国際展示場で開催されているCare Show Japan 2019と健康博覧会に行って分かった事。この分野の業界の人たちと私のような一般人が大勢やってきていた。招待状があったので無料で入場が出来た。国際展示場のホームページに行って事前登録をすれば、無料で入場できる。
私が興味を持っているのは、健康管理をするITサービスと器具である。健康管理機器にInBodyという体組成計分析が出来る機器がある。そのブースで現在の私の体を分析して頂いた。90から100点満点の人は、アスリートの体、60から79までは一般人の体、80から89までは健康な人の体という基準値がある。私は、83であった。
計測して頂いたブースの担当者が驚いた顔をした。80点を越える人は少ないからだ。特に私の年齢においては稀だという感じの顔をした。次に出てきた言葉は、「定期的に運動をしているでしょ!!」であった。
確かに週2回筋トレを2時間から3時間やっている。InBodyのブースとタニタのブースに行って同じような計測器で体組成計をやった。結果は類似であった。何も問題がなくちょっと内脂肪が多いくらいであった。
高齢者のための健康食品と介護食が目立った!
高齢者になると栄養バランスを意識した食事が必須
家内の母親が老健施設に入居した時に健康診断をした。老健施設の医者から義母は低栄養状態であると伝えられた。老夫婦二人だけでの生活が続くと食事が偏りがちになる。その結果、栄養バランスが悪くなり気が付かないうちに低栄養状態の体になってしまう。
頭の中に食事の栄養バランスという意識を刻み込まないと自分好みの食事に偏る。タンパク質を多く取る必要があるのに野菜だけを多く取る食事になったり、果物を食べなくなったりする。
体が思うように動かなくなる高年齢者は、毎日の食事を作るということも難しく、面倒になってしまう。複雑な、時間がかかる料理が作れなくなり、出来合いのお惣菜をスーパーで買う生活になる。そのおかずは自分の好みで決まるので栄養が偏り始める。
普通の生活が維持できる老人ならば、料理も問題なく作り続けられる。問題は、高齢者の体力と意識だ。自分たちだけで栄養バランスが取れる料理が作れなくなった時に何をすれば良いかを考える必要がある。色々な選択がある。
- お弁当サービス
- 料理支援ヘルパー
- 冷凍料理をレンジで温める
- デイサービスでランチと夜の食事を取る
硬いものを食べれなくなり、飲み込む力も弱まる老人
歯が悪い高齢者は、入れ歯になる。入れ歯では硬いものが食べ難い。自然と柔らかい食べ物を食べる傾向が強くなる。さらに飲み込む力も体力の衰えと同時に弱まってくる。食べたくても食べるのに苦労する。飲み込みが難しい食べ物であると嚥下障害(えんげしょうがい)が出てくる。嚥下障害から誤嚥性肺炎に悪化する場合もある。
Care Show Japan 2019でも健康博覧会でも老人用に食べやすい調理済みの料理を展示する会社が沢山ブースを出していた。一つ一つブースを回って試食をするとランチを食べる必要がなくなってしまうほど沢山の試食品が置かれていた。キューピー株式会社のブースに行ったら、これから販売するご飯に混ぜる調理ソース(ジャフネ・ワンステップミール)の試供品を配っていた。生卵味、うに味、明太子味などだ。ご飯にかけて混ぜるだけで60カロリーを追加できる。
酵素栄養素をゼリー状にして食べる食品も目立っていた。栄養素を酵素に取り込んで凝縮したゼリーである。栄養バランスが取れていない飲み込みで問題がある高齢者向けに活用できる。
タイガー魔法瓶のブースでは、咀嚼回数と嚥下回数が少ないご飯を作る炊飯器を展示していた。体全体の体力と機能が低下すると口から食べ物を取り入れることも難しくなる。
会場内に「バターコーヒーを販売するお店」
健康博覧会の会場にバターコーヒーの販売店があった。初めて目にしたバターコーヒーであるので試しに買って飲んでみた。1杯600円と高い。西海岸シリコンバレーで生まれて東京の代々木と池袋にお店を構えていると言う。
飲んでみた感じでは、600円を支払って並んで飲む価値は感じなかった。また、飲んでみたいと感じないので日本進出はかなり難しいと思う。
歩き疲れたのでエネルギー補給として飲んだ。3時間ほど会場のブースを覗き、歩き回ると疲れる。
「高齢者の健康、介護食、健康食品の展示会で見て感じたことは?」のポイントは、
- 問題は、高齢者の体力と意識。自分たちだけで栄養バランスが取れる料理が作れなくなった時に何をすれば良いかを考える必要がある。色々な選択がある。
- 歯が悪い高齢者は、入れ歯になる。入れ歯では硬いものが食べ難い。自然と柔らかい食べ物を食べる傾向が強くなる。さらに飲み込む力も体力の衰えと同時に弱まってくる。食べたくても食べるのに苦労する。