平成27年の国勢調査で60歳以上で配偶者をなくした人は約909万人(男性154万人、女性755万人)である。60歳代で4~11%、70歳代で12~30%だそうだ。「没イチ」の人たちがこのぐらい居るということになる。
令和2年の国勢調査では下記のようなデータになっている。平成27年とあまり変わっていない。
配偶者で死別した人は圧倒的に女性が多い。男性の寿命が短いからだ。一方で男性の方が生き延びた場合、孤独に陥る高齢者が多くなる。シニア男性は、女性ほど地域に根ざしていないため周りに話し相手が居ない。料理も作れない、洗濯もやったことがあまりない、家のどこに何があるかも分からない。困ることだらけで「没イチ」の生活が始まる。
「没イチ」のシニアは孤独に陥りやすいので新しい人間関係を仕事で作ってみる
お金に困っていなくても毎日の生活に仕事を入れることで孤独から逃れられる。仕事をすることで新しい仕事仲間が出来る。社会とのつながりも再構築される。アルバイトは、なんでも良い。自分に都合が良いアルバイトならばどんどん応募すべきだ。新しい恋人を探しても良い。結婚しなくても同棲でも良い。一人で生活するよりも二人で生活したほうが楽しいし、生活コストも安くなる。
新しい人との出会いを作るために働くこと
まずは、新しい知人をたくさん作ること。アルバイトの仕事はそんなあなたに新しい出会いを与えてくれる。色々な年齢層の人と巡り合える。それを楽しめる機会を進んで探す。
毎日生きているということを噛みしめるためにアルバイトやパートの仕事をする。仕事は生活のリズムを作ってくれる。「没イチ」のシニア男性には、毎日何かをやらねばならないという生活のリズムが一番大切になる。
毎朝目が覚めてそばに妻が居ない生活は辛い。その辛さを紛らわすためにも仕事に出かける習慣を作る。仕事は安らぎを与えてくれる。何かに没頭する仕事があれば、死別した妻のことも一時的に忘れられるようになる。Life must go on!である。
伴侶との死別に備える
伴侶との死別は必ず来る。それが自分かもしれない。そうでなければ、一人で生きて行くプランを真剣に考える必要がある。考えが無ければ、アルバイトの仕事を見つけること。なんでも良い。毎日定時に出勤して定時に帰宅する規則正しい生活のリズムが生活にエネルギーを与えてくれる。
働き始めれば、毎日に変化がある。仕事は変化をもたらす。肉体的にも精神的にも。出勤の途中で魅力的な女性に出会えるかもしれない。片思いでも良いから恋をする。中高年の女性で話しかける機会があれば、話しかける。同じ「没イチ」であれば、脈がある。これからは、高齢者の数が急増する。「没イチ」の高齢者も多くなる。シニアナンパが出来る。
若い女性にナンパしても馬鹿にされるからシニアの女性の方が当たり障りがない。新しい生活を始める気分で第二の伴侶を探すのも良い。Life must go on! である。
アルバイトの仕事は新しい人との出会いの場である。仕事をしながらお互いを知り合い、喜怒哀楽を感じ合う。これから多くのシニアがパートやアルバイトで雇用される。気の合うシニアと出会う機会が増えるはずだ。前向きに「没イチ」を考えよう。
働けないならばどうするのか?
一人で人生を楽しめる事を探してみる。趣味があれば、同じ趣味をしている人が集まるグループや団体に所属する。地域で開催されているシニア向けイベントに参加して何か出来ることを探す。インターネットで同じ趣味グループを探してコンタクトしてみる。
ジモティーでサークルメンバー募集をしているので調べてみると良い。一人で楽しむ趣味をするか、他の人たちと一緒にグループ活動をするかを決める。ポイントは何もしないで家でゴロゴロしないこと。体を動かして外に出て活動する生活を送ることが大切である。
一人を楽しむならば、釣りが良い。海釣り、川釣り、どちらでも自然とふれあいながら魚と遊ぶ。
結論
老後の生活は夫婦でいると楽しめることが多くなる。一緒に旅行に出かけて美味しい料理を食べる。訪問したことがない場所に出かけて新しい発見を二人で楽しむ。不幸にもどちらかの伴侶が他界したら、人生の楽しみを半分失う。没イチの生活は寂しい生活になる。そんなときが必ずやってくる。
一人になっても与えられた生命を全うできるようにする。一人で楽しむことを探す。または、新しい伴侶を見つける。独身になることで今まで出来なかったことをやってみる。残りの人生をできるだけ楽しむ努力をする。