説明してそのニーズに合うお客さんだけに販売すれば良い。
クリーンオフ期間があるが、カーナビ製品を自動車に取り付けてVICS機能がないことに気が付いた時は既にクリーンオフ期間が過ぎていたなんてことが起きやすい。
詐欺的な商売が当たり前の世の中
消費者は、常識に反するような製品価格を疑ってみることが大切。販売会社やメーカーは製品の良さだけをアピールして買わせる。消費者は、マイナスな点を探して良さとマイナスを比較する。ブランドだけで製品を購入するのは危ない。自分のニーズと価格が合えばそれが理想。
特別販売とか、過大広告製品は、必ず、裏がある。裏のマイナス点を探して、納得がいけば購入すれば良い。世の中は騙し、騙されるの世界だ。何事も疑ってかかることがシニアにとって重要である。
1万円、2万円の中古パソコンを販売する新聞広告を良く目にする。法人企業が社内で使用していた古いモデルのパソコンである。そのパソコンをタダ同然に仕入れて無理やり最新のWindows 10にアップデートして使えるパソコンにする。素人が見るとWindows 10のパソコンが1万円、2万円で手に入るのは儲けものと思う。
私のようにパソコンをビジネスの道具として使っている人にとって中古のパソコンは腐っている野菜同然である。その理由はこんなところにある。
- 搭載されているバッテリーが劣化しているためACアダプターなしでは長時間使えない
- 主メモリーが4G以下でメモリー不足になる
- 液晶ディスプレイの劣化があるので数年のうちに画面に不具合が生まれる
- Wi-Fi接続機能が古いため高速通信ができない
- パソコン内臓の冷却ファンが劣化しているためCPUの熱暴走が起きやすい
電化製品、デジタル製品は技術革新が激しい。特にパソコンやスマホなどは3年で腐り始める。安い製品が新聞やチラシで広告されたら、その製品がいつ販売されたかをチェックすることである。新しいモデルであっても人気がない製品には欠陥がある。それを見つけて理解してから判断すること。
一番安心な買い方は最新モデルを高くても買うこと。これに尽きる。電化製品には寿命がある。中古製品は寿命が終えようとしている。その状態でも使う目的があえばそれはそれでOK。
結論
シニアを騙す新聞広告、チラシ広告は当たり前の時代。買うシニアが価格の安さだけで判断すると騙される。特に電気製品やパソコンはシニアが騙されやすい。広告ページに小さい文字で書かれている部分をよく読むことである。そこに広告主が知られたくない情報が書かれている。