不幸にも会社の事情でリストラされた中高年の会社員は、人生の崖っぷちに立ったような気持になる。人生の中で必ず1度や2度そんな状況に直面するのが人生。私も起業で崖っぷちに何度も立った経験がある。今、こうしてビジネスを続けられているのは、ピンチはチャンス!!という言葉で救われているからだ。
これからの日本企業は大企業、中小企業関係なく社員が会社の事情でリストラされる機会が増えてくる。定年退職までずっと同じ会社で仕事ができる時代ではなくなったと私は思っている。会社員は、特に中高年の会社員はいつ会社からリストラ宣告を受けても動じない心の準備をしておいたほうが良い。その準備は、早ければ早いほど幸運の女神が微笑む。
リストラされた中高年会社員がやるべき事が2つある。
リストラをチャンスであると思い込む!
会社はもう君を必要としていない!・・・と宣告されたら、頭が白くなるほどショックだろう。
でも、リストラで得られるプラス面を書き出して考えてもらいたい。
- 退職割増金で普通の退職よりも多額の退職金を頂ける
- 会社都合で退職が出来るならば、翌月から失業手当が受け取れる
- 会社負担で再就職支援があるならばその支援をうまく活用する
- 人生100年の第二の生活を考えるスタートポイントになる
リストラされた会社員は、リストラで得られるプラス面だけを考えて次のアクションを計画すること。会社にしがみつけと言う人達がいるが合法的なやり方で会社はリストラをする。苦痛で悩むよりは新天地を開拓するほうが前向きな人生になる。
リストラをする会社に未練を残すのは心情と相反するのではないか。
あなたがやるべき事(1):抱えてる借金をゼロにして職探し
退職割増金で全ての負債をゼロにする。借金を抱えて次の人生を歩み出すのは、重い石を背負いながら生活をするのと同じである。経済的に身軽になって精神的な自由と与えられた時間を味方にするほうが得策である。
具体的にやるべき事は、誰もが行う再就職探しであるが、二刀流でやる。
再就職先は、必ずしも直ぐには見つからない場合が多いし、見つかっても妥協点が多い就職先になる。決して以前の会社のように居心地が良いとは言えない。再就職できても精神的なストレスは今以上だろう。再就職先はあなたの人生にとって60歳、65歳までの仮の宿になる。必ず、また、会社組織から追い出される。
再就職先探しは時間がかかる。暇な時間がたくさん生まれる。その時間を無駄にするのはもったいない。万が一を考えて暇な時間を使って起業の可能性を探る。
起業は最初から上手く行かないのが定説。失敗が当たり前で失敗から起業の基礎を学ぶ姿勢が必要になる。再就職先を探しながら起業の勉強をする事で65歳以降に役立つ起業経験を積む。副業的に始めて1円でも自分の力でお金を稼げれば、良しとする。起業失敗経験を多く積みながら、再就職先をじっくりと探す。
あなたがやるべき事(2):ビジネス系NPO団体に所属しながら再就職先を紹介して頂く
自分一人で再就職先を探すのは大変。誰かの紹介があれば、再就職の第一の大きな壁はクリアーできる。ビジネス系NPO団体は、大企業OB中心に構成されている場合がほとんど。彼らの人脈は大きな助けになる。
ただし、NPO団体で腰かけ半分の仕事をしていたら、彼らからの紹介は無理。あなたを紹介する人は、あなたの仕事ぶりやスキルを十分理解してからあなたと言う人物を現職の会社知人や友人に紹介するからだ。そのため、1年ぐらい時間がかかることを覚悟しなければならない。
正攻法で再就職先を探すのは、無駄が多い。書類審査も通過しない場合が多い。確実性が高いのは、人からの紹介だ。急がば回れである。これをするには、覚悟がいる。ビジネス系NPO団体で何らかの貢献が出来ないと大企業OBの会員が認めてくれない。
リストラされたから自分は価値がない人間なんて思わない事。リストラは、自分に新しい機会と人生を与えてくれるチャンスであると思い込む事である。自分という人間をマーケティングすることで活躍できる「場」を見つければ良い。決して価値がない人間とは思われていない。人によって、会社によって人材のニーズが違うからである。
これからの日本の会社は、大きな変化に揺さぶられる。その度に会社内の社員に人生の選択を求められる。それが早いか、遅いかの違いだけ。あなたのリストラは、決して、マイナスではない。むしろ、私はプラスの人生を呼び込む入り口であると考えている。
結論
- 不幸にも会社の事情でリストラされたら人生の崖っぷちに立ったような気持になる。
- 退職割増金で全ての負債をゼロにして経済的に身軽にしてから再就職先を探すべきである。
- 再就職先を探しながら、暇な時間を起業準備をする。