自分の強みで自活するシニアになるには

居酒屋で働く料理人の時給が1600円だったから料理の経験とスキルを活かして居酒屋で働いていたという50歳代の男性。時給が居酒屋の都合で950円に下げられて解雇されたと言う。自分のスキルや経験を売り物にして雇用される労働者は、雇用を自分でコントロール出来ない。働いている会社の経営がおかしくなれば、給与も時給もカットされる。

多くの会社員は、そんな労働環境でお金を頂いている。定年退職してからもお金を誰からか頂く生活を続けられるならば、それが理想だろう。政府も65歳まで再雇用しろと企業にその要求を押し付けている。それが出来る会社と出来ない会社がある。

自分のスキルや経験に自信がある人は、その能力でお金を稼ぐ努力をすべきだろう。それが今の社会の時流である。シャープ、ニコン、東芝、日産、パナソニック、NECなどの大企業は大規模なリストラをやってきている。スキルと経験がある社員をリストラしている。雇用される身というものは、自分で自分の人生をコントロール出来ない。

若い人も高齢者も自分の強みになるスキルを身に付ける時代

務める会社で周りから優秀な人材だと言われていても雇用されている人材でしか無い。その会社組織の歯車でしか無い。一部上場企業のサラリーマンがでかい顔をして中小企業の経営者を罵倒しているドラマがある。実際にそんなことがあちらこちらで起きている。

大企業の社員より中小企業の経営者のほうが偉い、実力がある

どんなに優秀な会社員でも創業者である中小企業の社長にはかなわない。雇われている身で会社からお金をもらう社員とビジネスを作り、自分でお金を稼げる経営者では格が違う。雇われ身は、何時でも会社が雇用を解除できる。これからそんな時代がやってくる。手切れ金を支払えば、社員を解雇できるという法律が生まれるだろう。

自助努力で自分の生活を守るには、老人も若者も自分でお金を稼げる能力を開花させなければ生きて行けない。定年退職したシニアやリストラされた中高年の社員は、今までの自分の人生と経験を棚卸ししてお金を自分の力だけで稼げる一芸を見つけ、育てるしかこれからの時代を生きて行けない!

自分でお金を稼ぐには起業しか無い

起業は誰でも挑戦できる。挑戦するか、しないかで自分の潜在能力を発見できるか、出来ないかが決まる。世の中は面白いもので何事もやってみないと分からないことが沢山ある。

成功した起業家は、自分にこんな才能があるなんて気がついていなかった場合が多い。やってみて自分の才能に目覚める。やりたいと思ったら、それをやってみる。頭で考え過ぎると何もアクションに結びつかない。若者でもシニアでも心の中に「前々からこれをやってみたかった!」という欲望があるならば、失敗を前提に深傷を負わない方法で挑戦してみるべきだ!

シニア起業は経済的に深い傷を追うやり方をしない。つまり、借金をしてビジネスをしない、続けないことである。起業に挑戦するための資金と期間を事前に決めておく。その制限下で自分の強みとスキルで挑戦してみる。一つのビジネスモデルではなく3つのビジネスモデルを用意する。

期間を決めてビジネスモデルをテストマーケティングする。その期間を半年にするか、1年にするかは運転資金額に依存する。自分が提供するサービスや商品を買ってくれるお客はすぐに見つからない。試行錯誤の期間がある。お客を見つけるまでの時間が長い。

ブルーオーシャン市場(未開拓な市場)で自分のビジネスを試すこと

ユニークな試みは、先駆者に成り得る。在り来りな職業でビジネスを始めるのは、オススメしない。市場は既にレッドオーシャン(競争が激しい市場、先駆者がいる市場)。競争が激しい。挑戦すべき市場は、ブルーオーシャン市場である。自分で新しい市場を開拓する。

少子高齢化時代に突入し、労働者不足に悩まされている業界がある。保育士市場、飲食サービス市場、農業、林業、漁業、IT業界、介護市場などが人材や新しい仕組みのビジネスを求めている。自分が持っている経験、スキル、興味からニーズが分かっている市場向けに何か提案できないかを考えてみる。

結論

60歳以降の高齢者がやりたくて出来ないものがあれば、それを代行してやってあげればビジネスになる。出来ないものが見えていて、それが自分でできれば、それが自分の強みであり、お金を稼ぐスキルになる。