シニアも若者も起業するならば、どんな事を考えるべきか?

初の起業挑戦で成功する確率は非常に少ない。特に社会経験が少ない若者とお金を自分で稼いだ経験がないシニア起業家が、99.999%失敗する。その失敗原因のほとんどが、運転資金が続かなくなることである。シニアと違って若者は、貯蓄が少ない。バイトをやりながらビジネスを続けられると思っている。現実は、難しいという経験値が無いためだ。

起業は、一発勝負で成功しない。頭で考えたビジネスニーズが現実の世界に有るかどうかも定かでない場合が多い。ニーズがあってもターゲットのお客さんを見つけることができない場合が有る。やってみないとわからないという現実があることを認識する必要が有る。

一発勝負の起業はだめ!失敗した後に再挑戦できるプランと資金を最初から準備しておく

賢い起業家はビジネスの引き際を心得ていったん撤退し次のチャンスを作るための準備をする

金銭的に負債を負う前に会社を整理する。若い起業家は、それがなかなか出来ない。運転資金の融通を親から断られて初めて自分の事業の撤退を考える。このタイミングでは遅い。それが分かっていない。

ビジネスは一発勝負のばくちでは無い。ビジネスは、複数回挑戦して成功まで育てて行く。失敗は成功の元と言われる所以だ。若者の起業家は、自分のビジネスに拘りが有り過ぎるために冷静に自分の置かれた状況を受け入れることが出来ない。

定年退職後のシニアの起業は、若者と同様に自分でお金を稼いだという経験が無いため準備不足、計画ミス、当て外れなどで失敗する確率が高い。シニアは人生経験から自分のビジネスの成功、失敗を悟り、早めにビジネスをしめる決断が出来る人が多い。 

 

失敗経験を得るための第一の挑戦失敗経験を生かす第二の挑戦を資金計画に入れる

自分でお金を稼いだ経験が無い元会社員や若者は、まず、ビジネスの失敗を経験して自分に足りない物を学び、それを是正して二回目の起業に挑戦すべきである。

その意味合いで起業家の親は、子供が運転資金不足で資金の融通を依頼してきたら、延命させないでいったんビジネスを止めさせて副業として継続させることを提案すべきだ。

企業が失敗する主な原因は、資金が続かなくなることである。運転資金が続くうちに売上を立てることができないために運転資金が続かなくなる。一度、この経験をすると次回は同じ間違いをしなくなり成功する可能性が高まる。だからこそ、再挑戦ができる資金を事前に用意してビジネスプランを作る必要がある。

 

ビジネスを始める時の基本姿勢は全て自分の力と資金で起業する

若者は、自分のビジネスアイデアに惚れ込んでしまっているためか、「もう少し頑張れば、もう少し粘れば・・・」と思いながらやめるタイミングを先に延ばしてしまう。困った時の親頼みで親から運転資金を借りようとする。親は子供を応援しているので資金を融通してしまう。これが子供の起業精神をだめにする!

シニアが起業する時は、自分しか資金的に頼ることができない。人生経験から資金の切れ目が起業を止めざるを得ないポイントであることを知っている。人材面でも資金面でも一度他人や親族に頼り始めると自分で逃げ道を作ってしまう。起業はいつも一人で始めるのが鉄則だ。

 

結論

起業家は、ビジネスを始める勇気と止める勇気を持たなければ再起は出来ない。