シニア起業でどの様な生活が待っているのか?

自宅のリビングに飾ってある写真立て。13年前に起業したての私が写っている。顔の表情は、不安を隠せない表情だ。家内と二人で海ほたるにドライブ。そこで家内が私を写した写真であった。あれから13年がたち、今その写真を見て過去を振り返る。

2019年で64歳になる。起業は、51歳のときだ。心の奥底で起業をしたいという声が現実化した。シニア起業は、勇気がいる。不安で一杯になるのは当たり前だ。50歳代と60歳代では、不安の質が違うかもしれないが不安そのものは変わらない。

シニアの起業家は、どの様な人生を送るのか。予備知識は何もなかった。自分で現実から学ぶ必要があった。

私の仕事場を何処にするか、ノマドワーカーとしてのシニア起業家の生活

長時間コーヒー1杯でいられるスターバックスを仕事場として使っている。ノマドワーカーは大勢スターバックスを居場所として、仕事場として使っている。

インターネットの仕事をしているので場所と時間で制約がない。スターバックスは、禁煙で雰囲気が良い。米国で青春を過ごしたので米国の雰囲気があるスターバックスが肌に合う。自分が気に入る場所が一番仕事効率が良い。

ノマドワーカーを13年間やっている。これでよく生活が出来ているのが不思議だ。色々と不思議な体験をした。その一つが、誰かがいつも私の将来を見守ってくれていると感じる体験だ。決して、自分だけの力で生活が成り立っているとは思っていない。目に見えない不思議な力で自分の運命が形作られている。

私のように思う起業家は多い。たくさんの起業かと会い、情報交換をしてきたが多くの起業家は自分でもわからない不思議な体験をしている。

この13年間でビジネスのおもしろさと苦しさを味わった。お金がこんなに稼げるなんてと思うときもあり、また、赤字になって焦ったときも何度もあった。生きていくという難しさを肌で感じ、世の中には目に見えない不思議な力で生かされているという事実を知るようになった

多くの起業家は、私と同様な経験をしている。崖っぷちに立って生きていこうとすると今までに感じたことがない感覚や体験をする。サラリーマン時代には決して味わえない体験だ。海ほたるで写っている13年前の私の顔は、今の状態が分かっていない。見えない将来の不安が13年という時間を経過して自然体で受け入れられる。

変化が激しい今の時代は、チャンスと危険が一杯周りにある。

幸運は、知らないうちにやってくる。誰もそんなことが起きるとは思っていない。ビジネスで利用している会社が東証一部に上場した。株価が手ごろな価格であったので将来の安定株として購入した。3日後に突然株価が急上昇した。3日間ストップ高で年末は購入価格の2.8倍の金額までなった。

年末の株価がこれまたストップ高。1月4日からまた株取引が始まるが、たぶん、もっと株価は上がるだろう。こんな出来事は、一生に一度あるか、ないかの出来事だ。安定株として購入したのに乱高になるかもしれない。 

株では痛い目に遭っている。そのため、長い目で見る投資対象として株を持っている。今回の株は、購入価格の3倍か、4倍になったら半分売って元手と利益を獲得しようと思っている。儲けた利益は、今年買いたい物に消えていくと思う。

良いことも悪いことも感じ方次第で幸福にも不幸にもなる。特に自分にとってマイナスな出来事は、その出来事をどの様に受け入れるかで将来の生き方に影響する。

過去を振り返ると誰が見ても不幸のどん底のように思える出来事も今振り返るとチャンスの入り口であった。そんなことがこの13年間でいくつも経験した。その不幸がなかったら今がないという展開だ。

過去の自分の写真は、今の自分を見ていない。今の自分は、過去の自分を冷静に読み取れる。不安を感じながら起業をしたときの自分がその写真の中にいる。今の私は、起業をして良かったと思っている。今まで感じられなかった感覚と体験を得られたからだ。 

私の人生は、一匹狼の人生である。一人で何かをやることで幸せを感じる人生である。私の子供たちは、多くの友だちづきあいがある。一匹狼の私から見ればうらやましい限りである。親として自分にないものを持っている子供たちがうらやましい。

毎年、毎年色々な出来事が私の人生の行き先で起こる。

降ってくる運命に左右される人生よりも自分で運命を作り出す人生にしたい。何をやるにしても私を見守ってくれる誰かが支えてくれる。私がやることは、やりたいことを躊躇することなく実行することだけだ。人生は、長いようで短いかもしれない。

この先10年間をどの様に生きるかは、自分がどの様な人生を送りたいかで決まる。