過敏性腸症候群と思われる病気になり頻繁にトイレに行く状態になった。大腸肛門センターがある松島病院に行って診察を受けた。過敏性腸症候群は、消化管の筋肉が異常な収縮を起こすことによって生じるという。薬を2週間分頂いて様子を見ていたら、回復に向かった。2週間後に症状を確認するため病院に行ったら、順調に回復していると言われ安心した。
診察の最後に肛門担当医からこんな事を言われた。
「肛門の筋肉の力が少し弱くゆるくなっている感じがするので肛門括約筋を鍛える運動をしてほしい!」
肛門の筋肉を鍛える?はて、どうやればそんな事が出来るのかと一瞬思った。その時渡された1枚の紙。「自宅で行う肛門括約筋を鍛える練習方法」と書いてある。
老化でゆるくなる肛門の筋肉を筋トレする
週2回スポーツセンターで筋トレをしているので筋トレの運動習慣はある。ただ、今回はゆるくなった肛門の筋トレである。初めての肛門の筋トレ、頂いた紙に書かれた練習法に従って早速やってみた。
自宅で簡単に出来るゆるくなった肛門筋の筋トレ
まず、以下のような肛門の筋トレ練習法行う。
- 椅子などにゆったりと足を伸ばして座ります
- 尿道を締めます(2秒間:おしっこを止めるような感覚です。そうすることで肛門も閉まるように動きます)
- 力を抜き、尿道(肛門)をゆるめます(5秒間)
- 1から3までの動作を息を止めずに1セット10回行います(1日に10セットを目標)
注意することは、肛門の筋トレは一度に20回、30回とか、まとめてやらないことである。必ず、1セット10回を時間を開けて暇な時に行うこと。
1セット10回は、やってみると短時間でできる。私はいつもカフェを仕事場にして座って仕事をしているので肛門の筋トレを行う環境は整っている。
問題は、1日10セットである。肛門の担当医からは、1日10セットと言わずやれるだけやってほしいとのことだ。60歳を過ぎると肛門の筋肉が衰えてくるらしい。体の筋肉が衰えると同じように肛門の筋肉も同じである。用紙には、肛門の筋トレを椅子に座っている時、お風呂の中、トイレの中、日常生活で出来る限りやると書いてある。
一般的な筋トレと同じように運動習慣を作るのが難しいので肛門の筋トレはセット数にこだわらず1日10回を毎日行うことから始めたほうが長続きする。肛門の筋トレ習慣に慣れてきたら、セット数を増やしていく。普通の筋トレと同じやり方だ。これを良い機会に老いから来る肛門のゆるみ対策を真剣にやりたい。
老人専用の紙おむつがなぜ必要になるのか?
テレビのCMで老人向けの紙おむつの宣伝が目立ってきている。老いてくると赤ちゃんと同じように紙おむつの世話になってくるのかと意識させられる。96歳の義父は、紙おむつパンツが必須の状態である。失禁と排便漏れがあるため紙おむつパンツがないと安心できないようだ。
尿意を止める筋肉が肛門の筋肉につながっている。老いから来る肛門のゆるみがひどくなると失禁と排便漏れの現象が発症するということ。他人事と思っていたが、肛門の担当医から肛門の筋トレをやってくださいと言われ、他人事でなくなった。
これは誰にでも起きる出来事である。老いてくれば必ず肛門のゆるみが生まれてくる。老化で体中の筋肉が弱くなるからだ。肛門の筋肉も例外ではない。大人の紙パンツも赤ちゃんと同じようなものでなくなった。薄く快適な紙パンツのようだ。私はまだ紙パンツのお世話になる体ではないが、年齢が80歳ぐらいになれば世話になるかもしれない。
世話にならないようにするには、肛門の筋肉を鍛え続ければ良いだけ。自宅で簡単に出来る肛門の筋トレになる。苦痛はない。短時間に簡単に出来る肛門の筋トレである。体の筋肉が衰えると体の基礎的な機能も衰え始める。体の衰えを防ぐには衰えていく筋肉を鍛え続けるしか無い。
高齢者の1割近くが悩む「便失禁」
便失禁は、無意識または自分の意志に反して肛門から便が漏れる症状と定義されています。日本における便失禁の有症率は、65歳以上の約6~8%で、潜在的な患者数は500万人以上に及ぶといわれています。(引用先 オムロンヘルスケア)
便漏れで困っている方は肛門科の診察を受けて早めの治療を行うこと。ユニ・チャームの便漏れ専用パッド「ライフリー さわやか 軽い便モレパッド」などを使って便漏れ対策をする。
結論
- 過敏性腸症候群と思われる病気になり大腸肛門センターがある松島病院に行って診察を受けた。2週間後にもう一度症状の回復を確認するために診察を受けたら、肛門の筋肉がゆるいので筋肉を鍛える練習をしてほしいと言われた。
- 老いてくると肛門の筋肉まで弱くなる。用紙に書かれた肛門の筋肉を鍛える方法を1日10セット行う必要があるらしい。便漏れと失禁が起きる原因は肛門括約筋の「衰え」である。紙パンツを履きたくなければ今から肛門の筋トレをやるしか無い