「自宅にある物を使い切る生活」で出費を抑え老後の生活に備える

会社に出勤する生活から離れるとスーツやネクタイを着る必要が無くなる。夫婦で気取った外食をする時ぐらいかもしれない。この10数年、新しいスーツを購入した事が無い。買った洋服は、ジーンズが多い。ワイシャツは、消耗品であるので2年に一度まとめて買っている。下着などは、3年に一度で済んでしまう。着る物はシニアになると買わなくなる傾向がある。今あるもので十分間に合うからだ。

シニアが起業するとスーツを着だす。ネクタイが必要になる。ワイシャツも新しい物を求め始める。洋服にお金が出て行きやすい。身だしなみが重要だからだ。老いて来ると風貌が悪くなるので身だしなみでカバーする必要がある。起業は最初にお金が出る。出来るだけ自宅にある物を上手く使い切ることを考えないと使わない物が自宅に溢れ始める。

年齢が70歳を過ぎれば働く場所も限られる。アルバイトやパートの仕事では別に身なりを気にする必要が無く、提供されるユニフォームを着用する。身なりを気にする時は暇を潰すためにどこかに外出する時ぐらいかもしれない。TPOに合わせた服装で身綺麗にすることになる。

洋服は溜まりやすい。捨て時を忘れるといつまでもタンスの中で眠ってしまう。使わないと消費されない。先日、ブランドPoloのジャケットを捨てた。ジャケットを着てリュックを背負い続けたらリュックと接する腰あたりが擦り切れてしまった。生地がリュックの摩擦に耐えられなかった。

他のジャケットでは同じようなことが起きていなかったのでこのジャケット特有の弱点であったと思う。ジャケットやスーツなどは長持ちする。頻繁に着続けないと消耗しない。最近、スーツを着た記憶が無い。年に数回着ることがあれば良いほうである。

一度、洋服ダンスに眠っているスーツやジャケットの数を数えてみることをお勧めする。元気で健康なうちにスーツやジャケットは意識して着潰さないと後でもったいなく感じて捨てられなくなる。

自宅にある物を使い切る思考を持ちたい!

私を含めて多くのシニアは古い物を自宅に貯めてしまう習慣がある。衣類は特にそうである。まだ着れるから残しておこうと思ってしまう。同じような思考が他の物にも生まれている。パソコンが自宅に8台ある。一台はOSをWindows10からChrome OS Flexに入れ替えて使えるようにしている。

ただ、ハードウエアが古くて使う上で支障が出る。残りの7台のうち3台のWindows10パソコンはWindows11にアップグレードできないハードウエアであるので使用用途を限定している。残りの4台(Windows11のPC1台、Chromebook4台)はまだ現役マシンとして日常的に使っている。

来年までにChromebook 1台とThinkpad X201PC 1台を捨てる予定でいる。資源ごみとして無料で引き取ってくれる会社に持って行く。通常ならば廃棄物処分の費用が発生してしまう。使っていないで物置に置かれている家電製品などは捨てやすい。技術革新が激しいので古い家電製品は化石になる。

捨てやすい物を探し、いつまで使い切るかを決める

私にとって捨てやすい物は仕事で使っている道具類が多い。

  • 古いルーター
  • 古いACアダプター
  • 必要以上にあるコード
  • 古い携帯とその箱
  • モバイルパソコンの箱

衣類は穴が開くとか、どう見てもみすぼらしいと感じる衣類(ジーンズやYシャツが多い)、使い物にならなくなる状態の靴やスポーツシューズ、汚れがついて消えない肌着やパンツなどは気が付いた時点で捨てている。

平日は仕事で外出するので外出時に着る衣類が妻の視点から着るのをやめた方が良いと判断されたら、自宅内で着る衣類になり、1年後に捨てることになる。

知らないうちに増える傘がある。ビニール傘、折りたたみ傘などがなぜか増えてしまう。壊れている傘があれば、その時点で捨ている。

外出時に使っているリュックも5つある。そのうちの2つは出番無い。万が一の時に使う予定でいるがその機会がこの10数年ない。こんな状態にあるリュックは捨てたほうが良いと判断している。多分、これからも使う予定が無いと推測できるからだ。

モノを買う時に本当にこれが必要なのかを自分に尋ねる

別にこれが無くても生活に困らないと思う物を買いたくなる時が多い。欲しいと思うのは新しいという要素だけで誘惑される。使用用途は古い物でも問題ないのに何故か私たちは新しい同じ機能の物に目がいって買ってしまう。その習慣が自宅にモノを溢れさせる原因になる。

私がお金を使う物はその物を使ってお金を稼ぐと言う道具が多い。モバイルパソコンなどがそれに該当する。今年は古いChromebookを捨てて最新のChromebookに買い替える予定でいる。今日はプリウスの補助バッテリーを買い替えた。バッテリー低下で自動車を起動できなかった。自動車保険のロードサービスを使って補助バッテリに充電してオートバックスに行きバッテリーを取り換えた。4万9000円、高かったが取り替えないと自動車が使えない。

日常生活で意識して使い切れる物を探す

仕事で使い切るものを増やして行きながら、消費して行く事で自宅に最低限必要な物を維持する事が出来る。1年に一度の大掃除の時に必ずこんな物本当に必要なのかなあと思う物が出てくる。必要と思うならば、その物を使い切ることを考える。使い切る事が出来ないものならば処分する。

戸建てで生活しているシニアほど物置に二度と使わないものであふれている。出来るだけ、使われないで置かれているものを使い切る機会を考える。使い切る方法が見つからないものは自宅に置いてあっても害になるだけ。処分してスペースを空ける。

ポイントは意識して使えば使い切れる物である。例えば、革靴。会社を卒業してから革靴よりもスポーツシューズを履く機会が増えている。それを意識して革靴を履くようにする。スーツやジャケットを着る時は革靴を履く。スーツやジャケットを着る機会を意識して増やせば自然と革靴も履くことになる。

小さい物ではボールペンがある。現役時代に海外出張先のホテルで頂いたボールペンが沢山自宅にある。使えるボールペンと使えないボールペンを仕分けしても使えるボールペンが多く残る。そんなボールペンを使わないで置いておくと時間の経過で使えなくなる。そうなる前に使い切ることである。

結論

「自宅にある物を使い切るという思考」は、資源の有効活用に貢献するだけでなく老後の生活をシンプルにする。老いて来ると今までと同じ活動が出来なくなり、自然と今まで使っていたものが使わなくなる。これが積もり積もって使わないものだらけの自宅になる。

  1. 使い切れる物を探し、いつまでに使い切ると決める
  2. 新しい物を買う時に本当にこれが無いと困るのかを自問する
  3. 意識して使い切れる物を使う