毎日横浜の駅周辺に外出してくる老人が多い。どう見ても仕事で横浜の中心地にやってくるとは見えない。服装を見てもカジュアル過ぎるからだ。朝のマクドナルト、ドトールカフェなどを覗けば老人たちが大勢席を温めている。9時を過ぎれば、カフェに残るのは老人客だ。
都会に毎日外出する老人たちの目的を知っているだろうか?
シニア女性も男性も自宅に引っ込んだ生活に物足りなくなってきているだけの理由ではない。こんな理由がある。
都会が老人の遊び場?
老人になると気をつけなければならないことが多くなる。例えば、
- 体力の低下
- 低栄養状態を防ぐ栄養バランス
- 認知症
- 暇潰しに何をするのか
- 会話する相手がいない
- 病気・生活習慣病
- つまずいて倒れないこと
などなど。個人差はあるが若い人たちよりも自分の体に気を使うことが多くなる。若さを失うということは、こういう事なのかもしれない。
老人は体を活発に動かさないと筋力を失う
自分の肉体を維持するために何かをしなければ維持できなくなる運命にあるのが老人である。
老人の体は、マグロと同じだ!いつも泳いでいないと死んでしまう運命にある。絶えず、外部や内部からの刺激を与え続けないと怠けてしまう。毎日仕事をしていない老人であればあるほど、外部からの刺激が激減する。私達の体は、使わなければ使われていない筋肉が失われていく。老人にとって筋肉の維持は普通の生活をする上で重要になる。
毎日自分の体を活発に動かすことをやめれば、体の筋肉がどんどん衰えていく。あるポイントを越えるとPoint of No Returnの状態に体はなる。歩行が出来なくなった老人の状態がそのポイントだ。積極的に自分の足を使って歩くことが老人の体に多くの刺激を与える。外出するだけで色々なことを脳に考えさせる。脳を刺激して活発にする効果が外出にある。
刺激を求めて都会に出る
老人が積極的に都会に外出する理由は、刺激を求めて自分の体の健康を維持するためだ。都会には刺激がある。目的がない老人が大勢街中を何らかの刺激を求めて歩いている。本屋に立ち寄って新しい流行を読み取ったり、今まで味わったことがない食べ物を食べたり、映画館に行って想像の世界に旅出たりする。
子供が外に遊びを求めて外に出て行くのと同じだ!
ランチ時間帯には、老人たちがグループになってレストランに並んでいる。どうしてこんな人数の老人がいるのだろうかと思うくらいだ。都会には、珍しい食べ物や料理がたくさんある。ちょっとぐらい高くても老人たちは、構わない。生きているうちに美味しい食べ物を味わいたいからだ。横浜そごう店にある資生堂パーラーを覗いてみれば良い。お客の80%以上がシニア女性たちだ。若い人たちが食事をするにはちょっと価格が高すぎる。
外出して歩くことが健康寿命を伸ばす
老人は、自分の健康寿命を伸ばすために毎日外出をしたほうが良い。都会と郊外を行ったり来たりして体を活発に使う生活をする。刺激がある生活を送ることで老人の健康は維持されやすくなる。
老人は積極的に外出しないと世捨て人になる。外出して社会からの刺激を受けることで新しい情報を自分で得ることが出来る。
健康寿命の基本は、
- 活発に体を動かすこと。毎日外出して歩き回る。70歳過ぎで10キロ歩ければまだ体力はある。
- 生命エネルギーになる食べ物(タンパク質が多い食べ物と不足がちなビタミンやミネラル(亜鉛とマグネシウム))を多く取る
- 仲間と遊ぶ
老いたら子供に戻る。子供のように好奇心旺盛になって新しいことを体験する事である。
結論
- 自分の肉体を維持するために何かをしなければ維持できなくなる運命にあるのが老人である。
- 老人が積極的に都会に外出する理由は、刺激を求めて自分の体を健康を維持するためだ。歩く目的の場所が都会である。